考え事

私がルワンダ渡航の1年以上前に会社を辞めた理由

こんにちは、アフリカ在住ブロガーのぴかりん(@dujtcr77)です。

私は青年海外協力隊として2016年1月にルワンダに来ました。

前の勤め先である監査法人を辞めたのが2014年9月。
2015年10月~12月は協力隊派遣前の泊まり込み訓練があったのですが、
会社を辞めてから訓練参加まで1年間の空白期間があります。

今回はこの空白期間に何を考え、何をしていたのかお話したいと思います。

なぜ早めに会社を辞めた?

協力隊に応募したのが2014年の10月、合格通知を受け取ったのは2015年2月ですから、
協力隊に合格どころか応募する前に会社を辞めたことになります。

どうしてギリギリまで会社を続けなかったのか?

これには理由が2つあります。

安心感を得るため

会社を辞めて安心感?
疑問に感じるでしょうか。

このとき既に、将来的にルワンダで起業することを決めていました。

会計士という安定した資格を捨て、トーマツという看板を捨て、
これからは行った事もない国で1人の男として生きていかなければならない。
不安がまったくないと言えばウソになります。

なので、1年間自分でお金を稼いでサバイブすることができれば、
最悪どうやっても食っていくことくらい出来るだろ、と安心できると思ったんです。
(1年間でやったことは後述)

比較対象が欲しかった

  • 日本で会社に勤めて給料をもらうこと
  • ルワンダでビジネスをして自分でお金を稼ぐこと

この2つのことはあまりにもかけ離れている。
場所やビジネスの慣習、お金の出どころ、考え方、ほとんどが異なります。

アフリカでビジネスを進めていくことは簡単ではありません。
おそらくうまく行かないことばかりでしょう。

うまく行かないとき、
それはアフリカであることが原因なのか、
もしくはそれ以外に要因があるのか?

これを冷静に分析をするためには、
日本でビジネスをしたという経験があるのとないのは大きな違いだなと思ったんです。

なので最初に挙げた2つだけでなく、
自分の経験の中に以下の3つを共存させておきたかった。

  • 日本で会社に勤めて給料をもらうこと
  • 日本でビジネスをして自分でお金を稼ぐこと
  • ルワンダでビジネスをして自分でお金を稼ぐこと

 

「安心感」「比較対象」
この2つが早めに会社を辞めた主な理由になります。

社会起業家は「余裕」を持つべき

会社を辞めた理由からもわかるように、けっこう慎重に行動しています。
もともとそういう性格というのもあるのですが、これにも理由があります。

私の夢はビジネスを通じてルワンダという国を、アフリカを、世の中を良くしていくことです。
起業家としては「社会起業家」に分類されることになると思います。

私は社会起業家は「余裕」を持っていた方が良いという持論を持っています。

社会起業家は「会社を成長させることや利益をあげること」以上に
「社会の問題を解決する」という上位の目的があります。

この社会起業家に経済的・精神的余裕がないと、

  • 生活のため、会社継続のための目先の利益確保に意識がいってしまう
  • 十分な検討もしないまま重要な意思決定をしてしまう

などさまざまな弊害が生じてしまう可能性があります。

もちろん十分な余裕がなくても目的を見失うことなく問題解決のために動ける人もいると思います。

正直なところ、いまの私にはその自信がありません…
自分も幸せになりたい、という私欲が残っちゃってるので^^;

1年間でやっていたこと

少し話がそれました。

こうして、会社を辞めてフリーになった訳ですが、
その後の1年間はこんなことをやってました。

せどり

せどりは簡単にいうと「掘り出し物を見つけて仕入れ、第三者に販売する」行為です。

せどりを始めた一番の理由は、
「安く仕入れて高く売る」というビジネスの最もシンプルな形だったからです。

前の会社ではやれ会計だ税務だ、やれ合併だスキームだと何かと複雑なことはやっていましたが、
原点ともいえるほどシンプルな形のビジネスにも触れておきたかった。

というより、触れておくべきだと感じていました。
「商売」というものの面白さ、難しさ…
そんなものを経験として自分の中にストックしておくべきだと思ったんです。

今まで「先生」なんて呼ばれてたけど、もう誰もそう呼びません。
それどころか自分が何者か、誰も知らない。
古書店やコンビニ、リサイクルショップなどあらゆる所に足を運び、
がむしゃらに仕入れては売ってを繰り返してました。

地元の小さな個人経営の古本屋の段ボールに捨てるように置いてあったディズニーのCD300円。
これが7,000円で売れた時の、あの感動は忘れられません。

金額にしたらたいしたことないんですけどね。
「ああ、商売って面白え…!」って思いました。
東京ドーム3個分くらいのアドレナリン出てましたね。

友人の会社サポート

私が会社を辞めるくらいのタイミングで、
個人事業主だった友人が法人化を考えていたので手伝わせてもらいました。

設立手続きや毎月の記帳などをメインにやっていました。
税理士さんがやるような業務ですね。

税理士と会計士ってよくごっちゃにされるんですが、
それぞれに必要とされる知識やスキルは大きく異なります。

なので少しでもこういった業務に触れることが出来たのはとても良い経験でした。

外部協力者

前の会社にもありがたいことに仕事を頂くことが出来ました。

会計士業界は繁忙期と閑散期の差が非常に激しく、
繁忙期は基本的に人不足。
なので忙しいときだけ手伝わせてもらっていたんです。

自分で生きていくために会社辞めたんじゃないの?
って感じですよね。

ぶっちゃけた話、報酬がメチャクチャよかったんです。
提示された金額が、時給換算で正職員として働いたころの2倍以上。

前の職場も好きでしたし、これは食いついちゃいますよね。笑
こういうところが自分の弱さでもあるなあ、と書いてて改めて実感…。

投資

自分だけじゃなくお金にも働いてもらおうということで、
監査法人時代にやっていた株やFXを中心に投資もしていました。

と言っても最近は長期保有が基本スタンスなので、
投資のためにPCの前に張り付いたりとかはほとんどしません。

1年に何回かやってくるデカい相場の時だけ張り付いて、あとは基本放置です。

ちなみにこの時期だけで見るとめっちゃ損してます。笑

うん、生きていける!

生々しいので具体的な金額の話は控えますが、
結果として生きていける手ごたえは感じることが出来ました。

生きていくためにやれることって世の中に溢れている。
やりたいことがやりきれなくて困っちゃうくらい溢れてます。

どれも最初はうまく行きませんでしたが。
相応の努力を一定期間継続していれば生きていくだけのお金はどんな形でも稼いでいくことはできます

最悪ルワンダで資金全部ふっ飛ばしても、
日本帰ってきて死ぬ気でせどりやるなり、ブログをマネタイズするなり…

まあ、とりあえず金がなくて死ぬことはねえだろ
というのが経験でわかったのは非常に大きなことでした。

この1年間のおかげで挑戦するためのこころの土台を整えることができました。

という訳でこれからはアフリカで思いっきり暴れちゃいます!

 

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