DApps・ブロックチェーンゲーム

ブロックチェーンゲーム(dAppsゲーム)の日本史を振り返る【2018年上半期】

こんにちは、会計士ブロガーの根本(@dujtcr77)です。

2018年の上半期ももうすぐ終わりということで、ブロックチェーンゲーム2018年上半期の歴史を振り返ってみたいと思います。

日本で話題になったものを中心にまとめています。

2018年1月:嵐の前の静けさ

日本でブロックチェーンゲームはほとんど話題にならず

今では一部の人は当たり前のように「dAppsゲームが…」「ブロックチェーンゲームは…」なんて話してますが、今年のはじめはほぼ話題にもなっていなかったんです。

2018年1月31日までのツイートの中から「dappsゲーム」で検索すると

1つもつぶやかれていない。

関連ニュースの中でもそれなりに話題になったのはソシャゲなどを開発している株式会社モバイルファクトリー

同社のブロックチェーンゲーム技術を活用したサービス開発の開始くらいですかね。

それもこの時点では噂の範囲でした。

画像:株式会社モバイルファクトリー 平成29年12月期 決算短信

2017年の時点でデジタル猫の収集ゲーム「CryptoKitties」が話題にはなっていたものの、仮想通貨関連ニュースの1つとして捉えてる人が多く、実際にプレイしている日本人はごく一部でしたね。

しかし2月に入って状況は一変します

2018年2月:ブロックチェーンゲームが日本を急襲!

大人しかったのは1月まで。

2月になると立て続けにブロックチェーンゲームの話題が出ました。

日本でも注目されているブロックチェーンゲームの多くが、この時期に集中して現れました。

「これは流れが来る!」と思い、2月から私のブログもほぼブロックチェーンゲームブログへと華麗なる転身w

イーサエモンが話題になる

日本で最初にそれなりに話題になり、プレイする人も出始めたゲームが『イーサエモン』。

火付け役はやはりこの方でしょう。

イケハヤさんをきっかけにイーサエモンをプレイする人が少しずつ出はじめました。

このあたりから「ブロックチェーン」×「ゲーム」=「ブロックチェーンゲーム」というものが1つのジャンルとして認識されはじめた印象です。

2018年3~4:新作ゲームやアプデラッシュが止まらない!

この時期の新作リリースや既存ゲームのアップデート頻度はすごかったですね。

情報収集をブロックチェーンゲームに絞っても追いきれないほどの量でした。
(リアルに目が回りそうだったw)

日本で比較的話題になったブロックチェーンゲームの動きのほんの一部です。

まあ~ETH使ったよねここでw

3月にはBitPet(ビットペット)が大流行

2月にリリースされたBitPetは3月に日本で流行しました。

私の知る限りでは「ブロックチェーンゲーマー」という枠を超えて最も色んな層に広まったゲームです。

「儲かる」という噂も広まり、実際に数万円~数十万円稼いだ人もいました

ただ、後に実装された肝心のミニゲームが単調なものであったことをきっかけに、徐々に人気は下火に…。

いくら儲かっても、結局ゲーム自体に一定の面白さがなければ資産価値は減少して衰退してしまう、ということを経験として教えてくれた貴重な機会だったと思います。

2018年5~6月:変革への過渡期

同じようなゲームではもうやる気にならない!

「またこの手のゲームか」

初期に作られたゲームの焼き増しのようなものが目立ってきました。

  • 収集(コレクティブル)ゲーム
  • 配当型ゲーム
  • 単調なバトルゲーム

など、ブロックチェーンゲームの「型」のようなものができてしまい、ゲーマーたちも経験を積んで賢くなってきています。

Gasプライスの高騰なども重なり、少しプレイヤーの反応が鈍くなった時期でしたね。

ここで、

  • ゲームの多様性の低さ
  • ゲーム性や戦略性の不足
  • Gasプライスに左右されるプレイ状況

など、数多くの課題が浮き彫りになりました

2018年下半期へ向けた新しい可能性

新しい技術の導入によるゲーム進化への期待

新作が出てもなかなか話題にあがらず、少し落ち着きを見せたかのように見えるブロックチェーンゲーム。

しかし着実に、ブロックチェーンゲームは「次の世代」へ向けた変化を見せようとしています↓

・イーサリアム以外のプラットフォームを利用
(例:NEOを使うParsec Frontiers)

・Loom Networkによるスケーラビリティ問題の解決
(例:アクシーMy Crypto Heroes)

・新しいトークン規格によるゲーム性、利便性の向上
(例:アクシーがERC998を利用)

・ゲーム間の連携を強めた先にあるブロックチェーンゲームの可能性
(例:イーサタウン)

・AR技術を利用したブロックチェーンゲーム
(例:Augmentors)

・「ブロックチェーン」×「VR」でゲーム3.0への進化
(例:イーサエモン)

日本企業も動きを見せ始める

ここ2~3か月は、日本企業のブロックチェーンゲーム業界への参入も目立ちました

まだ開発中のものがほとんどですが、2018年中にはどれもリリース予定となっています。

まとめ

日本でブロックチェーンゲームが話題になるようになってから、数多くのゲームがリリースされ、そこで見えてきた課題を解決し次のステージへ向かう…。

これ、全部半年足らずの出来事です。

変化が早く、この記事を書いていて改めてブロックチェーンゲームって面白いなと思いました。

2018年下半期はどんな動きを見せてくれるのか?
ブロックチェーンゲーム界のパズドラは生まれるのか?

今後が非常に楽しみです。

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