こんにちは、会計士ブロガーの根本(@dujtcr77)です。
今回は400冊以上に及ぶ「ビジネス本」の中から、本当におすすめの本だけをジャンル別に紹介したいと思います。
「ビジネス書がありすぎてどんな本を読んでいいかわからない」
「一通りビジネス関係の本は読みつくしてきたけど他に良い本ないの?」
という方々にもニーズに応じておすすめ本を探せるように「読みやすい!ビジネス本に慣れていない初心者向け」「マーケティング・経営を勉強したい人向け」などジャンルに分けて本を紹介しています。
興味に応じて目を通していただければと思います。
ではさっそく紹介していきます!
目次
全ビジネスマン必読。まずは読むべき5冊
道をひらく
✔ 日本を代表する経営者・松下幸之助の本
✔ 名言が数多く収録されている
✔ 読むたびに新しい気づきを与えてくれる
パナソニック(松下電気器具製作所)の創業者であり「経営の神様」ともいわれる松下幸之助さんの代表作。
数多くの名言が残され、何度も読み返した本です。
誰でも1つは座右の銘となる言葉が見つかるのではないかと思うほど刺さります。
最初に収録されている「道」だけでも読んでみて欲しいですね。
一部を引用して紹介します。
この道が果たしてよいのか悪いのか、試案にあまる時もあろう。
なぐさめを求めたくなる時もあろう。
しかし、所詮はこの道しかないのではないか。
引用:『道をひらく』
どうですか?
言葉の重みの中にも優しさがあり、非常に勇気づけられます。
読むたびに新たな気付きを与えてくれるため、何度も何度も繰り返し読みたい本。
きっと心にひびくたくさんの言葉と出会い、それが自然と自分自身に染み込んでいくことでしょう。
7つの習慣
✔ 就職を控えた大学生におすすめ
✔ 学生⇒社会人の橋渡しになる本
✔ 体で覚えてしまうまで繰り返し読みたい
学生が社会に出る前に読んでおくべきだと思うNo.1の本。
学生と社会人の橋渡しにはうってつけの1冊です。
今まで良くも悪くも自由であった学生時代。
そんな学生のころから一転、社会人になると、特に企業に就職すると制約も多く厳しい環境に置かれます。
こうした状況に置かれてつぶれてしまうのか?
腐ってしまうのか?
もしくはやるべきことを見失って仕事に振り回されてしまうのか?
そうならないために押さえておくべきマインドから実際に使えるアプローチまで紹介されています
しかし『7つの習慣』は単に読むだけでは足りません。
読んだ上で理解・実践してはじめて身に付いたと言えるでしょう。
もちろん他の本も同様なのですが、特に本書は血となり肉となるまで繰り返し読みたい本です。
人を動かす
✔ 1937年の発刊以来おおくの人に読まれ、自己啓発本の原点とも言える名著
✔ 社会人にとってのこころの基礎トレーニングとなる
✔ 読まないと他の人に差をつけられてしまうかも!?
「人気ビジネス書」という意味では他の追随を許さないほど圧倒的に読まれている1冊。
ビジネスマンとして、そして人として持つべき心構えを実例をもって興味深く説明していきます。
本書は、ビジネスにおけるすぐに役立つテクニックを紹介しているわけではありません。
いわゆる「自己啓発書」に分類されるものでしょう。
しかし『人を動かす』には社会でビジネスをする上で必要な心構えが、興味深く豊富な実例とともに盛り込まれています。
言ってみればビジネスマンの精神の基礎トレーニング本。
多くの人物が影響を受け、その考え方の原点としている本なので「読んだ方が良い」というよりは「読まない時点で1歩差をつけられてしまっている」と言っても過言ではありません。
プロフェッショナルの条件
✔ 『マネジメント』で多くの人に読まれたドラッカーの本
✔ ドラッカーのエッセンスがつまっており最初に読みたい1冊
✔ 「1人のビジネスパーソンとしてどう生きていくか」が学べる
一昔前に『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(もしドラ)が流行りました。
この本で取り上げられた『マネジメント』と並び数多くの著書を残したドラッカーの代表作です。
サブタイトルに「はじめて読むドラッカー」とある通り、ドラッカー本でまず最初に読みたい1冊です。
というのも、本書はそれ以前の著書10点と論文1点の中からエッセンスを抜き出し、ドラッカー自身が加筆修正したもの。
CDで言うと「ベスト盤」みたいな感じで美味しいとこ取りなんです!
内容としては、企業や社会への深い洞察とともに「個としてどう生きるか」をテーマにしています。
ドラッカー入門はまずここから!
ビジョナリー・カンパニー2
✔ 膨大な量の調査にもとづく貴重なデータ
✔ 「偉大な企業」となった企業の共通点を知ることができる
✔ 前作の『ビジョナリー・カンパニー』よりも先に2を読むのがおススメ
良い企業が偉大な企業になる成功法則について書かれた本。
多くの経営者がバイブルとしています。
全米1435社の中から選ばれた傑出した11の企業を比較した結果、これらの企業が飛躍した共通点について書かれています。
リーダーシップや戦略、組織づくりなど企業経営の常識を覆す内容が多いのが特徴。
前作の『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』では、偉大な企業の「基本理念」について書かれていました。
『ビジョナリー・カンパニー2』は、良い(goodな)企業がいかに偉大な(greatな)企業へと飛躍させるかについて書かれています。
読んではっきりと「役に立つ」と感じるのは、2の方かもしれません。
ちなみに、著者のジム・コリンズは『ビジョナリー・カンパニー2』は前作の続編ではなく、『ビジョナリー・カンパニー』の前編であると言っており、2から読むことをすすめています。
関連:ビジョナリー・カンパニー
前述の通り、著者のおススメ通りの順番に読むのであれば2を先に読んでからです。
読みやすい!ビジネス本に慣れていない初心者向け
ゼロ
✔ 「働く」ということについて考えるきっかけになる
✔ 今までの「ホリエモン」とは違った印象の本
✔ 多くの名言に出会える
「ホリエモン」こと堀江貴文さんの服役中のことや、刑務所での経験から考えたことを中心に書かれた本。
「働く」ということについて考えさせられます。
正直、私は堀江さんの考え方が苦手です。
発想自体は天才的で素晴らしい事だと思うのですが、その伝え方が人を下に見るようで苦手でした。
しかしこの本はそんな堀江さんのイメージとは異なり、心からスッと入ってくる内容。
「ホリエモン」のイメージがガラッと変わる1冊です。
読みやすく、すぐに読み終わってしまう割には名言も多いので非常にコスパが高いです。
本書を読んでの感想記事も書きましたのでご覧ください。
ザ・ゴール
✔ 小説形式なので楽しみながら読める
✔ しかし内容は非常に実践的
✔ マンガでより効率的にわかりやすくエッセンスを吸収することもできる
ビジネス書には珍しく小説形式で、主人公が工場の業務を改善して行く過程を描いた本。
小説形式でありながらもその内容は実践的で、かつわかりやすくまとめられています。
会計情報の正しい見方や落とし穴、見かけ上の「効率化」に隠されたワナなど、経営者が陥りがちな状態を主人公に投影することで読者の私たちに気づきを与えてくれます。
ザ・ゴールはコミック版もおすすめです。
こちらもアマゾンの評価が非常に高い。
登場人物が日本人になってたりとマイナーチェンジはありますが、ストーリーの大筋は同じでエッセンスもよく詰まっていました。
効率だけで言うとストーリー部分を早く読み進めることができるコミック版の方がよいかもしれません。
時間があまりないけど内容をチェックしてみたい人、
小説で挫折してしまった人などはコミック版も選択肢に入れましょう。
仕事は楽しいかね?
✔ 今の仕事にやりがいを感じない人に読んで欲しい
✔ 毎日少しずつ自分が変わる喜びが得られる
✔ 自己啓発書の定番パターンではあるが、いやらしさがなく読みやすい
「今している仕事がつまらない」
「やりがいを感じない」
というビジネスパーソンに読んで欲しい本です。
きっと心がスッと軽くなることでしょう。
行き詰った主人公がすごい悟った人に出会って教えを受けるという、自己啓発書の定番パターン。
しかしその内容は少し毛色が違います。
「今日の目標は明日のマンネリ」とし、「試してみることに失敗はない」と説き、少しずつ試していくことが大切と語りかけます。
この本を読んだあとは、毎日自分を少しずつ変えていくことに喜びを感じることっでしょう。
心のマッサージのようで、普通の自己啓発書が苦手な方でもとっつきやすくなっています。
今ならAmazonの「Kindle Unlimited」というサービスで無料で『仕事は楽しいかね?』が読めます。
「Kindle Unlimited」は毎月980円で対象のKindle本が読み放題の太っ腹サービス。
しかも30日間の無料お試し期間付きなので、他に気に入らない本があれば解約してしまえば1円もかかりません。
まあ、月980円ということなので、毎月本を1,2冊読めば十分に元は取れちゃうんですけどね。
無料の対象本は入れ替わりがあるので、『仕事はたのしいかね?』を無料で読みたい方はお早めに。
金持ち父さん 貧乏父さん
✔ お金持ちと貧乏な人の決定的な違いを教えてくれる
✔ 資産を使ってお金を生み出すという考え方を身につける
✔ 社会に頼らず自分の力で生きていくために読みたい1冊
「なぜ、あのお父さんはお金もちなんだろう」
「なぜ、あのお父さんは貧乏なんだろう」
お金持ちと貧乏の2人の間にはどのような違いがあるのか?
会社や政府に頼り切るのではなく、現実に目を向けて自分の資産を運用するということに意識を向けてくれます。
稼いで使って…の繰り返しではなく資産を使って新たなお金を生み出す。
「お金を稼ぐ」ことについて考える人がまず読むべき本です。
ただ、けっこう好き嫌いが分かれるかもしれません。
私はあまり相性が良くありませんでした。
ここまで紹介してきた通り学べる点もあること、また世間では読んでいる人が多く評価も高いので紹介させて頂きました。
これから起業する人が読むべき本
起業の技術
✔ 大事なことがまとまった「起業の教科書」のような存在
✔ ワークシートをこなすことで自分のビジネスにも応用できる
✔ 繰り返し読むことで「成功の型」が身に付く
経営者が、特に会社を興したばかりの人が心得ておくべき内容が丁寧に紹介された「起業の教科書」ともいえる1冊。
重要なんだけど見逃しがちなことも多いので、最低以下のタイミングで2回は読んで欲しいです。
- 起業前⇒準備、事業計画を立てる際の参考に
- 起業後1年以内⇒チェックリストとして、復習用に
48枚のワークシートがついており、学びながら自分のビジネスを組み立てていくことも可能です。
こうすることで起業に必要な「成功の型」が自然と身に付く仕組みになっているのが嬉しい。
定期的に読み返してしっかりと身につけたい内容になっています。
ゼロ・トゥ・ワン
✔ ゼロから創造することについて書かれた貴重な本
✔ 真似するのではなく理解し、考え、応用することで効果を発揮する
✔ そういう意味では少し上級者向け
本書は新しい何かを創造する企業をどう立ち上げるかについて書かれた起業哲学の本です。
この本の内容が直接ビジネスに劇的な影響を及ぼすといった類のものではなく、
一度自分の中でしっかりと咀嚼して、吸収して、そしてようやくビジネスに生きてくるものだと思います。
本書の「はじめに」でもこう述べられています。
成功者は方程式ではなく第一原理からビジネスを捉え、
思いがけない場所に価値を見出しているということだ。引用:『ゼロ・トゥ・ワン』
そのため、最後に自分が何を学び取りどう考えるかによって大きく得られる効果は異なります。
当てはめるだけの成功の方程式が欲しいのではなく、自分でなにか生み出すための基本原理を知りたい人向けの1冊です。
ワーク・ルールズ
✔ 人事トップが語るGoogle人事制度を知ることができる
✔ 組織内のチームビルディングの参考に
✔ これから社会にでる学生にも学びが多い
ビジネスパーソンなら誰でも気になるであろうGoogleの採用・育成・評価などの仕組みを公開しています。
チームビルディングが鍵を握る昨今のビジネス界に新しい価値を与えてくれる1冊。
また企業だけでなく、これからの働き方を考える学生にとっても憧れと現実の厳しさを同時に教えてくれます。
Googleは有名な「20%ルール」の他にも、
「社員の死後、給与の50%を10年にわたって遺族に支給」
「自分よりも優秀な人を採用する」
など独特なルールを数多く生み出してきました。
これらの話を「Googleだからできるんだ」と外側から読むのか。
自分ごとに置き換えて本気でのめり込んで読むのか。
これによって本書から吸収できるものは大きく異なるでしょう。
「頑張っているのに成果が出ない!」行き詰った時に読む本
自分を操る超集中力
✔ 「頑張れる自分」になるためのヒントが盛りだくさん
✔ 仕事・勉強問わずとにかくパフォーマンスを上げたい人におすすめ
✔ 心理学的な根拠などもあり説得力のある方法
「仕事が終わると疲れて何もやる気がでない」
「時間はあるのにダラダラしてしまって有効活用できない」
といった悩みを持つ方にまずおススメしたい1冊。
根性で乗り切ろうとしても仕事のパフォーマンスは上がりません。
大切なのは「どうしたら自分が集中力を継続して仕事に取り組めるか」をよく知ること。
本書にはそのためにヒントが盛りだくさんです。
エッセンシャル思考
✔ 「頑張っているのに成果が出ない」人におすすめ
✔ 今の状況を抜け出すヒントを与えてくれる
✔ 自分の人生にとって本当に大切なものが見えてくる
「あれもこれも頑張っているのにどうして報われないんだろう…?」
もしかしたらあれもこれもやっているから成果が出ないのかもしれません。
すべてのことをやろうとすると、結局どれも中途半端になってしまう可能性があります。
この本を読みながら「自分にとって本当に大切なことは何か?」と考える事で、
自分の人生における本質的な目標を発見できるかもしれません。
一見よくある仕事術のようなビジネス本ですが、「あなたにとって本当に大切なことは何か?」ということが浮き彫りになる本です。
自分の本質的なところまで向き合うことができる本はビジネス書に限らずそう多くありません。
自分を見失いそうになっている人、今のまま頑張っていいのか不安な人は一読の価値ありです。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
✔ 自分の強みを伸ばすことの大切さを教えてくれる
✔ 強みを診断する「ストレングスファインダ―」付き
✔ 「ストレングスファインダ―」は1冊につき1回しかできないので新品がおススメ
「あなたの強みは何ですか?」
こう聞かれてパッパッとこたえられる人ってそんなに多くないのではないでしょうか。
しかしビジネスをやるのであれば、自分の強みはできるだけ把握しておきたいもの。
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』は自分の得意なことにリソースを集中させて伸ばすことの大切さを教えてくれます。
また、1冊につき1回だけ利用できる「ストレングスファインダー」では自分の強みを診断することができます。
なので、基本的には新品での購入がおすすめ。
なおGALLUP Strengths Centerのホームページでもストレングスファインダーを購入できるようです。
ただ、15ドル(2017年8月現在)するので、本を購入してもほとんど値段は変わりません。
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』は2017年8月現在Kindle化されていません。
なので海外在住の方や、お金を払ってでももう一回テストを受けたい人向けでしょうか。
読んだことがないのであればやはり新品の本を買うのが一番ですね。
嫌われる勇気
✔ 会話形式なので読みやすい
✔ 楽しく前向きに生きることができるようになる
✔ アドラー心理学の入門にうってつけの1冊
「嫌われる勇気」こそが大切。
そんなアドラー心理学を、悩める少年とアドラー心理学を知り尽くした哲人の会話形式で学ぶことができる本。
少し前にかなりブームになり、私の周りでも多くの人が読みました。
普段ビジネス書を読まない人も読んでいたのは、会話形式というのがとっつきやすく、またわかりやすかったためでしょう。
「自分」や「人間」のことを正しく理解し、明るく楽しく生きるために必要なことが全て詰まった1冊です。
読んだ人の中にはこの本がきっかけでアドラー心理学に興味を持つ人も多いですね。
ストーリー形式で楽しみながら読める本
三枝三部作(戦略プロフェッショナル、経営パワーの危機、V字回復の経営)
✔ 単純にストーリーが面白い
✔ 企業再生専門家の実際の経験に基づいた実践的なノウハウが学べる
✔ ストーリーの中にノウハウが詰まっているので楽しみながらも身に付きやすい
著者は株式会社ミスミグループ本社の取締役・取締役会議長である三枝匡さん。
三枝さんは20代でボストンコン・サルティング・グループの国内採用第1号コンサルタントになりました。
40代からは16年間「企業再生専門家」として活躍。
この「企業再生」三部作は、そんな三枝さんが経験した企業再生の実話をもとに小説形式で書かれた本です。
まずこのシリーズ、普通にストーリーが面白いんですよ。
ただの小説としてもおすすめしたいレベルです。
その小説の節目節目で、経営学的な視点からの解説が入ります。
- 小説だけだとどこを学びとして自分の中に蓄積していいかわかりずらい
- 経営学のテキストだとどう実務に活かしていいかわからない
そんなジレンマを解消するハイブリッドなビジネス本です。
「ビジネス書はさんざん読んできた」と言っているのにまだ読んでないのあれば3冊同時に即購入すべきです。
HARD THINGS
✔ 2016年「ビジネス書大賞」と「ベスト経営書」の2冠を達成
✔ 経営の執念の記録が面白く読み物として楽しめる
✔ 経営というものを面白さ、怖さ両面から知ることができる
2016年のビジネス書大賞とベスト経営書第1位の2冠を達成した本。
「ビジネス書」という涼しい響きよりは、「執念の経営記録」といった方が正しい表現かもしれません。
その場ですぐに使えるテクニックが詰まっているビジネス書を期待しているのであれば本書は向きません。
1人の経営者が、何度も何度も困難に直面する様子を見て、経営の難しさ・恐ろしさを知ることになります。
しかし同時にその度に考え、行動する経営者としての姿を見て「経営者という生き物の生きざま」を知ることもできます。
詳しくはレビュー記事にて一部引用付きで紹介しています⇒【ビジネス書大賞2016大賞】『HARD THINGS』はリーダーシップを発揮する人、挑戦し続ける人におススメ!
セガVS.任天堂 ゲームの未来を変えた覇権戦争
✔ まさに戦争。活字なのに大迫力の企業間の攻防戦が読んでてワクワクする
✔ ゲーム好きにはさらに楽しめる
✔ 映画化も予定されており、時代を先取りしたいなら読んでおきたい1冊
タイトルに「ゲームの未来を変えた覇権戦争」とあるのは大袈裟でもなんでもありません。
まさに戦争。
久しぶりにこんなに夢中になれるビジネス書と出会うことが出来ました。
当記事で紹介している中では一番あたらしい本ですね。
ゲームの未来をかけたセガと任天堂の壮絶な戦いを臨場感たっぷりに見ることが出来ます。
懐かしいゲーム機やタイトルにまつわるエピソードが満載で、ビジネスだけでなくゲームが好きな人も楽しめる内容となっています。
映画化も予定されているらしいのですが、本を読んでいる時点ですでに目の前でストーリーが展開されているようで、夢中になって読み進めてしまいました。
レビュー記事も書いています⇒『セガVS.任天堂 ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)』感想・レビュー~タイトルに偽りなし!文句なしに面白いおすすめの1冊~
人生哲学・ビジネスマインドが学べる本
生き方
✔ 数多くの実績を持つ稲盛和夫氏の生き方論を知ることができる
✔ 「人生の成功哲学」が詰まっている
✔ 若い人にこそ読んで欲しい
京セラ・KDDIの創業、JAL再建など数々の実績を残した日本を代表する実業家・稲盛和夫さんが、その人生哲学について語った本。
この本を読んだときは今よりもっと未熟だった私は、偉いおじいさんに説教されている気持ちになりました。笑
タイトルの通り、まさに「生き方」について書かれた本。
なのでテーマとしてはビジネスに限ったことではありません。
しかし稲盛さんの経歴・人生から書かれた本なので「ビジネスパーソンとしての生き方」という側面が強くなっています。
人生の成功哲学を知りたい人は読んでおきたい1冊。
若い人にもおすすめです。
スタンフォードの自分を変える教室
✔ スタンフォードの人気講義の内容を1冊の本で知ることができる
✔ 根性論ではなく科学的に「意志力」を鍛える方法を紹介している
✔ 説明がわかりやすく読みやすい
スタンフォード大学の超人気講師・ケリー・マクゴニガル著。
同大学で人気になった講義の内容をまとめて書籍化したものです。
本書では「意志力」を鍛える方法を紹介しています。
と、この説明だけを見るとありがちな自己啓発書のような雰囲気になってしまいますが、実はそうではありません。
意志力を「やる力」「やらない力」「望む力」の3つの要素とし、これを鍛える方法を科学的に紹介しています。
また人気講師だけあって説明が非常に上手。
わかりやすい文章ですんなり頭に入ってきます。
やりたいことや夢があるのになかなか行動にうつすことができない。
そんな人におススメの1冊。
シンプルに考える
✔ ビジネスにおける無駄を削ぎ落す考え方を学べる
✔ 本当に大事なところに集中できるようになる
✔ ビジネス書を読んできた人ほど陥るワナにも気づかせてくれる
LINEの元社長である森川さんのはじめての著書。
徹底して無駄を削ぎ落し、最短で目標を達成するための考え方が紹介されています。
「本当に大切な1%に100%集中する」と表紙にも書いてある通り、そのやり方は徹底しています。
時には一般的にセオリーと言われていることすらも根本から疑い、独自の理論を展開する様子は非常に興味深いです。
ビジネス書を読んでいる人ほどハマりそうな罠にも気が付かせてくれる貴重な1冊。
「ついつい考えすぎてしまう」
「難しく考えてしまいがちだ」
という人にもおすすめです。
ビジネスマンの父より息子への30通の手紙
✔ ビジネスマンの父が同じ道へ進もうとする息子へ書いた珍しいタイプのビジネス書
✔ 父の想いにグッとくる
✔ 普通のビジネス書に飽きてしまった人におすすめ
本書は他のビジネス書とは大きく異なる点があります。
それは「著者から読者」ではなく「父親から息子」へ書かれたということ。
自分と同じ道を志している息子へ、ビジネス界のルールやビジネスマンとして生きる知恵を授けるために書かれた手紙。
そんな30の手紙をまとめたのが『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』です。
息子へ向けて書かれた本なので、要所要所に息子の成長を祈る父の気持ちが垣間見えて、グッとくる場面もあります。
不特定多数に向けていないからこそ本気で伝えられることがある。
少し風変りで好き嫌いは分かれますが、他のビジネス書に飽きてしまった人にとっては新鮮な気持ちで読めることでしょう。
マーケティング・経営を勉強したい人向け
ブルー・オーシャン戦略
✔ 競争を無意味にする「ブルーオーシャン戦略」を学ぶことができる
✔ あらゆる組織に応用可能
✔ 日本の事例なども挙げられ、読みやすい
差別化、低コスト、ブランディングといった従来の競争戦略から離れ「ブルーオーシャン」を切り開けと解く経営本。
ブルーオーシャンとは「競争自体を無意味なものにする未開拓の市場」のことを指します。
血みどろの戦いが繰り広げられる既存の市場(=レッドオーシャン)を抜け出しブルーオーシャンをどう切り開くのか?
切り開いたブルーオーシャンが競争に染まるのをどのように防げばよいのか?
新市場を創造し、維持するための方策を体系化した本書はあらゆる業種や組織に応用可能となっています。
日本の事例なども取り上げられており、内容もわかりやすいのでそういった意味でもおすすめの1冊。
イノベーションのジレンマ
✔ 経営学では有名な論点なのでおさえておきたい
✔ 豊富な事例とともに解説されている
✔ ITや先端テクノロジー関係者は必読
会計士試験で経営学を選択して勉強していたときに知った1冊。
経営学を学んだことのある人であれば本のタイトルである「イノベーションのジレンマ」をはじめ、著者の「クリステンセン」、「破壊的イノベーション」などの単語を聞いたことがあるかもしれません。
内容としては、優良企業の優れた経営者が健全な意思決定をすることが企業を衰退に導きうるということが、豊富な事例とともに解説されています。
優れた経営とされていたものが、「破壊的イノベーション」の前ではすべて効果を発揮しなくなる。
逆にマイナスの価値さえも持ちうるという指摘には目からウロコです。
IT業界や先端テクノロジーのビジネスに携わっている人は必読。
ネットビジネスをやる人が読む本
伝え方が9割
✔ ビジネスシーンで役立つ「伝える力」が養える
✔ 普段のコミュニケーションで自分の意図を伝えるのが苦手な人には特におすすめ
✔ 読む側としてのリテラシーを高めるためにも読んでおきたい
コピーライター・佐々木 圭一さんのベストセラー。
筆者の経験をもとに、大きく以下の2つの内容に分かれています。
- 「ノー」を「イエス」に変える技術
- 「強いコトバ」をつくる技術
ビジネスシーンや物書きなど伝える事を生業にしている人にとっては知っておいて損はないテクニックです。
「相手に言っていることがうまく伝わらない」
「いつも違った意図でとらえられてしまう」
という方には特におすすめ。
しかし「人の心をテクニックで動かす」という発想に「騙している」イメージを抱く人には少しノド越しの悪い本かもしれません。
メンタリストDaigoさんの『人を操る禁断の文章術』なども書くことに特化した同じ類の本です。
Daigoさんのこの本が好きならきっとしっくりくると思います。
逆にこのテクニックを利用して書かれている文章にまどわされないために、自分で使うかは別として目を通しておくと良いでしょう。
影響力の武器
✔ 日常に隠れている心理学をわかりやすく解説
✔ ネットビジネスとの相性が高い
✔ 読み物として面白い
自分が決めたことの正しさを一貫して信じようとする心理の働きである「コミットメントと一貫性」。
皆がならんでいるラーメン屋は旨いだろうと思うような集団心理を上手く利用する「社会的証明」。
などのように日常にもあふれている心理学を豊富な事例とともにわかりやすく解説しています。
最近ではよく聞くようになった「返報性の法則」なども興味深く紹介されています。
1つの法則につき説明がしっかりしています。
そのため、それぞれのテクニックが心理学の素人でも応用しやすいのもポイントですね。
ネットビジネスとの相性も高いです。
あと単純に読み物としてめちゃくちゃ面白いですよ。
けっこう厚い本なのですが、読み始めたら一気に進んでしまいました。
社会心理学の決定版です。
その他のおすすめ
人工知能は人間を超えるか
✔ 「人工知能 VS 人間」という構図がわくわくする
✔ 著者の人工知能に対する展望が興味深い
✔ 「生き残っていくためには?」と働き方を考えさせられる
かつてはSF映画やSF小説でしかテーマになり得なかった「人工知能 VS 人間」。
本書では人工知能に対して研究者たちが行ってきた様々なアプローチが紹介されています。
やはりこの手のテーマは読んでいて非常にワクワクします。
著者は現時点では「人工知能が人間を超える事はない」という立場に立っているようです。
その理由を簡単に言うと、「人間=知能+生命」であるからだ。
知能をつくることができたとしても、生命をつくることは非常に難しい。 引用:『人工知能は人間を超えるか』
著者の言う通り、人工知能が人間を超える事はないとしても、人工知能によりいくつかの職業が人間に取って代わるであろうことは明らかですね。
そんな状況の中で価値を生み出し、どう生き残っていくのか?
嫌でもこれからの働き方について考えさせられる本です。
ブロガーもそんなに遠くない未来に消えてしまうかも?
さいごに
この記事が本を選ぶ際の参考になれば幸いです。
かなり長い記事となりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました!