ずっと観たかった映画『ズートピア』、やっとレンタルして観る事が出来ました。
一時帰国して観ちゃおうかと思うくらい気になっていたので、レンタル開始を知ってツイッターで思わず叫ぶ。
ズートピアのレンタルはじまったーーーーー!日本に帰りたいくらい観たかった映画。
シュガーラッシュの大ファンとしては必見なのですよ、はい。— 根本晃@勝手にルワンダ親善大使 (@dujtcr77) 2016年9月1日
期待通り面白かったですが、主人公であるウサギのジュディと自分に重なる部分があって少し辛かったです(笑)
以下一部ネタバレがありますので観ていない方はご注意ください。
『ズートピア』あらすじ
文明が発達し、さまざまな種類の動物が共存するズートピア。
私たちが住む現実世界のように、動物たちも仕事に就きそれぞれの生活を送っています。
しかし同じく現実世界のように根強く残る見た目や動物の種類による差別・偏見。
そんな世界で、周りに「ウサギが警官なんて無理だ」と決めつけ馬鹿にされながらも小さい事からの夢である警察官を夢見る主人公・ジュディ。
努力の甲斐あってウサギで初めての警察官になるも、与えられた仕事はイメージとは異なる違反切符係。
そんな中、あるきっかけから行方不明事件の捜査を48時間の期限付きでさせてもらえることになったジュディだが・・・。
ジュディも差別や偏見の持ち主?
警察学校をトップで卒業し、ウサギではじめて警察官に なったジュディは、ズートピアにある差別や偏見に立ち向かう正義の象徴のようにも感じます。
しかし、ジュディは一方で、色濃く残る差別や偏見の影響を自分自身が受けています。
職業に対する偏見
警察で働き始めたジュディが最初に任されたのが違反切符係。
しかしジュディはボゴ所長に、それは警察学校をトップで卒業した自分がやるような仕事ではないと主張します。
彼女の中に、「立派な仕事」と「そうでない仕事」という概念があるんだと思わされるシーンでした。
(そもそも新人が急に重要な仕事を任されるって方がおかしいですけどね…)
見た目や種類による決めつけ
映画の中で、ジュディが何度か見た目だけで相手や物事を判断する場面があります。
また、記者会見の時に「肉食動物だけが凶暴化する」と言って肉食動物たちを傷つけてしまいます。
友情を築きかけていたキツネのニックともこれがきっかけで気まずい関係に。
自分で気が付いていない
ジュディは、意図的に偏見を態度に示したり、差別の心を持っているわけではありません。
社会の、歴史の影響を受けて自分でも気が付かないうちにそのような感情が所々で芽生えてしまっているのです。
自分にも思い当たる節が
ルワンダでボランティアをしている自分にも、そこまで差別や偏見はないと思っていました。
しかし『ズートピア』でジュディを見ていると、「自分にもこういう所があるな」と気づかされます。
職業に対する偏見
ルワンダのムウォゴという農村に住み始めて、最初にやろうと思った活動は「簿記のワークショップ」でした。
実際に一度はワークショップをやったものの、これを続けてムウォゴの人の為なるという確信はなかったため他の活動の道を探した結果、別の可能性を見つけて今はそちらに力を入れています。
これは自分のボランティアスピリットと、ルワンダの人たちのことを考えて出した結果であり嘘はない。
また活動は大きい小さい関係なく、現地の為をおもってアクションを起こし、住民たちが喜んでくれれば活動に良い悪いもない。
でもどこかで「すごい活動」をしたいという思いがあったなと、正直思います。
簿記のワークショップは今自分のやるべきことではない、と考えていた時の自分と違反切符係に不満を持つジュディが少し重なったようでした。
見た目や人種による決めつけ
これもけっこうありますね。
ルワンダに数か月住んだだけで「ルワンダ人は○○」とイメージを持ってそれを初めて会う人にも、その人をよく知る前から当てはめていた節があります。
また、村ではできるだけたくさんの人と関わるようにしていますが、実は極力関わらないようにしている人たちもいます、
ボロボロの服を着て昼間っからお酒を飲んでいるおじさん達。
一度面倒なカラミをされてから、「この手の人と関わるとロクなことがない」と考えて、村で会っても軽く挨拶をするだけであまり深く話をしようとは思いません。
でもよくよく考えたら、
昼間から酒を飲んで仕事をしていない人たちが抱える問題の中にこそ、私たちが考えなければならない事があるかもしれません。
正直それに気がついてもあまり気は進まないですが、もう少し関わってみようかな…。
酔っている時はほとんど会話にならないから、顔を覚えてシラフの時に話してみればいいのか!
ズートピアの面白い所
『ズートピア』は上映当初から人気で、世界観を楽しんだり、隠されたメッセージを読み取ったりと様々な楽しみ方がある名作です。
そしてもうひとつ。
自分に似ているキャラクターを探してみる。
これが私がおススメするズートピアの楽しみ方。
どのキャラクターも個性があり、良い所があれば悪い所もある、とても「人間らしい」存在です。
自分と同じような性格のキャラクターを見つけることで、自分自身を見つめなおす良いチャンスになりますよ!
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