※2017年8月09日最終更新
こんにちは、アフリカ在住ブロガーのぴかりん(@dujtcr77)です。
2017年の注目作『美女と野獣(原題:Beauty and the Beast)』を観てきました。
今までいくつも映画の感想記事を書いているはずなのに、この映画を観た直後の感想は、
「最高だった」
これ以外の言葉が見つかりませんでした。
持っているボキャブラリーをすべて吹き飛ばすほどの感動。
しかし私もブロガーの端くれです。
本当に素晴らしいこの作品が1人でも多くの人に届くよう、力の限りその魅力を伝えたいと思います。
当記事では前半でネタバレなしの情報と感想を、後半ではネタバレありの感想を書いています。
目次
『美女と野獣(2017年)』ストーリー&キャスト情報
あらすじ
ひとりの美しい、しかし傲慢な王子が魔女により醜い野獣の姿に変えられてしまった。
その呪いを解くためには誰かを心から愛し、また愛されなければならない。
魔女の残した一輪のバラ、そのすべての花びらが散る前に真実の愛を見つけることができなければ、一生人間の姿に戻ることができなくなってしまう。
一方、美しい少女ベル(エマ・ワトソン)は発明家の父・モーリスと村で暮らしていたが、ある日モーリスは野獣のいる城に迷い込み閉じ込められてしまう。
父のモーリスと引き換えに自分が城に残る決断をし、野獣と、そして呪いによって家具に変えられた召使たちとの生活がはじまる。
冷たい心を持ち凶暴だったが、ベルとの生活を通じて変わっていく野獣。
そんな野獣が垣間見せる優しさや人間らしさに惹かれていく美女。
果たしてこの2人の出会いは奇跡を生むのだろうか・・・?
キャスト・監督
監督・脚本は、大ヒットミュージカルを映画化した『シカゴ』(2002年)で脚本を務め、また『ドリームガールズ』(2006年)の脚本・監督で知られるビル・コンドン。
英語版のキャスティングは以下の通りになっています。
- ベル:エマ・ワトソン
- 野獣:ダン・スティーブス
- ガストン:ルーク・エヴァンス
- ル・フウ:ジョシュ・ギャッド
- モーリス:ケヴィン・クライン
- ルミエール:ユアン・マクレガー
- コグスワース:イアン・マッケラン
- ポット夫人:エマ・トンプソン
- チップ:ネイサン・マック
- プリュメット:ググ・バサ=ロー
- マダム・ド・ガルドロープ:オードラ・マクドナルド
日本語吹き替えのベル役は昆 夏美さん
今日はこれから「美女と野獣」UKプレミアに出席させていただきます、、、🌹#美女と野獣 pic.twitter.com/WDiUD0rmon
— 昆 夏美 (@khooon3) 2017年2月23日
気になる日本語吹き替えのベル役は、ミュージカル女優の昆 夏美(こん なつみ)さん。
『ロミオとジュリエット』のジュリエット役や『レ・ミゼラブル』のエポニーヌなど数々の話題作に出演している「ミュージカル界の新世代の歌姫」。
『美女と野獣』の生披露イベント動画を観ましたが、とても美しい声でピッタリだと思います。
その他の日本語吹替え版キャスト
- 野獣:山崎育三郎
- ガストン:吉原光夫
- ル・フウ:藤井隆
- モーリス:村井國夫
- ルミエール:成河(そんは)
- コグスワース:小倉久寛
- ポット夫人:岩崎宏美
- チップ:池田優斗
- プリュメット:島田歌穂
- マダム・ド・ガルドロープ:登場キャラクター
登場人物
ベル
『美女と野獣』のヒロイン。
読書と空想が大好きで村の人たちからは変わり者と思われている。
野獣
呪われた白に住む野獣。
もとは自己中心的で不親切な王子だったが、魔女に罰としていまの姿にされてしまった。
ガストン
ベルの住む村の英雄。
自信家でベルにしつこく求婚をして困らせている。
ルミエール
城の給仕頭で、呪いで燭台付きの蝋燭の姿になっている。
コグスワース
呪いで時計になった城の執事。
ポット夫人
城のメイド。
チップ
ポット夫人の息子。
※各キャラクター画像はディズニー公式より引用。
見どころ
とにかくベル役のエマ・ワトソンが可愛いすぎる
画像出典:『美女と野獣』ディズニー公式ホームページ
もうこれですよ。
『ハリーポッター』シリーズのハーマイオニー役で知られるエマ・ワトソンが可愛い。
尋常じゃないくらい可愛い。
「いや、そんなん知ってるわ」
「映画観なくてもわかるだろ」
なんて声が聞こえて来そうですが。
私も「可愛いんだろ、どうせ可愛いんだろうよ」と思って心構えしていったにもかかわらず初登場シーンで
ズキューン!!
ってやられちゃったんで、覚悟していった方がいいですよ。
音楽が最高
即サントラ購入しました。
映画を観て即サントラを買ったのは『レ・ミゼラブル』に続き人生で2回目。
(ちなみに今サントラ聞きながら記事を書いています)
アカデミー賞・ゴールデングローブ賞・グラミー賞を総なめにしたミュージカルナンバーが『美女と野獣』の魅力の1つです。
作曲アラン・メンケンと作詞ハワード・アシュマンによるアニメーション版からの楽曲に、メンケンが新たにティム・ライス(作詞)と組んで作り上げた3曲の新曲。
これらの音楽が映画の美しく豪華な世界観を演出し、そして物語に深みを生み出します。
<ド迫力のミュージカル>と<CGフル活用シーン> の2パターンが1つの作品で楽しめる
1つの作品でまったく異なる世界観を体験できるのが今作品最大の魅力の1つ。
物語のメインとなる舞台はベルの住む村、そして野獣の住む呪われた城です。
ベルの住む村ではあまりCGに頼らず、演者たちが彼らの体と声を使ってミュージカル調に物語を盛り上げます。
3Dで観たことも重なり、これが本当に目の前で良質なミュージカルを観ているかのような感動と迫力。
一方、城のシーン。
ここでは野獣やその召使の家具たちだけでなく、演出にふんだんにCGを使っています。
同じ映画とは思えないほど村のシーンとは雰囲気がガラッと変わり、まるで自分まで城に迷い込んだかのような臨場感でした。
この2つのパターンが交互に展開されるので、マンネリもなく本当にあっと言う間の2時間。
そして映画を観終わった後はその世界観とのギャップに頭が付いていかず少しボーっとしてしまいました。
良い映画を観れて嬉しいような、終わってしまって悲しいような、余韻がとにかく物凄かった。
日本公開は2017年4月21日(金)
2017年3月17日(金)に全米で公開された『美女と野獣』ですが、日本公開は4月21日(金)。
とにかく本当に素晴らしい作品で、映画を観終わったあとは誰かと感想を話したくなるはず。
わたしはいつも通り1人で行って少し後悔しました。笑
是非友達と、家族と、大切な人と劇場に足を運んでみてください!
予告編(日本版)
予告編(英語版)
【随時更新】引き続き最新情報をお届け
まだ日本公開は少し先にもかかわらず、やはりディズニー普及の名作『美女と野獣』ということもありかなりの期待度なようです。
当記事では引き続き情報を更新していきます。
【追記】ついに日本でも公開スタート!twitterの反応
美女と野獣観てきた!
ほんとに素晴らしい!!
音楽も衣装も、装飾品まで凄い拘ってて素敵!!もう何回でも観たい!!
— みる*30 バーライ (@milky_candy11) 2017年4月21日
美女と野獣めっちゃ面白かった!
エマワトソン可愛いし原作変にいじらないしおすすめ!
— †皇帝ペンギン† (@rotten63apple) 2017年4月21日
今すぐ2回目美女と野獣を見に行きたい…!!!!!
— 鳩 (@mamepoppo) 2017年4月21日
美女と野獣見てきたけど、大号泣でメイクボロボロだし、目は回るし散々だったけど、エマ綺麗すぎて余計泣いた…やっぱり自担最強(T . T)野獣が追い詰められるとこは躍動感もあって、死の秘宝のシーン思い出した(T . T)
— かなさん (@pftby4ql1) 2017年5月14日
「すぐにまた観に行きたい」
「何回でも観たい」
「感動で涙腺が…」
こんな声が次から次へと投稿されていて、すごい反響です。
そしてこれらのコメントに心の底から共感。
『美女と野獣』感想(ネタバレあり)
あらすじ
ある城に住む美しい王子。
城でパーティーをしていた夜に1人の醜い老女が城を訪ね、嵐のあいだ城に避難させて欲しいと頼む。
プレゼントとして老女は王子に1本のバラを差し出した。
しかし王子は鼻で笑い、受け取ったバラを老女の足元へなげて追い返そうとする。
すると老女は美しい魔女へと姿を変え、人を見た目で判断する王子とその召使いたち、そして城全体に魔法をかける。
王子は醜い野獣へ、召使たちは家具へと姿を変えてしまった。
魔女はどんなものも映し出す鏡と、1本のバラを置いていった。
このバラの花びらがすべて散るまでに野獣が真実の愛を見つけ出さないと、王子と召使たちは永遠に人間にはもどれない。
それから時は過ぎ、ある村にひとりの美しい少女・ベルが住んでいた。
読書好きで空想好きのベルを風変りと考える村の人々、そして執拗に求婚してくるガストン。
彼女は村になじめずにいた。
ある日ベルの父であり発明家のモーリスがマーケットに出かける。
モーリスはベルから「バラをひとつお土産に持ってきて」と頼まれた。
しかしマーケットへ向かう途中、森で迷い、さらに狼たちに襲われたどり着いたのは野獣のいる呪われた城だった。
そこで見つけたバラをベルのために摘んで帰ろうとし、泥棒と勘違いされ野獣に捕らえられたモーリス。
モーリスの愛馬フィリップだけが村に帰ってきたことに異変を感じたベルは城へ向かい父を解放する代わりに自分が城に残ることに。
城に残ることになったベルを城の家具たちは快くもてなした。
蝋燭のルミエール、時計のコグスワース、ポット夫人、ポット夫人の子どもチップ、陽気で、優しい家具たちにベルは最初は驚くも次第に心を開いていく。
しかし城の主・野獣だけは違った。
気に入らないことがあればすぐに怒り、ついにはバラに近づいたベルに「出ていけ!」と大声で怒鳴りつける。
城を飛び出したベルは森の中で狼に襲われてしまうも、野獣に助けられる。
結局ベルは怪我を負った野獣とともに城へ戻る。
この事件をきっかけにベルは野獣のもつ優しさ、人間らしさに気が付き2人は互いに心を通わせていく。
2人だけの舞踏会を開いた夜、父が心配で浮かない表情を見せたベルに野獣は何でも映し出す鏡を渡す。
そこには村で捕らえられる父の姿が。
「城に野獣がいる」という発言で気が狂ったと思われたのだ。
ベルを行かせてしまうと真実の愛を見つけられず、野獣のままであることを覚悟をしつつもベルを父のもとへ行かせる。
野獣は2度と戻ってこないであろう彼女を想い失意の底へ。
ギリギリのところで父を助けに戻ったベル。
野獣は本当にいると言っただけでなく、「彼はいい人」と野獣をかばったことでガストンは嫉妬を覚える。
結局はベルも父とともに囚われの身になってしまう。
ガストンたちはベルから奪った鏡を使って城へ野獣退治に向かった。
城に乗り込まれて大騒ぎになるも失意の野獣はなんら対策をしようとせず、ガストンに思うままに攻撃されてしまう。
そこへ、脱出したベルが現れる。
一気に生気を取り戻した野獣はガストンを追い払いベルのもとへ。
2人が見つめ合う中、銃声。
ガストンが後ろから野獣を撃ったのであった。
橋がくずれガストンは落下。
攻撃は止んだものの野獣が負ったケガは致命的なものであった。
そしてそのまま最後のバラの花びらも散り、野獣は動かず、また家具たちも魂を抜かれただの家具へと戻ってしまうのであった。
動かなくなった野獣を前にしたベルは泣き崩れる。
そして「あなたを愛してる」と伝えたのであった。
その言葉を聞いた魔女は野獣が真実の愛を手に入れたとして呪を解く。
家具たちはもとの人間の姿に、そして野獣ももとの美しい王子の姿へ。
ベルと王子は見つめ合って口づけをかわす。
こうして、2人は結ばれ、幸せに暮らすのだった。
ベルと野獣、2人の舞踏会のシーンが美しく引き込まれる
画像出典:『美女と野獣』ディズニー公式ホームページ
心を通わせはじめた2人がボールルームで踊るこのシーン。
黄色いドレスを来たベルから着飾った野獣から、そして城の装飾まで、とにかくすべてがロマンチック。
本当に現実世界のことを忘れて思いっきり映画の中に引き込まれてしまいました。
ストーリーはディズニーアニメ版とほぼ同じなのにハラハラドキドキ
今回の『美女と野獣』。
「ディズニーのアニメ版映画と少しストーリー展開も違うのかな?」と思って観たら大筋はほぼ同じ。
ようはストーリーネタバレ状態で観たようなものなのですが、本当にハラハラドキドキしました。
城に村人が乗り込むシーン、野獣が襲われるシーンなんか特にですね。
そして召使いの家具たちが順々に止まって行ってしまうシーンは悲しくて涙腺やられました。
(3Dメガネあって良かった)
そして最後に野獣が王子に戻った時は本当にホッとした。
そういう意味でまるではじめて知るストーリーのように楽しむことができましたね。
リメイクだったり実写化というと原作ファンの反応が気になるところですが、個人的には原作ファンも認めざるを得ないクオリティじゃないかと思います。
原作であるディズニーアニメ版との違い
映画を観てすぐにアニメ版を見て比べてみました。
おおまなか流れはほとんど同じですが、いくつかの違いがあります。
まずは上映時間。
アニメ版の上映時間が1時間24時間なのに対し、実写版は2時間10分となっています。
時間が長い分、今回の実写版はアニメに比べて描写が丁寧。
例えばアニメだとベルの父モーリスが城に入り込んだだけで野獣に閉じ込められてしまいました。
しかし実写版では庭のバラを見ているモーリスを泥棒と勘違いして、城に閉じ込めます。
このように、細かいところで描写が丁寧になっているため展開に無理がなくストーリーがスッとと入って来ます。
また、上映時間が長いのはミュージカル場面が増えていることも理由として挙げられます。
細かな内容の違いとしては終盤に家具たちが動かなくなってしまうシーン。
これ、アニメだとないんですよね。
このシーンは個人的に「今まで陽気だった家具たちが動かなくなってしまう」ことによりバラが散ったときの悲しさがうまく演出されていた場面だと思います。
こういったこだわりから、名作をただなぞるだけでなく、さらに良いものを作ろうという製作陣の意気込みが見えてきます。
丁寧な描写により時間は長くなりつつも、ミュージカル場面や細かな演出で飽きさせない、最高の実写化映画です。
忠実な描写で、原作ファンも納得
かと思えば、原作ファンが思い入れがありそうば場面はこれでもかというくらい忠実に再現されているんです。
Youtubeにアニメと今回の実写版を比べた動画などもアップされており、これを見ることでいかに原作を大切に作られたかも知ることができますね。
原作のある作品を実写化すると、どうしても原作ファンには不満が出てしまうもの。
ただ再現するだけでなく、だけど原作を大切に。
そうすることで美女と野獣をあまり知らない人も、熱狂的な原作ファンも、ともに最高に楽しめる作品となっているんです。
日本語吹替版と字幕版はどちらがいい?
字幕版を3回観た後に、吹替版を1度鑑賞しましたが、いい意味でどちらでもいいと思います。
字幕版はもちろん、吹替版も素晴らしかったです。
ベル役を務めた昆さんは歌唱力も抜群でピッタリの声だったし、ガストンなんかは吹替の方がしっくりきたくらい。
またル・フウ役の藤井隆さんやポット夫人の岩崎宏美さんも良い味出していました。
ふだん字幕派の人は字幕を、吹替派の人は吹替といった感じで好みにまかせて観てもきっと満足できることでしょう。
どちらもまた少しずつ違った良さがあるので、美女と野獣ファンは字幕と吹替で2回観に行くのも非常におすすめです!
最新ニュース(随時更新)
2017年5月10日:興行収入で『アナ雪』を超えるペースの大ヒット
『美女と野獣』の興行収入が2017年5月10日時点で70億円を突破。
最終的に255億円だった『アナと雪の女王』を超えるペースであることが発表されました。
このペースなら100億円は時間の問題として、どこまで記録が伸びるか楽しみですね。
2017年6月2日:ディズニー史上2番目のはやさで興行収入100億円突破
4月21日の公開から42日で100億円を突破したようです。
これは『アナと雪の女王』(2014)と『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)の37日に次ぐ、ディズニー史上2番目のスピード。
参考:『美女と野獣』興収100億円を突破!ディズニー史上2番目の速さ
さいごに
冒頭で述べたように、ひとことで表すとしたら「最高だった」としか言えない映画『美女と野獣』。
やっぱり文章だけでこの魅力を表現することはできません。
是非劇場で、『美女と野獣』の世界に浸って欲しく思います。
映画を1回観ただけでは物足りないので、また劇場へ行くつもりです。
※結局、4回も劇場へ足を運んでしまいました。
Blu-ray&DVDはこちらから
何度でも観たい、いや何度も観るべき『美女と野獣』のブルーレイとDVDの発売日が2017年10月4日(水)に発売されました。
あの素敵な世界を家でもどこでも楽しめるというのは考えただけでワクワクしますよね。
▼「実写版」と「アニメ版」の超豪華パックはこちらから▼