こんにちは、アフリカ在住ブロガーのぴかりん(@dujtcr77)です。
わたしは今、青年海外協力隊としてルワンダで活動しています。
仕事がない人のために、私が住んでいるムウォゴという地域の外から、そしてルワンダ国外から仕事とお金を手に入れられるような仕組みを構築中です。
具体的には、ルワンダ国内外の会社から日々の記帳業務をお預かりし、ルワンダ人に作業をしてもらうということをしています。
活動の詳細はこちらをご覧ください。
今年から本格的にオペレーションをスタートし、同時に活動の中心になってもらうルワンダ人女性の研修期間でもあります。
今回は彼女との仕事を通して感じたことを書いていきたいと思います。
飲み込みが早くて優秀なルワンダ人
一流大学をでた彼女
彼女はルワンダの一流大学を出たものの、就職先が見つからず去年の大学卒業からアルバイトをしています。
実際にこの業務を一緒にはじめるまではそこまで大きな期待はしていませんでした。
今までルワンダ人と時間をともにしてきて、人間性や真面目さにおいて信頼はできる。
しかし仕事のパフォーマンスで大きな期待はできないというのが正直な印象です。
また、ある程度の教育を受けているとはいえ、今回やってもらう作業は彼女が今まで勉強したことややってきたことは違います。
「最初は全然できないかもしれないけど、少しずつ慣れて行けばいいかな」
そう思っていました。
はじめての研修
業務を開始する準備が整いはじめ、その前に彼女にやってもらうことを一通り説明したときのこと。
もともと大人しい性格の彼女は、説明に対してもあまり反応が良くなく、メモもあまりとりません。
わかっているのかわかっていないのかがよくわからず戸惑ってしまいます。
とりあえず説明が終わった時点でどの程度の理解度なのか、サンプルを使って実際に記帳をしてもらいました。
…えっ?
すると、作業の概要をだいたい理解してかなり正確に入力をしはじめる彼女。
かなりビビりました。
はじめてやる作業、しかも言語の壁もあり日本人に日本語で説明するよりはよく伝わっていないはず。
それにも関わらず難なくレシートを読み取り正確にデータを入力していきます。
その後の仕事っぷりも見事
その後、本格的に業務をスタートしても彼女は引き続き力を発揮してくれました。
いろいろやるべきことを教えると素直にそれを飲み込んで実行してくれます。
しかし一方で、よくわからないものに関しては「どうしてこういう処理になるの?」と質問もしてくれる。
これはデカいです。
彼女には将来的にこの業務を引っ張るリーダーになってもらいたいと思っています、
その時に、業務のやり方だけでなくその背景まで理解していないとうまく他のメンバーを指導できませんし、応用も効かない。
「こう言われたからこうする」だけでなくしっかりと疑問を潰しにいく姿勢にはとても心を打たれました。
大きな喜び、そして疑問
彼女と仕事をしていて、とても嬉しい気持ちになりました。
「いっしょに仕事をしていくうえで安心だ!」
「ルワンダにはこうやってまだまだ活躍できる人材が眠っているんだ!」
一緒に仕事をしながら隣でこんなことを考えてニヤニヤしてました。
彼女がその瞬間にこちらを振り返ったら間違いなく変態だと思われたことでしょう。
しかし同時に疑問もあります。
一流の大学を出て、能力もあるのに仕事(活躍できる場所)がない
アルバイトが悪いと言っているわけではありません。
彼女自身は正規雇用を求めて仕事を探したにもかかわらず見つけることが出来ず、つなぎとしてバイトをしている。
この状況が問題だと思っています。
これほどの人材であれば一刻も早く自分の進みたい道に進んで経験を積むべきだと思います。
それができない今のルワンダ。
今のルワンダ教育に必要なもの
ルワンダの学生によくこんな質問をします。
「将来の夢は何?」
すると一番多いのがこの答えです。
「良い仕事を見つけること」
良い仕事につける確率が高くなるから勉強をする。
しかし実際はその多くが「良い仕事」にはつけない。
この状況で、勉強頑張れます?
わたしだったら頑張れません。
ルワンダの教育についてはあまり語れるほどの知識も経験もないのですが、
たまに遊びに行く学校を見たり、教育系の隊員の話を聞く限りでは教育自体の改善も必要でしょう。
それと同時に、絶対に欠かせないのは教育と将来とのつながりを作ることではないでしょうか。
「将来弁護士になりたいから勉強する」
「スポーツを頑張ってオリンピックに出たい」
そんな立派なものでなくても良いから、今自分が頑張る理由、教育の先にあるひとつのゴールを設定できる国にする。
活動を通じて、そんなことを考え、そしてそのような国作りのお手伝いを全力でしたいと改めて思ったのでした。
昨日から付きっ切りでルワンダ人と作業してるけど、飲み込みめっちゃ早い。想定してた倍くらい。
ちゃんとした大学出て、能力もあるのに仕事がないなんてのは間違ってる。
まずは頑張ってる人が報われる国、力のある人が活躍できる国にしないと。
その1%のお手伝いを人生の100%かけてやる。— ぴかりん@アフリカ在住ブロガー (@dujtcr77) 2017年2月26日
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