アイキャッチ画像出典:World Vision
こんにちは、アフリカ在住ブロガーのぴかりん(@dujtcr77)です。
国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパンの作成した「ルワンダに住むエリックくん」という紙芝居をご存知でしょうか?
いつもわたしのブログではルワンダの発展している部分を見せる事が多いのですが、
田舎の方の暮らしはこんな感じなんだよ、というのをこの紙芝居を使いながらご紹介したいと思います。
ルワンダに住むエリックくん
ムラホ(やあ)!ぼくの名前はエリック。
アフリカのルワンダという国に住んでいます。
13才で、7人兄弟の6番目。
お母さんは病気で入院しているから、お父さんとおばあちゃんと暮らしています。
ルワンダ人の友達に「こどもはいらない」「1人で十分」て言うと「もっと子供をつくりなさい!」って怒られます…。
これがぼくの朝ごはん。
朝ごはんと夕ご飯は、この紅茶を一杯飲むだけなんだ。
この村では比較的良い仕事についているといえる同僚たちも、夜はミルクだけ、って人がいたりします。
学校から帰ったら早速お手伝い。
家には水道がないから、生活に使う水を川までくみに行くよ。
片道2キロ、30分の道のり。帰り道は、10リットルの水を入れたタンクを持って、坂を上ります。
ここが水をくむ川。
見てのとおり、決してきれいではないけど、水をくめる場所はここしかないんだ。
手を洗ったり料理をしたり、飲み水にも使うよ。この水くみを、1日に2~3回繰り返します。
共同水栓といって、有料で水を買える場所もありますが、お金がなかったり共同水栓が近くにない場合はエリックくんのように川などから水をくむことになります。
青年海外協力隊の中には「水の防衛隊」といってこういった水関係の問題に取り組んでいる人たちもいるんですよ。
ほかにも、いろいろなお手伝いをします。
牛の世話、食事を作るための薪割り、近所の子どもの世話…。
朝ごはんの紅茶だけじゃ、おんかペコペコになっちゃうよ。
親が仕事をしているあいだに子供が小さな子の世話をしているのは日常的に見られる光景です。
これは、お昼ごはんの準備をしているところ。
家の畑で採れたピーナッツをうすに入れて、細かく砕き、かごでふるっておなべに入れて料理します。
砕いたピーナッツのほかにも、なす、トマト、ホウレン草に似た野菜などを炒め、
水を加えて塩で味付けしたら、シチューのできあがり!
ぼくたちの主食は蒸したバナナ。
さっきのシチューをかけて、みんなで分け合って食べるよ。お昼ご飯が1日で1回だけの食事なんだ。
ぼくたちは、蒸しバナナでお腹がいっぱいになったとしても、そればかり食べているから栄養が足りないんだって。
いずれにしても、普段ルワンダ人が食べているものだけでバランスよく栄養がとれていないというのは、素人目にも明らかです。
ルワンダでは、1,000人の赤ちゃんが生まれると、55人の赤ちゃんが5才までに生きられずに死んでしまいます。
いろんな理由があるけど、栄養が足りないことは、とっても大きな問題です。
私の友達やお手伝いさんにも、赤ちゃんがいる家庭がたくさんあります。
「5%」って数字だけ見ると少なそうだけど、それが大切な友達の家族が5年以内に亡くなってしまう確率、と考えると恐ろしく高い確率に感じます。
世界中に、食べ物が足りなくて困っている人々がいます。
この地図で、緑や赤に塗られている地域は、特に食べ物が不足しています。
5才まで生きられずに死んでしまう子どもたちは、年間660万人もいます。
その半分近くに、栄養不足が関係しているのです。
ルワンダのこの地域では、保健センターで子どもたちの腕の太さを測って、栄養が足りているかどうかを確認します。
メジャーが差している黄色は、栄養が足りていない状態です。
子どもたちが十分な栄養を取って、大きく成長するためには、食事の準備をするお母さんが大事。
ワールド・ビジョンは、お母さんたちが栄養について学べる研修会を開いています。
月に一度の検診では、子どもたちの体重や身長を測定し、元気に成長しているかどうかを確認しています。
日本のみんなは、1日に何回食事をしますか?どんなものを食べていますか?
世界中の子どもたちが、5才のお誕生日を迎えて元気に大きくなっていけるように、みんなで応援していきましょう!
「”何もかも”はできなくとも、”何か”はきっとできる」
写真出典・文章引用:「ルワンダに住むエリックくん」
さいごに
今回紹介したエリックくんの生活は、私の住んでいる村と生活レベルがよく似ています。
一方で、ふだん私が紹介しているようにルワンダには立派なビルに大きなスーパーマーケットがあったり、
3Dの映画を楽しめる映画館があったりもします。
ルワンダの一部分を見て「貧しい」とか「栄えてる」というイメージをすぐに持つのではなく、
このブログなどを通じてルワンダを色んな角度から見て知ってもらえたら嬉しいです。
こうしてルワンダにいて日本の皆さんにルワンダの現状をお届けすることも、自分にとっての”何か”だと信じて。
とても良いことばなので最後にもう一度。
「”何もかも”はできなくとも、”何か”はきっとできる」
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