こんにちは、アフリカ在住ブロガーのぴかりん(@dujtcr77)です。
出発まで遂に一週間を切りました。
来週の今日はもうルワンダにいるんだと考えると不思議な気持ちになります。
今回は派遣前訓練(※)についてお話ししたいと思います。
青年海外協力隊は、面接に合格するとすぐに隊員となる訳ではなく、この時点ではあくまで「候補生」という位置づけです。
訓練生は70日間(シニアボランティアは35日間)の派遣前訓練をクリアすることで「隊員」となることが出来るのです。
訓練は派遣される地域に応じて福島県の二本松か長野県の駒ケ根で行われます。私は二本松でした。
自分が派遣前訓練に行く前は、どんなスケジュールでどんなことをするのか気になっていたので、時系列に沿って振り返ってみたいと思います!
目次
1週目(10月8日~10月10日):訓練スタート
<10月8日(木)>入所、オリエンテーション
訓練所の最寄り駅である二本松駅に到着すると…
結構しっかり歓迎されます。こういうの嬉しいですね。
バスに30分ほど揺られ訓練所に到着。自然が多く良いところ。
コンビニすら徒歩30分と勉強に集中するには絶好の環境です。
ここでルワンダ同期が初めて揃いました!
初めて皆で撮ったお気に入りの写真♪
この日は各種オリエンテーションが行われます。
ここで規則などを聞いて抱いた最初の印象は
ソフト軍隊
ルール細かっ!
「ここの建物はスリッパはダメだけどサンダルはOK」・・・一緒じゃね?
スケジュールが朝から晩までビッチリ。
朝は6時半に玄関前に集まり人員確認からの…ラジオ体操。
噂には聞いていたものの、こりゃ気合い入れていかないとな!
と改めて思いました。
でも大丈夫です。
初日に施設・生活・語学・食事などについて一遍に説明があるのでビックリしちゃいますが、1週間も生活すれば慣れます。
時間の使い方は人それぞれでしたね。
課題に追われてる人もいれば追加で自己学習してる人、息抜きに趣味の音楽を楽しんでいる人など。
10月9日(金)入所式
この日は午前中に入所式。
午後は学習言語が英語の人はクラス編成テスト(※)。英語以外の人はオリエンテーション。
クラス編成って?
英語の授業は午前中はレベル毎に4人程度のクラスに分かれ(ホームクラス)、
午後は活動内容が類似している人が同じく少人数クラスにまとめられます
(テクニカルクラス)。
(※)
10月10日(土)みんなの前で自己紹介!
早速語学の授業が始まり、昼食後には全体自己紹介。
講堂のステージに上がり、訓練生113人の前で30秒間の自己紹介です。
30秒に収まらず強制終了、自虐ネタ、趣味・特技など113人113色でした。
こういうの苦手だな、嫌だな、って人いますよね?
安心してください。みんな反応が超暖かいです。
多少スベってても笑ってくれます。
(毎回そういう雰囲気かはわかりません。スベったとしても一切の責任は負いかねます)
2週目(10月11日~10月17日):初の休日、体力維持口座
10月11日(日)休日は読書
初の休日。
訓練所では土曜日から日曜日にかけてのみ、外泊が許されます。
なので休日は前の日から泊まりで出かけたり、近くの山に登ったり、訓練所でゆっくりするなどしてリフレッシュします。
この日は庭で優雅に読書。
10月13日(火)体力維持講座でラジオ体操
この日から予防接種が始まりました。
毎週火曜日は各種予防接種を受けます(A型・B型肝炎、狂犬病、破傷風…)。
そしてメインイベント、体力維持講座。
なんと、ラジオ体操の声の主である長野信一さんが直接ラジオ体操を教えてくれます!
御年69歳とは思えないほどパワフルな方でした!
長野さん曰く、ラジオ体操第一だけで約600ある人間の筋肉のうち約400を刺激することができるとのこと!
教わった通りにやるとあら不思議、体がポッカポカになります。
3、4週目(10月18日~10月31日):各国ランチ
この期間は淡々と語学と講座をこなしてました。
講座の内容はJICA事業や参加型調査手法、救急法など多岐に渡ります。
確かこの週あたりから毎週金曜日の「各国ランチ」が始まったんですよね。
週ごとに決められた国の料理がランチで楽しめます。
ベトナムランチからスタート!
なお、アフリカランチのウガリ(穀物の粉を湯で練り上げたアフリカ伝統料理)には苦戦している人もチラホラ・・・
こんなやつ。手で食べます。
私の場合はB級の舌を持っていることが幸いして食事は心配なさそうな気がしてます。
5週目(11月1日~11月7日):所外活動
11月02日(月)所外活動で農家さんへ
この日と11月12日の2日間は所外活動でした。
所外活動とは、地域の方との交流を深めることや慣れないコミュニティでの適応能力向上を目的とした社会福祉施設・農家などへの協力活動のことです。
私は農家でゴボウ抜きなどを体験させてもらいました。
(ゴボウ抜き舐めてました。全身運動でへとへとに…)
活動をしていて、「意外に向こうも自分達に興味を持ってくれてるな」という印象を受けました。
当初は作業を手伝って、農家の方の話を聞いて終わりかと思ってました。
でも
「根本くんは2年間の活動が終わったらどうするの?」
など、けっこう質問してくれるんです。
この時にいかに相手に通じるように、興味を持ってくれるように自分のことをお話し出来るかというのが、とても大切なことだと再認識しました。
情報を得るにもこちらが聞いてばかりでは限界があります。
双方向のコミュニケーションの中でぽろっと出た一言が意外に重要だったりする。
話が少しズレますが、そういう意味でも自分の考えややってきたことを整理して言葉にできるブログを始めて良かったですね。
6週目(11月8日~11月14日):中間テスト、SV卒業
11月9日(月)中間テスト
訓練の折り返し地点。
みんなが待ちに待った中間テストです。
出題は主に訓練前半でやった部分から。
最初のクラス分けテスト、最終テストはマークシートなのですが中間テストは
ライティング、リスニング、リーディング、スピーキングと総合力を問われるので力が入ります。
授業でやったことをきっちり復習してれば落ちることはないと思うので心配はご無用。
11月11日(水)シニアボランティアの壮行会
シニアボランティア(SV)修了式&壮行会。
青年海外協力隊と異なり、SVの訓練所での訓練期間は35日です。
SVの方10名は私たちより何倍も経験値があるのに驕らずとても謙虚。
若者とも気さくに話してくれました。
そんな10人の侍が終了式で呼ばれ起立した時の背中はマジでかっこよかったです。
熱いもんが込み上げました。
私たちの班のSV、塚越さんと二井田さん。
塚越さんはプロレス好き・おしゃべり好き。
海外経験も豊富で百戦錬磨です。
二井田さんはいつも優しい目でみんなを見守ってくれました。
息子さんも会計士だと知ったのがSVの卒業前日!もっと話したかった。
7週目(11月15日~11月21日):野外訓練
11月20日(金)-21(土)野外訓練
野外訓練。
人によっては一番印象に残った訓練なのではないでしょうか?
最低限の物資でも任地で生活していくためのスキル習得やチームビルディングが目的です。
野外訓練は文字通り野外で行われ、期間中は普段生活している研修施設に入ることは許されません。
与えられるのは決められた食材や木材、テント、寝袋など最低限生活に必要な物資のみ。
携帯・ライター・持参の食料などは持ち込み禁止です。
普段生活を共にしている班単位で協力してテントを立て、食事は魚や鳥をさばき、箸を作るところからスタートです。
想像通り、というかそれ以上に大変でした。
【事件1】
さあ始まりました。まずはみんなで昼食作ろう!
・・・
・・・・・・
火が付かない。
あ、やっと付いた!
・・・
・・・・・・
すぐ消えた。
火が付かなくても昼食時間は決められているので、時間が来れば切り上げなければなりません。
まずい、このままだと固い塩おにぎりしか食べられない!
僕たち6班は、他の班に助けを求めました。
すると1班が、まだ完全に調理が終わっていないのにもうこれでも食べられるから、と自分たちの鍋をどかして火を使わせてくれました!おお神(1班)よ!
本当に助かりました。
ご飯を食べられることよりも、こういう気持ちを持った人たちと一緒に訓練をしているということが嬉しかった!!
【事件2】
テント崩壊
初日の夜から朝方にかけて、風がとてつもなく強かったんです。
■夜中2時
風の音で目が覚める。
テント傾いてね?あれオレ寝ぼけてんのかな?
頭をクリアにして、体を起こしてしっかりもう一度確認。
うん、傾いてる(´∀`)
外に出るとペグと呼ばれるテントを固定するピンのようなものがほとんど抜けてました。
何人かでコンコンコンコンしてなんとか修復。さあ、明日も早いから寝よう。
■朝5時
風の音で目が覚める。
テント傾いてね?あれオレ寝ぼけてんのかな?
頭をクリアにして、体を起こしてしっかりもう一度確認。
うん、傾いてる(´∀`) (知ってた)
起床時間が6時で今からテントを立て直してもしょうがないと判断し、諦めることに。
班ごとにテントは2つあったので、倒れていないテントで皆ぎゅーぎゅーに体育座りして体を休めました。
振り返ってみて
このようにハプニングもあり、慣れない生活なので大変でしたが終わった後は充実感にあふれていました。
ただある考えが頭をよぎった時にハッとしました。
これが日常だったら?
「なんだかんだ楽しかったな」なんて思えるのは1泊2日の「イベント」だったから。
私たちが行く国では、こんな状況めずらしくないはずです。
水を汲みに行くのは疲れるし面倒。火を起こすのも煙で目が痛い。
ぶっちゃけ超不便。
じゃあ先進国の技術で便利な生活にすれば良いのか?
確かにそれも1つの手です。でも何か違う気がするんです。
たった2日だけど、この訓練中はいつもより「生きている」って感覚がありました。生きるってこんなに大変で、貴いものなんだと感じました。
最後に余った食材で作ったごはん。
普段の食事と比較するととても質素です。
でも最高に美味かった。
夜中テントを修復している時に見た満点の星空。
寒さと疲れを一瞬で吹っ飛ばす強さと美しさがありました。
私たちから見て非合理的だと思うことも、現地の人々の文化や慣習、宗教などと深く結びついているかもしれない。
何を変えて、何を変えないか。
何をすべきで、何をすべきでないか。
正直今の自分に明確な答えはありません。
実際にルワンダに行って、月並みな表現ですが「現地の人の目線に立って」考えて初めて答えが見えてくるのだと思っています。
このように考えるきっかけをくれた野外訓練。
賛否両論あるみたいですが、是非今後も続けて欲しいです!
8週目(11月22日~11月28日):アウトドアレッスン
11月28(土)アウトドアレッスン
この日は語学授業のアウトドアレッスン。
クラス毎に行き先を決めて、一日かけてホームクラスの先生とお出かけです。
もちろん日本語は禁止!
私たちのクラスはイオン郡山に行きました。
このアウトドアレッスンではもう少し事前に学ぶ内容をクラスメンバーと相談した方が良かったなと反省しています。
結局英語で話してはいたものの、クラスで学ぶことと大きな違いは見出せませんでした。
行きの電車でやっていた「英語しりとり」が一番勉強になったと感じたくらいですから…笑
9週目(11月29日~12月05日):座禅、訓練も終盤
12月04(金)はじめての座禅体験
東京は今日初雪らしいですが、この時期の二本松はすでに雪に覆われてました。
この日は座禅の講座。
講座は前半1時間が研修棟で講義、後半1時間は体育館で実際に座禅です。
座禅を組むのは初めてだったので楽しみにしていたのですが、前半の講座ラストで聞いた、かりゆし58の『アンマー』がずっと頭の中でリピートされてしまい邪念の入り込む余地すらありませんでした。
10、11週目(12月06日~12月16日):最終テスト、修了式
終盤には講座テストや語学最終テストがあるのですが、特別サボらずにやれば問題なし。
実際全員しっかりパスしました。
<12月16(水)>修了式
訓練最終日。
修了式です。
一人ひとり名前を呼ばれ修了証書が渡されます。
英語のホームクラスで一緒だったザックが隊員代表謝辞を務めました。
彼はすぐ調子に乗るタイプなのであまり言いたくないですが笑、
とても気持ちのこもった謝辞で最後グッとくるもんがありました。
『…私は幼少期より教師になることが夢でした。…そしてついこの間も新しい夢を一つ持つようになりました。それは、二年後に帰国し、この場にいる皆さんと再会を果たすことです。一回りも二回りも成長した皆さんと再会できることを心より願っております。そのために皆さん、必ず無事に帰ってきましょう。…』
修了式、その後の壮行会が終われば遂にお別れの時です。
お世話になった先生やスタッフ、隊員に最後の挨拶をしてバスへ。
ありがとう二本松!また会おう!
派遣前訓練を充実させるカギは「語学の事前準備」
派遣前訓練において、自分のやりたい勉強をしながらもプライベートを充実できている人の共通点があります。
それは「語学力」。
派遣前訓練の講座の大半が語学。
ここで後れをとってしまうと、授業についていき復習するだけで精一杯になってしまいます。
訓練に入る前にできるところまで語学力を高めておきましょう。
ここでいかに準備するかで、70日後には大きな差がついているはずです。
「勉強といっても、具体的にどうすればいいの?」
という方に私がおすすめしたいのはオンライン英会話の『レアジョブ』
やはり語学はアウトプットが鍵となります。
机に向かっているだけよりも、実際に勉強したことを使うのが上達への近道です。
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