協力隊-活動

ルワンダのド田舎の学校に、黒帯3段の空手家がやって来た!

青年海外協力隊ルワンダ隊の同期に空手3段の由地一樹(ゆうじ かずき)という男がいます。

彼は今、首都キガリでナショナルチームのコーチをメインとして活動を行っているのですが、忙しい活動の合間をぬって私の任地であるムウォゴの学校に来てもらいました!

早速レッスンの様子をレポート!

16時20分~18時の予定でしたが、学校のミーティングが長引いたり、対象でない生徒も押し寄せて混乱する現場を落ち着かせたり…と結局30分遅れでスタート。

まずは座学から

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初回の授業ということでまずは教室で座学を40分ほど。

「空手とは何か?」というところからその歴史や流派まで空手の基礎を学びました。

(真剣に話を聞く生徒たち)
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写真だと非常に落ち着いた雰囲気に見えますが、外側で窓に張り付く子供たちが見えますでしょうか?

彼らが興奮して窓を叩いたり騒いだりして、現場は一時アメリカの刑務所で暴動が起きたみたいな雰囲気になっていました。

先生やしっかりした生徒たちが鎮めてくれて後半は落ち着いて授業をすすめることが出来ました。

座学の最後に空手の紹介動画を見せてイメージ付けをしてもらいます。

(動画を食い入るように見つめる子供たち)
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30分だけ礼儀作法の練習のつもりが…?

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座学が終わった段階で17時30分。

少し時間があったので外に出て「気をつけ」「礼」「なおれ」などの簡単な礼儀作法を練習して終わる予定でした。

(礼!)
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しかしかなり飲み込みがはやく、あっさりクリアしてしまったので「突き」の練習までやることに。

最後に今日ならった動きを通して練習はおしまい。

練習が終わった後も生徒たちに囲まれてしまいなかなか帰してもらえませんでした!

夢を持ってもらいたい

今回一樹に来て空手のレッスンをしてもらったのは、「異国(日本)の文化に触れてもらいたい」「空手に興味のある生徒にしっかりとした指導をしてあげたい」など様々な理由がありますが、一番の理由は「夢を持ってもらいたい」でした。

ルワンダに来てから仲良くなった人によくこんな質問をします。

「あなたの夢は何?」

するとほとんどの人がこう答えます。

「良い仕事を見つけること。」

多くの人が仕事を見つけられないルワンダでこの答えはしょうがないのかもしれません。だからこの答えがダメだとか、みんな考えを変えるべきだとか言うつもりはありません。

でもなんかちょっと寂しいな、と思ってしまいます。

夢ってもっと考えるだけでワクワクするものであるべきなんじゃないか?

だから一樹に来て本格的に空手を教えてもらう事が何か刺激されて、「こんな風になりたい!」と思ってもらう事ができたら素敵やんと思ったわけです。

初回の授業はとても手ごたえがあり、これからは2週間に1回のペースでムウォゴに来てレッスンをしてもらうことになりました。

最終回には子供たちによる型の披露を予定しています。

その後に彼らの意識がどう変わっているのか楽しみです。

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