落語

寄席で落語を聞こう!東京都内にある4つの定席寄席をすべてレポート!

こんにちは、アフリカ在住ブロガーのぴかりん(@dujtcr77)です。

日本に一時帰国しているタイミングで、ここぞとばかりに寄席に行ってきました。

いやー最高でした!
こんなに生の落語が面白いとは。
寄席に行くとまた一段と落語にハマりますね。

1件だけ行ってみて雰囲気を味わうつもりが、
結局都内の定席寄席(後述)すべてに足を運んでしまいました。

ということで今回は東京都内の寄席レポートをしたいと思います。

寄席とは

まずは簡単な寄席の説明から。

「寄席」とは、落語や漫才、漫談などが行われる常設の興行小屋のことです。
メインは落語ですね。

寄席の起源は、江戸時代に神社や寺院の境内の一部で話を聞かせる催しものが行われていたところにあります。

東京都内には「落語定席」として浅草演芸ホール上野の鈴本演芸場新宿末廣亭池袋演芸場の4つが挙げられます。

定席とは本来は毎月休むことなく開園している寄席のことを指すが、
狭義には上記4つの演芸場のみを指すこともあります。

今回は定席のすべてにそれぞれ1回ずついってきました。

寄席の敷居は高くない

「寄席」と聞くだけで何もしらないと構えてしまいますよね。
若い人は特に行った事のない方も多いかと思います。

実は、寄席はとても行きやすい場所で全然敷居は高くありません。

まず、寄席は好きな時にフラッと行って好きな時に帰ることができます。

一応「昼の部」「夜の部」など公演の区切りはあるのですが、
それに縛られる必要はまったくありません。

好きな噺家さんが出るタイミングを狙って行っても良いし、
ちょっと時間がある時に覗いてみるのも良し。

また、飲食も基本的にOK。お酒も飲めます。

もちろん、においの強いものを食べたりお酒を飲み過ぎて迷惑をかけないなど、
最低限のマナーを守る必要はありますが自由に飲み食いしながら楽しめるのも魅力の1つ。

寄席には売店もあるのでそこでお弁当や軽食、飲み物を買うことができます。

寄席の雰囲気は芸人と客で作るもの

寄席の好きな所は、お客さんもいてはじめて芸が完成するところ。

映画やミュージカルだと、セリフや振る舞いは基本的にすべて決まってますよね。

寄席では、芸人さんがその時のお客さんの層によって演じる噺を変えることもあるし、
お客さんの反応に合わせてアドリブを入れたりします。

芸人と客が一緒になってその時にしかない作品と雰囲気を作るのが寄席の大きな魅力のひとつだと思います。

マナーは「笑うこと」

敷居が低いと言ってもマナーがないわけではありません。

当然常識的な行動は求められますし、
スタッフの方の言う注意事項(携帯電話の電源は切るなど)は守る必要があります。

その中でも一番のマナーは「面白かったら笑う事」

前述の通り、その場の雰囲気を作るのは芸人さんだけではありません。

思いっきり笑うことで芸人さんも気持ちが乗りますし、
他のお客さんも笑いやすい空気になりますよね。

 

どうですか?ちょっと行ってみたくなりません?

寄席によって少しずつ雰囲気も異なってくるので、
1つずつ都内の寄席を紹介していきたいと思います。

浅草演芸ホール

人生初の寄席となった浅草演芸ホール。

浅草演芸ホールの特徴はなんといっても365日営業しているところ。
年末を落語で締めたい人やなかなか休みをとれない人には嬉しいですね。
他の寄席は年末2、3日ほどは休業になります。

もともとは1964年に「浅草フランス座」を増築して作られた4階と5階に生まれたものです。

ここに来たことでさらに落語にハマってしまいました。

もともとは浅草演芸ホールだけ行けばいいかなと思っていましたが、
他の寄席にも行ってみたくなり結果としてすべて行ってみる事に。

あったかい雰囲気

他の寄席と比べて、お客さんがより温かい感じでした。
噺家さん達とお客さんの双方で雰囲気をつくっている感じがとても好きです。

席はすべて椅子のタイプで2階建て。
席の数は340席です。

夕方ごろに行ったらこれからナイツが漫才をするというタイミングだったこともあり席は満席でした。

満席の場合でも立ち見をすることはできます。

料金・システム

料金は以下の通り。(通常時)

  • 大人:2,800円
  • 学生:2,300円
  • 子ども(4歳以上):1,500円

原則としてチケットの予約はなく、当日の11:00からホールにて販売しています。

団体での利用なども可能なようです。
詳しいシステムは以下の公式ホームページよりご確認ください。

浅草演芸ホール 公式

アクセス

浅草駅より徒歩約8分

新宿 末廣亭

末廣亭には12月28日の千秋楽に行ってきました。

4件で唯一「桟敷」のある寄席。

1回しか行ってないのでたまたまだっただけでしょうが、
お客さんが少し重かったような気がします。

浅草に比べて少し笑いづらい雰囲気って言うんでしょうか。

末廣亭は中の雰囲気が良かったですね。

他の3件の寄席とは異なり、
椅子の他に「桟敷(さじき)」と呼ばれる席がありました。


画像出典:落語を堪能するなら、風情ある建物で。

これは実際の末廣亭の写真です。
両端に移っている高い見物席が桟敷。

改装前の池袋演芸場などにもあったようですが、
今は都内4件の定席寄席で桟敷があるのは新宿の末廣亭1件だけ。

マンガ『昭和元禄落語心中』などでみてイメージしていた寄席がまさにこんな感じだったので、
実際に見ることができて嬉しかったです。

料金・システム

  • 一般:3,000円
  • シニア:2,700円
  • 学生:2,700円
  • 小学生:2,200円

入場できるのは11時40分~19時45分まで。
12月の30日と31日は休業です。

その他の詳しい料金システムなどは以下からご確認ください。

新宿末廣亭 公式

アクセス

都営新宿線新宿三丁目駅(C4出口)より徒歩1分
新宿から徒歩7分

上野 鈴本演芸場

年が明けて1月2日、上野にある鈴本演芸場に行ってきました。

開演直後はチケット待ちの長蛇の列

バスが遅れてしまって、到着したのが開園して少ししてから。

この日は第1部~第3部まであって、
第1部は立ち見、写真に写っているのは第2部の指定席を予約するために並んでいる人たちです。
とにかくすごい人でした。

できれば座ってゆっくり見たかったのですが、
夕方から用事があったので立ち見。

鈴本は座席がしっかりしていて、
大学の教室みたいに後ろに行くほど席が高くなって見やすいです。
それに前の席に小さいテーブルも着いているので飲食をしながら見やすい。

立ち見だったのでその恩恵を受けることはできませんでしたが、
また日本に帰って来たら是非席に座ってゆっくり楽しんでみたいですね。

料金・システム

  • 一般:2,800円
  • 学生:2,500円
  • 小人:1,500円

昼の部は12時開場 12時30分~16時30分
夜の部は17時開場 17時30分~20時40分

その他の詳しい料金システムなどは以下からご確認ください。

上野 鈴本演芸場 公式

アクセス

・JR上野駅不忍口(しのばずぐち)より 徒歩10分
・JR御徒町駅北口より 徒歩5分
・東京メトロ銀座線上野広小路駅A3出口より 徒歩1分
・東京メトロ千代田線湯島駅2番出口より 徒歩8分
・東京メトロ日比谷線仲御徒町駅より 徒歩10分
・都営大江戸線上野御徒町駅より 徒歩5分

池袋演芸場

鈴本演芸場に行った翌日は池袋演芸場へ。

これまで行った3件の演芸場は座席が満席だったり立ち見になってしまった反省から、
15分ほど前に演芸場の前に行くとこの行列です。

他の演芸場と比べて小さめ

キャパシティ的には一番小さかった池袋の演芸場。

今回はお正月ということで満席&立ち見でしたが、
普段はそこまで入っていないようです。

常連のお客さんいじりもあって、
他の演芸場と比較すると少しアットホームな雰囲気でした。

目の前にコンビニがあるので、
早めに会場に入っていったんコンビニでお弁当を買ってくることもできます。

料金・システム

  • 一般:2,500円
  • 学生:2,000円
  • 小人:1,500円

営業時間は日によって異なりますが、
お昼頃から夕方までやっています。

その他の詳しい料金システムなどは以下からご確認ください。

池袋演芸場 公式

アクセス

JR池袋駅西口より徒歩3分

本当におすすめ。落語に興味がなくても足を運んでみて

今回「寄席に行きたい」とわがままを言って彼女や友人に付き合ってもらいまいた。

みんな落語にもともと興味があるというわけではありませんし、
落語に関する知識もありませんが普通に楽しめているようでした。

落語に興味がなくても、普通に笑って楽しめる場所です。

是非1回寄席に足を運んでみてください。

演芸場の行き比べもおすすめ。

演芸場ごとに雰囲気が少しずつ違いますし、
噺家さんたちもその演芸場をネタにして笑いをとったりします。

落語が面白いと感じたら、色んな寄席に足を運んでみても面白いかもしれません。

繰り返しになりますが、まあとにかく食わず嫌いの人も1回行ってみて欲しいです。

本当に楽しい場所なので!

 

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