今度ルワンダに来る予定でこのブログを読んでくださっている方からいつも楽しみにしていますとメッセージを頂きました。
このブログを運営している理由の一つに、将来の協力隊員やルワンダに来る人の役に立つような情報をお伝えしたいということがあるのでとても嬉しかったです。
という訳で今回は今後ルワンダに来る方のために、日本でも入手可能なキニアルワンダ(ルワンダのローカル言語)のおすすめ教材をご紹介します!
おすすめ教材その1は他の言語の方にもおススメです!
おすすめ教材その1:Talk Now(Euro Talk社)
【良い点】
この教材が素晴らしいのはマイナーな言語が音声付きで学習できる、という点。
ダウンロード版もあるのでやろうと思えばすぐにでも学習開始可能です。
パピアメント語やブルトン語など、どこで用いられているのかよくわからない言語まで含め世界の言語100タイトル(2016年3月6日現在。HP調べ)が揃っています。
キニアルワンダもそうですが、なかなか初心者用でかつ音声付きの教材を見つけることが出来ずに苦労しました。
そんな中やっとのことで見つけたのがこの教材。
基本単語や食べ物、数字など役に立つ9カテゴリーに分かれています。
試しに「First Word」を開いてみましょう。
各カテゴリごとに6つのステージと単語帳が容易されています。
はじめは単語の音やイメージと共に発音練習。
その後はゲーム形式で基本単語の復習ができ、最後のステージ「Hard Game+」になると…
一瞬だけカードの面を見せられた後に上画面のようにすべてのカードがひっくり返され、読まれた単語を選択するというもはやキニアルワンダというよりはただの暗記ゲーム状態になります。
単語帳は以下のように英語・キニアルワンダ・イメージがセットになっており印刷もできるのでオリジナルの単語帳を作れば通勤・通学中などどこでも勉強できちゃいます。
【悪い点】
改めてルワンダでキニアルワンダを勉強していて、実際の表現と異なるなと感じる部分がたまにあります。
また、単語・表現数は十分ではないためこれを全部マスターしても到達できるレベルはたかが知れていますし、文法解説も皆無であるため文章も丸暗記になってしまいます。
【総評】
あくまで最初の教材という意味では音とイメージで勉強できるのでうってつけです。
ただし初級レベル⇒中級レベルに持っていくにはこれだけでは難しいでしょう。
以下のサイトから2,980円で購入できます。(2016年3月16日現在)
おすすめ教材その2:A Comprehensive Guide to KINYARWANDA (by Arthur L. Hands)
こちらは同期隊員のマッキーから紹介してもらったキニアルワンダ文法書。キニアルワンダ版『Forest』といえばイメージしやすいでしょうか。
【良い点】
この本では文法を網羅的に学習することができます。
PART1では文法項目ごとに82章用意されており、例文も豊富です。
各章ごとに「Exercise」や「Extra Sentences」といったような追加的なコンテンツもあるので、ボリュームは申し分ないでしょう。
また、ほとんどすべての例文に英語訳付きであるため辞書を引く手間を削減することが出来ます。
PART2にはPART1で補いきれなかった単語や表現集、PART3にはPART1「Exercise」の解答。
PART4の発展的な文法項目に加えPART5のアペンディックスは主要文法項目が表で視覚的にわかりやすいよう整理されていたりと、とにかく内容てんこ盛りです。
【悪い点】
・例文のチョイスが渋いです。例えばこれ。
Umuhigi yifatiye mu mutego.(ハンターは自分の仕掛けたトラップに引っかかった)
他にもいつ使うの?と突っ込みたくなる例文が数多くあります。
・ネイティブが日常で使用する表現とは異なることがある。
わからない部分があると同僚に聞くのですが、たまに「こんな表現使わないよ」と言われることがあります。
またそもそも訳そのものが誤っていることもあるようです。
【総評】
おすすめ教材その1で紹介したTalk Now!に不足していた中級~上級の内容がしっかりと学べる内容の一冊です。
ただし、とにかく内容が多いので頭から全てゴリゴリ読むのは非効率かなと思います。
私は頭からやっている最中ですが、内容の細かいもの・「Exercise」や「Extra Sentences」・使用頻度の低そうな項目はとりあえず飛ばして進めています。
それでもなかなか進まないですからね(^_^;)
全てやるつもりはなくても、辞書的に活用できるので5,000円近くと少し値ははりますがキニアルワンダ学習者は1冊確保しておくと安心です!
補足
今回は全て独学でやる場合を想定して記事を書きました。
協力隊としてルワンダに来られる場合は、
『Talk Now!』⇒現地で行われるキニアルワンダ訓練⇒『A Comprehensive Guide to KINYARWANDA』の順でやると難易度の繋がりとしては最高かなと思います。