考え事

楽しむための場所でカリカリするのはよさないか?

こんにちは、アフリカ在住ブロガーのぴかりん(@dujtcr77)です。

先日、上野の寄席「鈴本演芸場」へ落語を見に行った時に少し残念な出来事がありました。

声がまったく聞こえないハプニング

第1部も後半に差し掛かり、大ベテランである三遊亭圓歌(さんゆうてい えんか)師匠の落語が始まったときのこと。

…あれ?

音がまったく聞こえない。

マイクの調子が悪かったのか、
師匠の声がまったく聞こえず会場がザワつきました。

少ししてマイクが直りホッと一息。
さて気を取り直して。

…!??

そもそも師匠の声が小さすぎてマイクを通しても声は聞こえるものの、
何を言っているかさっぱりわからない。

後でわかったのですが、この日は体調を崩していたらしく、
それでも正月に楽しみにしてくれているお客さんのために無理をして出たとのこと。

正直お金を払って見に来たのに少し残念な気持ちもありました。
でも圓歌師匠は御年87歳。
その心意気だけでもうれしいじゃないですか。

まあこんなこともあるよね、と思っていたのですが、
その後に起こったことに衝撃を受けました。

苦情が入ったらしくスタッフがバタバタ

廊下で待機していると、スタッフの方が内線で電話していてこんなことを言っていました。

「お客様が説明しろと言っていて…」

どうやら地方からこの日を楽しみにしていたお客さんの1人が苦情を入れて、
全体への説明を求めているようです。

遠くからそのお客さんが怒る声が聞こえてきました。

まあこんなつぶやきをしながらも、
「そういう人も1人くらいいるか」と考えていました。

しかしこれだけでは終わりません。

怒るオバサン、怒鳴るオジサン

そして小休憩をはさみ第1部も終盤。

係の人が前に出てきて再度諸注意を読み上げているときのことでした。

  • 携帯の電源を切ってください
  • 会話をするときは廊下でお願いします
  • 写真や動画の撮影はおやめ…

「 そんなことより先に言うことがあるんじゃないのか!?」

お客さんの1人が係の人に怒鳴ります。

「 こっちにお願いばかりしやがって」

この人を皮切りにスタッフに対する怒りのこえがあちこちから聞こえてきました。

 「そうだそうだ!説明しろ」
「ちゃんと謝れ!」

ぴかりん
ぴかりん
え、何コレ…

民衆こわっ…

この声に対してスタッフが一生懸命に説明している間にもヤジですよ。
なんだかとても残念な気持ちになってしまったし、何よりコワかったですね。

ここは寄席。落語を聞いて笑う場所です。

落語にはどうしようもないヤツが出てきたり、
おっちょこちょいな人が出てきて笑ったりするじゃないですか。
同じように笑い飛ばせなかったもんでしょうか?

楽しみにしていたのはわかります、
ファンだった人は特に。
でも、だからこそ心配とか、応援してあげようよ。

人間のやることなんだから失敗もあるさ。

ぴかりん
ぴかりん
余談だけど、ルワンダの映画館の話。

映画上映なんてヒューマンエラーの余地がほとんどないはずなのに

「予告編⇒本編10分ほど⇒予告編再び⇒本編再び」という謎のループに入りかけたことがあるよ

 

三遊亭 小円歌さんの対応が素晴らしかった

しかし残念なことばかりではありませんでした。
その後に出てきた圓歌師匠の弟子である三遊亭 小円歌さん。

この方がさきほどの圓歌師匠をけちょんけちょんにイジったんですね。

このおかげでなんとなく会場の人たちもうっぷんが少し晴れたというか、
重くなっていた空気が少し軽くなった気がしました。

小円歌さんはとても愛のある方で、
舞台に手伝いにやってくる超若手の名前もしっかり覚えてて、
彼らをイジリながらお客さんにさりげなく紹介するんですよ。

私の深読みかもしれませんが出番がまだ少ない若手を、
少しでも皆に知ってもらおうとしてるんじゃないかなと思いました。

チャンスはチャンス、ピンチもチャンス

人生を楽しむために必要なのは、楽しいことではありません。

楽しもうとする心です。
今回のハプニングも楽しめば良かったんです。
私みたいにブログのネタにしてもいい。

「でもお金を払ってるんだから損したら嫌だろう」
という声が聞こえてきそうです。

私は精神論を語っているつもりはありません
損得を考えるならなおさらそうすべきなんです。

起こってしまったもんはもう変えることはできない。
そうするとあとはその出来事に対してネガティブな反応をするかポジティブな反応をするかの2択なんですよね。

だったら後者をとった方が断然お得じゃないですか?

せっかくの正月。せっかくの寄席。せっかくの楽しい場。
「あんまりカリカリすんなよ」

予想外のハプニングも楽しむ。
ピンチをチャンスに変える余裕と器が欲しいものです。

つぎにおススメ!

私がルワンダ渡航の1年以上前に会社を辞めた理由

人を許すのに必要なのは「広い心」よりも「妄想力」

 

 

 

 

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