世界中の協力隊からインタビュー

【エチオピア・陸上】小山哲之介さん(27年度3次隊)

エチオピア…… 聞いたことはあるけど、どこかいまいちわかんないって人が多いのではないでしょうか。

エチオピアにはいろんな通り名があります。

例えば、アフリカの首都(自称)、人類誕生の地、コーヒー発祥の地

みなさんご存じでしたか???

人間とコーヒーはエチオピアで誕生したと言われてます。

でもやっぱりエチオピアといえば????

そうです!!!!マラソンです!

裸足の王様アベベ・ビキラや、陸上界の皇帝とまで謳われた、ハイレ・ゲブラシラシエ、最近では日本でディババ三姉妹が有名です!
他にも名選手を挙げたらきりがないですが、ようするにエチオピアは世界でもトップクラスの陸上大国です!!!

そんなどこまでもオンリー1な国、エチオピアにて、現在、陸上競技の指導をしています!

自己紹介

1994年11月16日愛知県幸田町、あの筆柿の全国シェア一位の町幸田町にて、母と父の愛の結晶として生まれました。

現在21歳です。

中学校二年生時に、北京オリンピックでの、エチオピア、ケネニサ・ベケレ選手の力走に感銘と衝撃を受け、高校入学と同時に陸上競技を始める。専修大学入学後も競技を続けるも挫折し、19歳という若さで選手を電撃引退、その後はクラブチームのコーチとしてちびっ子たちに陸上競技の指導。大学では開発経済学を専攻。

19歳の夏、インドネシアを旅行中、ジャカルタで迷子になり、謎のスラム街にたどり着く、そこでそこに住む人々のやさしさ、心の豊かさに触れ、本当の幸せとは、国際協力って一体?と思い、迷った挙句、とりあえず自分が国際協力してみようと思い、陸上競技で応募。

そんな感じで気づいたら、現在は、あこがれの地、陸上王国エチオピアにてナショナルチームのスプリントチームのコーチとして活動中。まさかでした(笑)

協力隊応募、面接のアドバイス・体験談

面接で聞かれたこと

協力隊の二次試験では、面接が2種類あります。

僕たちスポーツ隊員は、その一つの面接で技術面接があります!

【人物面接】

まず人物面接で聞かれたのはこんな感じです!!

  • 志望動機
  • 20歳で大学在学中だけどなんで今なのか??
  • どうしてエチオピアなの?
  • 親はなんて言っている?
  • もし派遣されたら同僚とどうやって仲良くなる?
  • 最近読んだ本は?(小説、実用書)
  • 大学ではどんなことを勉強しているの?
  • 陸上競技の魅力は?
  • 協力隊での経験をどう将来に生かしたい?

 こんな感じのことを聞かれました。

僕は面接の経験が非常に乏しく、緊張でシャツがびしょびしょになったのを覚えています(笑)

質問・なぜ今なのか??

回答・今じゃないとダメな気がするからです。僕は意思が弱いので、今この行きたい!!って気持ちを逃したら、この先いけないと思うからです。
確かに、若いということで、苦労することも多いと思いますが、若いからこそできることのほうが多いと思い、今回このタイミングで応募しました。

みたいなことを言った覚えがあります。

この手の質問は訓練所でも、エチオピアに来てからでも、数えきれないほど聞かれましたが、やりたいことに年齢は関係ないと思います。

質問・最近読んだ本は?

これは予想外でした。正直に最近本はあまり読んでないです!!と答えました。

みなさん本は読みましょう(笑)

とこんな感じであとは家族の話や、バイトの話を面接官と楽しくお話いていたら、時間が終わりました。

僕が感じたのは、ちゃんとした回答を答えるのも大事だけど、正直に自分のことを話して、面接官の方に、興味をもってもらうことも大切かなって思いました。

技術面接

スポーツ隊員の面接の案内には、運動のできる格好の用意、と書いてあります。

来ました、走るのか。そう思いますよね。
通知が来た日から、早速急ピッチで体を整えて、来るべき日に備えました。

人物面接の会場から、車で横浜の日体大に移動、「着替えて待ってください。」と言われ、ストレッチ等をして準備万端。来たなと、そして、名前を呼ばれて、よし!!と思って連れていかれた先は、教室でした。

そこには想像していた、広大なトラックではなく、通常の教室で、様々な日用品が置いてあり、こわもてのいかにも体育教員って感じの方が三人座っていました。

怖かった。

聞かれたこと

  • 競技歴・指導歴
  • 陸上を教えるのに技術面で一番大事にしていることは?
  • そこにある道具でトレーニングを三つ考えてください。
  • 砲丸投げを指導してみて

質問・そこにある道具でトレーニングを三つ考えてください。

この質問が一番印象に残っています。それくらい難しい質問でした(笑)

置いてあるのは、木の枝や、ボール、長い棒、布団、カラーコーン、ひもなどなど、普段ではあまり使わないようなものばかり。

面接官いわく、途上国では設備がない場合が多く、こういったものを使用して行わざるを得ない場合の発想力を問う質問だそうです。

この質問は一見難しいですが、今まで行ってきたトレーニングを応用するだけで、大丈夫でした。

質問・砲丸投げを指導してみて

この瞬間、僕の挑戦は終わったように思えました。

手も足もでないとこのことかと思いました。
スポーツで受験を考えてる方、自分の専門外も基礎くらいは頭に叩き込んでいく必要がありそうです。

このあと、面接官の方による、砲丸の指導が始まりました(笑)

あくまでも陸上競技受験時の質問なので、ほかのスポーツの方は参考程度にしてください。

出国までにやっておいて良かったこと、やっておけば良かったこと

やっておいて良かったこと

一位!!!!

語学の勉強

笑顔とボディランゲージでなんとかなると思ってる方、気を付けてください。
最低限は必要です。本当に。なんとなるのは旅行だからです。
生活するにはぜーーったいに語学は必要です!!!!!

二位!!!!

友達や家族と過ごす

初めての海外生活、なれない主食のインジェラ、理解不能なアムハラ語、そして町で浴びせられるチャイナコール、そりゃ心折れますよ(笑)
そんな時心を支えてくれるのが、家族や友達です。
一緒に過ごせる時間を大事にしましょう。

三位!!!!

日本のついての勉強

これめちゃめちゃ聞かれます。
宗教は特に!!!!
そして男性の方、日本の女性の魅力をちゃんと説明できるようにしておきましょう。
僕は、最初の方は、日本から来たよ!っていうたびに、聞かれました。
日本男児頑張りましょう(笑)

おすすめ便利グッズ

持ってきて良かったものベスト3!!

1位!!!

スポーツ用品

僕たち、スポーツ隊員は基本的に、現場型でスポーツ用品の消耗が激しいです。
しかし、任国ではスポーツ用品を買うのが難しかったり、値段が非常に高かったりするので、一通りの用具とそのスペアとスペアのスペアをもっていくことをお勧めします。

2位!!!

スイムタオル

活動の関係で、ほかの地域にいくことがたまにあり、地方のホテルではタオルがない!!!なんてことも。
そんなときに役に立つのが、軽くてすぐに乾くスイムタオルです!!
これがひとつあれば連泊の出張も楽勝です!!

3位!!!

カレンダー

エチオピアでは、現在世界基準で使われている、グレゴリウス暦が使われていません。
使用されているのはエチオピア暦で、現在は2008年です!
ですが、JICAも国際陸上連盟も、もちろん日本もグレゴリウス暦で動いてくので、日にちがごちゃごちゃにならないように、エチオピアに来る方には必須のアイテムです!!!

持って来たらよかったものベスト3!!!

1位

日本食

これは間違いなく、ダントツの一位です。
これから発表する、2位、3位とは、雲泥の差があります。
ここエチオピア、日本食の気配が一切ありません。
日本スーパー、日本食レストランなんてあるはずもなく、ましてや醤油すらもありません。
ぼくは下調べ不足で、日本食をもって来なかったので、非常につらい思いをしております。
しかし、最近では、エチオピアの食事になれてきて、以前ほど日本食への思いが薄れてきました。住めば都です。

2位

ウルトラライトダウン

アフリカ、そういわれると、さんさんと照り付ける太陽、砂ぼこり、日焼け。
そんなイメージがあると思います。
しかし、ここエチオピアは国土がエチオピア高原にあり、首都の標高が2500mです。
ほぼ富士山の5合目です。
朝晩の冷え込みが半端じゃなく、油断していると風邪をひきます。
僕はアフリカ=暑いと思っていたので、半袖、半ズボンを大量に持ってきたのですが、ここでは通用しませんでした。
先入観にとらわれるのはやめましょう(笑)

3位

日焼け止め

アフリカの日差し、想像の五倍くらい強かったです。
僕は活動が基本外なので、常に太陽の下にいるのですが、日本の日焼けとは、わけが違い、肌の組織がボロボロになります。
肌の強くない方は絶対に持ってきましょう。

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(5000m、1000m世界記録保持者・ケネニサ・ベケレ選手)

エチオピア陸上の魅力

ここからは宣伝です。

現在の陸上界を席巻しているのは間違いなく、ケニア、エチオピアを含む、東アフリカ勢です。

その強さの秘密は??

と聞かれると簡単に答えることはできませんが、人種、社会のシステム、環境、様々な要因が彼らの強さの要因になっています。

特にエチオピアにおいて言えることは、エチオピアでは陸上競技、特にマラソンや長距離種目は国の誇りなのです。

ある選手が、マラソンで、オリンピックで銅メダルを獲得し、帰国するとブーイングが起こったそうです。

エチオピアでは、金メダルを取って当たり前、それくらい国民は陸上に関心を持ち、誇りを感じているのです。

特にエチオピアでは、マラソンや長距離種目で世界に勝ち、富と名声を手にする、

まさにエチオピアン・ドリームが子供たちの憧れであり、貧困から抜け出す、一番の近道なのです。

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子供たちは、とにかく走ります。
裸足で、山でも野原でも、とにかく走り続けます。
家族のために、自分のために。国の誇りのためにです。

僕は、とにかくエチオピアの陸上選手の走りをみなさんに見ていただきたいです。
美しく、そして力強く大地を蹴って走る選手たちは、まさに走るため生まれてきた人々だと思います。

百聞は一見に如かず。

今年のリオオリンピック。少しだけエチオピアに興味をもって見ていただけたら幸いです。

僕の指導しているナショナルチームのメンバーも何人か出ると思いますので、みなさん、今年の夏はエチオピアランナー達が、日本の暑い夏をさらに暑くします!!!!!

活動の内容

僕のようなスポーツ隊員の多くは、どこかのチームのコーチとして、指導や普及活動に取り組む場合が多いです。

活動の内容が簡単にわかるように、一日の流れを紹介します。

6:00 起床・支度

6:20 練習場所のスタジアムへ出発

6:40 スタジアム着・練習の準備

7:15~10:30 ナショナルチームのスプリントチームの指導

11:00~12:00 ほかのコーチと昼食、またはミーティング

12:30 帰宅

ここまでで、配属先の仕事は終了

14:00~ 巡回型の陸上指導へ、小学校などに出かける、または、ナショナルチームのスポンサー探し、何もない日は、自宅でのんびり過ごす。

18:00 夕食

21:00 就寝

とこんな感じのスケジュールを、日曜を除く、週6日で活動しています。
基本的に陸上が中心の生活です。
これはスポーツ隊員にだけ言えることでは、ありませんが、わりと自由時間が多く、最初の方は僕も午後なにをすればいいかわからず、しばらくずっと家でのんびり過ごしていました。

ここ最近になって、やっと午後自分で考えた活動ができるようになりました。
そこから一日はあっという間に過ぎ去っていき、二年間という時間の大切さを、身に沁みながら活動しています。

ここエチオピアでは、陸上競技の持つ影響力は非常に大きく、陸上競技を通して活動をすることにより、いろんな活動ができる!!!!!、陸上競技やスポーツの枠にとらわれずに、最近ではいろんな方面に出向いて活動しています。

僕たちスポーツ隊員の仕事は、スポーツを通して、多くの人々に夢を与えることだと思っています。

スポーツには不思議な魅力ととてつもないパワーが秘められています。

僕は本気でスポーツは世界を変えられると思っています。

スポーツ支援とは、これから受験を考えている方へ

国際協力というと、なかなかスポーツに結びつけるのは難しいように思えますが、スポーツでの開発は非常に注目されています。
スポーツを通して、子供たちへの教育、人間形成等のへのスポーツの力に、多くの人が期待を寄せています!!!

そして2020年、東京オリンピック開催により、いまスポーツに追い風が吹いています!!

スポーツの力で子供たちの未来を一緒に明るくしましょう!!!

知ることで世界は広がる。

この言葉に尽きると思います。

もし迷っている方がいたら、とりあえず飛び込んでみましょう。と僕は言いたいです。
協力隊は派遣される国も、職種も人それぞれ、百人いたら、百人のそれぞれ違った経験があります。
いい経験になるかもしれないし、つらい経験になるかもしれません。
でもそれは一歩踏み出した人にしかできない経験だと思います。

ぜひエチオピアにも足を運んで、アフリカの風を感じて欲しいです!!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!!

201605211013

※協力隊インタビュー企画の趣旨はこちら↓

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