2018年3月4日最終更新:リローンチ情報など追記
こんにちは、ルワンダ会計士ブロガーのぴかりん(@dujtcr77)です。
今回はDapps(後述)構築プラットフォームLISKと、仮想通貨LSKについて解説していきます。
目次
まずはざっくり30秒で理解!LISK(リスク)って何?
詳しい説明に入る前に、まずはLISK(リスク)の特徴をさらっと紹介します。
✔ LISK(リスク)は分散型のアプリケーションを構築するプラットフォーム
✔ LISKを使えばブロックチェーンが簡単に作れるようになる
✔ イーサリアムとLISKの違いは、アプリケーションの構築の仕方にある
✔ スケーラビリティや開発の柔軟性に優れており、非常に将来有望
✔ LISKで使われる仮想通貨はLSK(リスク)と呼ばれる
✔ 仮想通貨LSKは短期的にも好材料が多く、投資対象としても注目
✔ ブランディングがし直されることやアップデートなどにより長期的にも伸びていくことが期待されている
✔ 仮想通貨LSKは仮想通貨取引所「Coincheck」で買うことができる
ただでさえよく知らない人は「怪しい」と思っている仮想通貨ですが、「リスク」なんてネーミングだとそのイメージを助長しますね。笑
私の周りを見ていても、仮想通貨初心者でLSKを持っている人は少ない印象です。
では、そんな名前だけ聞くととっつきにくいLISKと仮想通貨LSKの詳細を見ていきましょう!
LISK(リスク)の概要・仕様
概要
- 名称:LISK
- 読み方:リスク
- LSK発行上限数:なし
- 採掘(マイニング)の方法:PoS(プルーフ・オブ・ステーク)
- リリース:2016年
LISKは2016年前半にドイツのMax Kordek氏とOliver Beddow氏が開発したDApps構築プラットフォームです。
DAppsは”Decentralized Applications”の略で、「非中央集権型アプリケーション」「自律分散型アプリケーション」などと訳されます。
さっそく色々と難しいことばが出てきてしまいました。
御幣(ごへい)を怖れず簡単に表現すると、
LISKは「みんながブロックチェーンを簡単に作り出すことができる場」
ということになります。
LISK(リスク)への理解が深まる動画
Liskの公式チャンネルがいくつか解説動画を出しています。
英語ですが、こちらを観ることでより理解が深まるので参考にどうぞ。
▼リスクとは?(英語)▼
DAppsとは何か?
ここではLISKをしっかり理解するために「DApps」について解説していきます。
DAppsは「分散管理・保存されるオープンなアプリケーション」
DAppsというのはアプリケーションの中央にそれを管理している会社や組織がないもの、です。
DApps(=非中央集権のアプリ)を理解するためには、反対の中央集権的なアプリをイメージするとわかりやすいかもしれません。
例えば私たちがよく使っているTwitter。
Twitterではユーザー間でメッセージを送ったり、自由なやりとりなどが可能です。
しかしこのアプリケーションもTwitter社が管理・運営していますよね。
更にはユーザーの個人情報や投稿内容などが企業のサービスや収益向上に貢献しています。
仮にTwitter社のシステムがダウンした場合にはサービスは停止してしまいます。
このようにプラットフォームの維持や健全性が中央の管理者に依存している状態が中央集権的であるということです。
DAppsとは
つまり逆にプラットフォームの維持や健全性が中央管理者に依存しないものが非中央集権なアプリケーション、DAppsということになります。
厳密にはもう少し詳しい定義づけがされています。
『スマートコントラクト本格入門』(技術評論社)では以下のように定義付けています。
- 中央管理を受けない自律分散型のアプリケーションであること
- オープンソースで提供され、アプリケーションの変更などは参加者の合意の下で行うこと
- ブロックチェーンによって、デジタル情報が安全に分散保存されること
- アプリケーションでやりとりされる価値をトークン化し、ネットワーク健全性の維持に貢献した参加者への報酬として与えること(Proof of Workなど)
引用:『スマートコントラクト本格入門』(技術評論社)
つまりビットコインは最も代表的なDAppsということになります。
「このようなDAppsを技術者たちがもっと簡単に作れるなるといいよね」というのがLISKの思想の1つです。
LISK(リスク)とEthereum(イーサリウム)の違いは?
おそらくLISKよりも耳にすることが多いであろうEthereum(イーサリアム)。
イーサリアムもLISKと同じくDApps構築プラットフォームです。
LISKの特徴「サイドチェーン」
LISKがイーサリアムと大きく異なる点は、DAppsを1つのブロックチェーン上に構築するのではなく、それぞれをサイドチェーン化するところにあります。
まず、イーサリアムの場合。
イーサリアムではメインのブロックチェーン上にスマートコントラクトを記述してDAppsを構築していきます。
その一方で、LISKではアプリケーション毎にサイドチェーン化して構築を行います。
これによりネットワークの拡大性と開発の柔軟性のメリットがあります。
まずネットワークの拡大性について。
1つのものに様々なアプリを構築するよりも、分けてそれぞれの場所でアプリを稼働させた方が処理能力が向上することになります。
LISKではメインのブロックチェーン上にDAppsが構築されないため、メインのブロックチェーンへの負荷も少なくなります。
また開発の柔軟性ですが、イーサリアムのようにメインのブロックチェーン上に一度記述してしまうと変更は容易ではありません。
サイドチェーン自体はプライベートチェーンなので開発者による変更が容易になります。
一方でサイドチェーンのデメリットとしては、サイドチェーン構築時に承認者を開発者側で用意する必要があるということが挙げられます。
プログラミング言語が異なる
イーサリアムはスマートコントラクトを記述する際に独自言語のSolidityを採用しています。
一方でLISKは、世界的にもよく利用されているJavascripptによる記述が可能です。
仮想通貨LSK(リスク)過去の相場・値動き
こちらはBTC建てのLSKのチャートです。
LISKで使われる仮想通貨「LSK(リスク)」は他の仮想通貨同様、大きな上下を繰り返してはいるものの長期的には上昇傾向にあります。
特に注目すべきは2017年8月の高騰ですね。
この時期にはLISKのリブランディングやアップデート、開発者SDK(ソフトウェア開発キット)の発表がありました。
その後リブランディングやアップデートの延期発表などがありジワジワ下げているものの、発表前の水準以上は保っています。
2018年2月のリブランディングに向けて順調に上昇を続けてきましたが、事実売りで直近は少し下げていますね。
仮想通貨LSK(リスク)の将来性
ズバリ、仮想通貨LSKは長期で買い
LISKは、ここまで見てきた通りDApps構築プラットフォームとしても非常に優れています。
また、LISK創設者であるMax氏はLISKによって以下のことを実現したいと明確でシンプルなゴールを持っています。
①技術者がブロックチェーンを開発するツールを提供すること
⇒技術者が信頼できる非中央集権型アプリケーションを開発できるようになる。
②資金調達をするために、技術者にICOを管理するツールを提供すること
⇒LISKトークンを通して誰もが簡単に資産を調達することができるようになる。
2017年末の動き
また、LSKは2017年11月~12月にかけて多くの材料があります。
2017年11月17日にはブロック報酬が減少しました。
ビットコインでいう半減期(マイニングの報酬が半分になる)のことですね。
一概には言えませんが、マイニング(LISKでは「フォージング(鋳造)」という)報酬が下がると市場への供給量が減り、価格は上昇することが多いです。
2017年11月22日にはベルリンミートアップがあり、ここでの重大発表も期待されています。
(2017年11月23日追記:ここではサプライズ情報はなく、10%以上価格を下げることになりました)
さらに12月には「Lisk core 1.0(リスクコア1.0)」へのアップデートやSDK(ソフトウェア開発に使うツール)配布も予定されています。
これだけの好材料が揃っていれば、LSKは短期的にはどうしても注目せざるを得ない通貨と言えるでしょう。
2017年11月に予定されていた韓国の取引所Coinrailへの上場も延期されてしまったものの、2018年以降にリスケジュールされる予定です。
実際に、私がいま一番投資している通貨の1つがLISKです。
利確した直後にBCHは大暴落。
そのお金で買い増ししたMONAとLSKは上げててイイ感じでもLSKはまだまだこれから。1,000円は通過点だと思ってます。
激しい上下を繰り返すとは思いますが、年内の1,000も十分にあり得る。 pic.twitter.com/l1g8w1hKou— ぴかりん@ルワンダ会計士ブロガー (@dujtcr77) 2017年11月13日
ただし投資の世界では“Buy the rumor、Sell the fact.” (噂で買って、事実で売る)という格言もあります。
既に発表されている好材料を見越してみんな買っているため、期待通りの結果になった場合は利益確定や失望により売られる可能性があるのです。
長期で見れば買いなので大きな心配はいりませんが、発表前後では価格が大きく上下する可能性があるので気をつけましょう。
2018年2月に予定通りリブランディング(リローンチ)実施
2018年2月20日には、予定通りリローンチイベントが行われました。
内容としては、
- ロゴマークの変更
- プロダクトネーム変更
- 新ホームページ公開
- Lisk core 1.0.0リリース予定の発表
など。
特大サプライズはありませんでしたが、着実に前に進んでいるなと感じさせてくれる内容でした。
LISK(リスク)が買える取引所
※コインチェックは現在NEM流出事件により取引を停止しています。
リスクを買うことのできる国内の仮想通貨取引所は、現状では「Coincheck」のみです。
Coincheck
「Coincheck」は国内の仮想通貨取引所で唯一LSKを取り扱っています。
またLSKだけでなく、色んな仮想通貨に幅広く投資したい人におすすめの取引所となっています。
仮想通貨周りはニュースが絶えず、急にある通貨が注目を浴びることがあります。
そんなときにCoincheckに口座を持っていると主要な仮想通貨を豊富に取り扱っているのでいつでも動けて安心です。
はじめて仮想通貨を開く人はもちろん、サブとしても是非使いたい取引所ですね。
▼Coincheck公式ページからはじめてみる▼
Coincheckの紹介記事もあわせてチェック⇒Coincheckのメリット・デメリット・評判まとめ
まとめ
LSKは私が推している仮想通貨ということで、かなりおススメした印象の記事になってしまいました。
特に投資判断の部分などは私の個人的な意見なので、投資をする際には参考程度にして頂き、自己判断と自己責任での取引をお願いします!
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