世界中の協力隊からインタビュー

「未来の協力隊員へ!本当に伝えたい3つのこと」(Keiさん / ネパール・コミュニティ開発)

ナマステ!

27年度1次隊でネパールでコミュニティ開発をやっています、Keiです。
協力隊インタビューの企画に参加すると表明してから早数ヵ月。
ぴかりん、遅れてごめんなさい!

この記事を読む人は、恐らくこれから協力隊を受けようと思っている人。
もしくは受けようか迷っている人だと思います。

そんなあなたに僕は何を伝えられるだろうか。

面接のコツや持ってくるべき持ち物。
活動の様子ややっておくべきだったこと。
それこそいくらでも伝えるべきことはありますが、何文字あっても足りない。
それに、このインタビュー企画の他の隊員の方々がかなり分厚い情報を提供してくれています。

だからこそ、本当に伝えたいことを3つに絞りました。
題して「未来の協力隊員に本当に伝えたい3つのこと」です。

第一志望の会社をたった3年で辞め、「途上国で事業を興す」がやりたくて青年海外協力隊になりました

その前に、僕の自己紹介をさせてください。
27年度1次隊・コミュニティ開発として、ネパールで活動しています。
「農村の収入向上」をテーマに、ネパールの特産品の販売支援や村のおばちゃんと加工品づくりをやっています。

協力隊になるに当たり、僕は新卒で入った会社を辞めました。
その会社は僕が就職活動をしていたときの第一志望の会社。
だけど、3年で辞めました。

1つの大きな理由は、僕には会社を辞めてまでやりたいと思えることがあったからです。
それが何かというと、「途上国で事業を興す」ということ。
このブログを書いているぴかりんも同じですね!

簡単に言うとこんな感じです。
詳しくは僕のブログのプロフィールを見ていただけたら嬉しいです。

(1)まずは合格することに100%注力しよう。悩むのは受かってから。

では、本題へ。

一番最初に、一番声を大にして言いたいのはこれ。
まずは合格することに100%注力しよう。悩むのは受かってからでいいんです。

協力隊に行くかどうか悩んでいる人へ。
まずは行く権利を取ってから。悩むのはそれからでも全然遅くないですよ。

そもそも協力隊は誰もが無条件で行けるわけではありません。
厳しい健康診断をクリアしないとだめですし、人気の職種なら倍率も3~5倍くらい。
行きたいと望めば、誰でも行けるわけじゃない。

だからこそ、協力隊に行くかどうか悩んでるなら、まずは切符をつかんでください。
行くかどうか悩んでる時点で、あなたの心は協力隊に惹かれています。
少なからず「行きたい」という気持ちがあります。

そもそも、全く興味がないことに対しては、人は迷いもしません。
宇宙に全く興味がない人は宇宙飛行士になるか迷いませんよね。
興味があるからこそ、迷うわけで、迷うってことは興味があるってこと。

だからまずは受けてみればいいんですよ。
なんでこんなことを言うかっていうと、合格通知書を見てみないと本当の意味で悩めないから。

協力隊に合格したからといって、行きたい国に行けるわけじゃない。
活動内容も全然自分の興味のあることじゃないかもしれない。

例えば、僕がやっている「コミュニティ開発」という職種。
この職種なんか活動内容が多岐に渡っていて、本当にいろんな活動がある。
市役所勤務の人もいれば、土壌保全の人もいるし、水道関係の人もいるし、僕みたいに農業関係の人もいる。

だから、実際に、合格通知書を見て、自分が行く国と活動内容を見てから悩めばいいんです。
僕も自分の通知書に、農業関係の活動が書いてあったのを見たときはマジで悩みました。

悩むのは受かってから。受けるかどうかのところで、悩まないで!

どうやったら受かるかは、このインタビュー企画の他の隊員さんが超詳しく教えてくれてますのでそちらをご参照ください。
あとはググるだけでもかなりの情報を得られますよ。

(2)2年後の進路がはっきり決まってなくても大丈夫

協力隊の任期は2年です。
だから、任期が終わった後にどうするかを考えることは大事。
面接でも聞かれるし、会社を辞めて参加する人は特に考えるべきところ。

そうなると、「私、2年後どうしたいか決まってない!」っていう人がほとんどでしょう。
そして、「2年後の進路が決まってないから協力隊になれない」って思う人もいるはず。
でも安心してください。2年後の進路がはっきり決まってなくても大丈夫です。

そもそも2年後に明確に何をしたいか決まってる人の方が少ないです。
中には、国連で働きたいとか大学院に行きたいとか、明確なビジョンを持っている人もいますけどね。
でも、ほとんどの人は「今」、協力隊になりたくて来た人ですから。

協力隊終了後に、途上国でビジネスがしたいって言っている僕も実はその1人。
こんな大層なこと言ってるけど、実は受けるときはそんなこと全く思ってませんでした(笑)
でも、なんか協力隊に惹かれたんです。だから受けました。

ビジネスがしたいって思い始めたのは、協力隊に合格してからのこと。
合格してから本気で行くかどうかを考えたときに、自分の過去の日記をずっと読み返しました。
それがきっかけで、大学時代にカンボジアで日本人女性が現地の人と一緒にやっていたビジネスを見たことを思い出し、自分もやりたいって思うようになりました。

将来も大事。
でも、一番大事なのは「今」。
今何をするかが一番大事ななんです。

今、協力隊になりたいんだったらその気持ちに素直になることが一番。
面接で2年後はどうしたいのかって聞かれたら、自分の経歴と筋が合うようなことを答えておけば問題ないですから。

大事なのは、2年間の活動を120%やりきること。
そうすれば、必ず次にやりたいことが見えてきます。

(3)自分を信じること。現地の人を信じること。

最後にめちゃくちゃ重要なことを言います。
自分を信じてください。そして現地の人を信じてください。

協力隊になりたいんだけど、明確な専門性や強みがないと思ってる人もいるでしょう。
自分のバックグラウンドと全く無関係な活動を割り当てられて不安になる人もいるでしょう。
でも大丈夫。なんとかなります。

僕もそうでした。
要請内容の農業なんてやったこともないし、専門性もない。
でも、今はなんとかやれています。

なぜか?自分を信じることだけはやっていたからです。
自分ならなんとかできると思っていました。
そう思っていたから、現地に来てからなんとかすることができました。

自分のバックグラウンドと関係ない要請だからできない?
大丈夫!関係ない領域の要請内容でも、自分のできることをやればいいんです。
僕もそうでした。

農業なんてやったことない。でも農業にもいろんな分野があります。
農産物を育てることだけが農業じゃない。売る分野だってあります。

僕は売る分野なら自分でも何かできそうだと思い、加工品づくりをやっています。
大した成果ではないけど、市場で売ったら1時間で完売する商品をつくれました。

自分に明確な強みがない?
大丈夫!外国人っていうだけで、あなたは現地の人にない視点を持っています。
僕もそうでした。

その視点を活かして、今まで現地人向けに売ってきた特産品を、外国人向けに売ることを提案しました。
その結果、その特産品が見事にヒット。
定期的にお土産屋さんに受注をもらえるヒット商品になっています。

自分を信じてさえいれば、なんとかなります。
というか、なんとかすることができます。
だからぜひ自分ならできるっていう根拠のない自信を持ってください。

そして、自分を信じるのと同じくらい現地の人を信じてください。

協力隊の活動で一番難しくもあり、一番面白くもあるところ。
それは、「現地の人が主体」ということ。
主役は僕らではなく、現地の人。だから現地の人が動かないと何も意味がありません。

でも現地の人は、字が読めなかったり、簡単な計算ができなかったりするかもしれない。
海外どころか、自分の村から一歩も出たことがないかもしれない。
それでも、現地の人を信じてください。必ず、できることがあります。

僕が活動している村のおばちゃんたちも本当に自信がない。
自分たちには何もできないと思っているし、僕の配属先の人間もできないと思っている。
でも、僕は彼女たちだって、できることがあると思っています。

根拠なんてありません。でも、できると信じています。
だから僕はそう言い続けてきたし、これからも言い続けます。

どんなすごい成果の出る活動も、始めの一歩は信じることから。
自分を信じ、現地の人を信じてください。

ご質問、聞き足りないところがあったらメールください!

未来の協力隊員へ。

まずは合格することに100%注力しよう。悩むのは受かってからでも間に合うから。
2年後の進路が決まってなくても大丈夫。活動に120%没頭すれば必ず見えるから。
そして、自分を信じ、現地の人を信じること。始めの一歩はそこからだから。

本当はまだまだ伝えたい事があります。
でもいくら字数があっても足りないのでこの辺にしておきます。

僕もぴかりんのようにブログをやっています。
なので、もしこの記事を読んでもっと話を聞きたかったりしたら、ぜひブログのお問い合わせからメールをください。

お問い合わせ

青年海外協力隊の活動の様子も載せていますし、ノウハウも出し惜しみなく放出してます。
ぜひブログも覗きにきてくださいね!

では!

 

 

※協力隊インタビュー企画の趣旨はこちら。執筆者募集中!

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