私は今、青年海外協力隊としてルワンダで活動しています。
自分がそうだから余計感じるだけかもしれませんが、海外で活躍しながらブログやtwitter、Facebookで情報発信をしている人はたくさんいます。
そんな皆さんに聞きたいことがあります。
最後に親やパートナー、親友と連絡を取ったのはいつですか?
待っている人は自分が想像しているより不安で寂しい
ルワンダに行く前、私は「寂しい」という気持ちをそこまで持っていませんでした。
もちろんそれまで当たり前のように会えた人に長期間会えなくなるので寂しい気持ちもありましたが、それ以上にやりたいことをやれるワクワクが勝っていたからです。
でも出発直前に行きつけの美容院で、いつも担当してくれているアニキ的存在に「待ってる側は寂しいもんだよ」と言われハッとしました。
大好きなマンガ『キングダム』のワンシーン
突然ですが私の一番好きなマンガ『キングダム』のあるシーンを紹介させてください。
『キングダム』とは春秋戦国時代の秦国を舞台として、戦争孤児の立場から天下の大将軍を目指す主人公・信(シン)と後に秦の始皇帝となる薄弱の王・政(セイ)を中心に描かれる歴史マンガです。
秦はその他5か国による連合軍に侵攻され滅亡の危機を迎えます。
その侵攻が大王・政のいる咸陽の近くに迫ったとき、政は王という身でありながら自ら戦に出るという異例の決断をし、妻である向にそのことを伝えに行くシーンです。
政はこの戦が終わるまで戻らないことを向に伝え、向は「もし勝てなかったらこれが最後になるのでは」と不安になります。
別れを告げ去ろうとする政を見て向は心の中で叫びます。「行かないでください どうせ皆死ぬなら 最後は一緒にいたい」
「大王様!」振り向く政に向は言います。
「どうか ご武運を」
このあと、向はひとり泣き崩れます。
きっとみなさんが海外に行くときも向と似たような気持だった人がいるはずです。
「元気?」と連絡をしてあなたにとって大切な人を安心させてあげよう
戦争と比べるなんて大袈裟だと思うでしょうか?
例えばアフリカに行く1人の青年を見送る両親を思い浮かべてみてください。
アフリカといえば少し前にはエボラ出血熱が流行し病気のイメージもある。凶悪犯罪や衛生面での心配もあるでしょう。
嫌でも「死」と結びついてしまう不安要素が日本よりはるかに多く存在します。
アフリカである必要はありません。
両親世代が若いころは今ほど国と国の移動が盛んな時代ではありませんでした。アフリカはおろか、ろくに海外にも行ったことがなく、漠然と「海外=危険」と思う人もめずらすくないはずです。
そんななか、自分の子供が海外に行く。やっぱり不安だと思います。
自分は「元気にやってるよ」って報告の意味も兼ねて頻繁ブログを更新していますが、情報発信していてもブログやFacebookを大切な人が常にチェックしている訳ではありません。
不特定多数への発信も素晴らしいことですが、その前に寂しさをこらえて笑顔で「頑張ってね!」と言ってくれたアノ人に「元気?」と一言メッセージを送ってみませんか?