ワナッカム!(タミル語の挨拶)
ピカっと光る同期の星「ぴかりん」のブログを毎日楽しみにしている読者の皆様初めまして。
平成27年度3次隊・コミュニティ開発隊員としてインドタミルナードゥ州ホスールで活動している荒山和也(あらやまかずや)」です。
「協力隊インタビュー」に参加できてとっても光栄です。少しでも私の活動が伝われば、青年海外協力隊への興味関心が湧けばって思います 🙂
自己紹介
ニックネーム:あらちゃん・あっらー・かずやん
出身地:静岡県藤枝市
生年月日:1989/02/26
キャリア:静岡県立藤枝東高校→静岡県立大学国際関係学部国際関係学科(在学時に7ヶ月間トロントへ語学留学)→人材派遣会社(営業・労務管理・採用)→駒ヶ根青年海外協力隊訓練所(KTC)での訓練を修了後、青年海外協力隊。
「サッカー王国・静岡」で育ち、誕生日も「キング・カズ」と同じ、サッカーの名門校「藤枝東高校」に進学しながらも中高はバレーボール部に所属していました。
任地のインドタミルナードゥ州ホスールでは「養蚕農家の自助グループ(Self Help Group)の形成を通じ、養蚕農家への養蚕技術/知識の普及促進・均一化と養蚕農家の所得向上を図る」ために活動をしています。
ちなみにわたしたち隊員はインド隊員の中で「カイコ隊員」って呼ばれていますよ!
協力隊応募、面接のアドバイス・体験談
面接で聞かれたこと
- 協力隊の志望動機
- 前職の仕事内容
- 学生時代の活動内容と専攻について
- なぜコミュニティ開発で応募?(青少年活動にしなかった理由)
- なぜアジア圏?(志望した要請が全てアジアだったから)
- 第一志望の派遣国の理由とどんな活動をしたいか
- どこの国でもOKかどうか。
- 家族の了承(長男だけどOK?)/職場の了承について
- 健康状態について(アトピー性皮膚炎持ちのため)
- バイク免許取る気あるかどうか
- 帰国後のキャリアについて
どの質問が「人物面接」で「技術面接」で聞かれたかは覚えてないです!笑
アドバイス
私の志望動機は「高校生の頃に電車で見かけた青年海外協力隊の中吊り広告がきっかけで興味を持ち、時が経っても興味が消えることなくむしろ高まっていったために応募をした。」というそんなに立派じゃない理由でした。
でも大丈夫。立派な志望動機じゃなくても大丈夫。JOCVになれました。協力隊に興味ある人は行動しましょう。応募してみましょう。まずはそこからだと思います。
面接試験では、就職活動を経験している人はそこでの面接経験がきっと活きるはずです。
個人的には「青年海外協力隊での活動が帰国後のキャリアにどう繋がるか。」「志望した要請で自分がどんなことができるか、したいか」をしっかり説明できるかが大事かなーと思います。
印象に残っている質問は、
「君はこの要請で社会の内側と外側のどちらにアプローチしていきたいの?」
っていう質問。
私は学生時代、若者のエンパワメントと社会参画を促進する団体で活動していました。「若者」と「社会」を繋ぐ架け橋になろうとしていましたし、若者の可能性を社会(大人)に知ってもらいたかった。その経験を熱く話した後に聞かれた質問。熱くなったせいで第一志望の要請内容が飛んでしまい慌てました。
想定していなかったサプライズ質問。そんなサプライズが面接時には待っているはず!冷静さと柔軟な対応力大事!
あとは一次選考の際に書いた書類を何度も見直しましょう。質問のベースはそこからです。また一次選考の書類についても、二次選考に進んだ時点である程度振り分けられているって思って気合を入れて書くべし!
私も一次選考の書類作成時にはいろんな方に相談しましたよー!
「合格」じゃなくても可能性はある
私は二次選考結果発表時は「合格」じゃなかったんです。何度見返しても番号がありませんでした。おったまげましたよ。おー神様仏様こんな仕打ちひどいですわ…って思いました。
実は「合格」ではなく「登録」という結果だったんです。
「登録」っていうのは「残念ながら合格ではないが合格基準には達しているのために登録者に合う新規要請内容・辞退者が発生した際に合格になる可能性がある」っていうことです。私は発表から1ヶ月後にJICAより連絡が入り合格になりました。
ただ「登録」になっても「合格」にならないケースは大いにあるので次回応募の為の準備はしましょう。期待しすぎは注意です。「期待して」待っている時間はなかなか辛いと思いますので次のチャンスに向けて準備しましょう。
出国までにやっておいて良かったこと
友人との思い出作り
派遣国に行ってから友人との写真を見返すだけで元気がでます。写真を残すのが大事ですねやはり。
私は自分から「写真撮ろう!」って言うのが苦手です。
そんな私と同じタイプの人は、飲み会や旅行の際、誰か写真を取ってくれるであろう人の近くでボソッと「写真撮りたいな…」って言いましょう。それかただただその時が来るのを待ちましょう。
写真は素晴らしいです。ただ気をつけてください。同時に日本がたまらなく恋しくなります。
家族への手紙
2年間の海外生活、しかも開発途上国での過酷な生活。家族はとっても心配しています。心配しながらも日本から私を応援をしてくれているし元気な姿で帰国することを祈っています。
「行っといで バカ息子・・・」という名セリフが浮かびました。
なので家族へ手紙を書きました。長い文章ではなかったけど普段は言えない言葉を伝えられました。きっと伝わったと思っています。
情報収集
出国前にはJOCV/SVが書いているブログを読み漁っていました。協力隊の活動の様子・便利グッズ・苦労話など参考になりました。前任者や協力隊OBOGの方々と直接会って話をするのもとっても役立つと思います!
インドに来て役立っているのはインド経験者からの「苦労話」です。
「仕事」「生活」「文化」「人間性」などについてインド経験者から苦労話をたっぷり聞いていたおかげで、その場面に出くわした際には「知ってる、知ってる。そうなるの知ってるから。」となりあまりメンタルやられていないです。
インドで出くわした「ちょっとした嬉しい出来事」も「かなり嬉しい出来事」に感じれている気がします!
出国前にやっておけば良かったこと
任国調査
インドについてもっと調べておけばよかったって後悔してます。
特に「宗教とそれに関する祭事」「政治・経済」「選挙時期」に関しては要チェックかなと思います。想像以上に活動への影響が大きいです。
私にはCPが二人いて、一人がヒンドゥー教でもう一人がイスラム教です。イスラム教のCPはただいま「ラマダン」の真っ只中。プログラムに誘った際も「ラマダン中でしんどい。」と言われ同行してくれませんでした。
政治・経済問題が発生するとデモやストライキに繋がる可能性がかなり高いです。自分の活動や行動がそれらによってかなり制限されると思ってください。また祭事・選挙時期は危険度も増すので日程は最低把握しておくべきです。
インドは広大な土地に約13億人という人々が生活しています。多種多様な言語・宗教・民族が混沌しているために地域によってかなり生活や文化が異なります(州が変わるだけで違う国に行っている感覚になりますよ)。自分が調べたことについてはCPとの話のネタにもなるし無駄には絶対なりません!
クレジットカード & デビットカード作成
出国前というよりかは「退職前」にやるべきこと。
というのも、私の使用しているメインバンク(地方銀行)のカードにはクレジット機能+海外ATMでの現金引き出し機能がついていませんでした。なので派遣前にこの二つの機能を利用できるカードに変えようと思ったら…
作れませんでした。クレジットカード作るには「審査」が必要なんですよね。すっかり忘れていました。「無職」の状態だと審査に通るのはカード会社によっては難しいんですよね、なので退職をする前にしっかりと自分のカードを確認しましょう。私みたいにならないでください。
派遣国に行って全くお金が引き出せない!どうしよう!生活できない!
なんてならないように準備をしておきましょう。
ちなみに「楽天デビットカード」と「マネパカード」の二種類は作ることができました!
語学学習
どの隊員も「もっと語学やっとけばよかった…」って思うことだと思います。そして語学学習にゴールはないのでいくら勉強してもよし!
おすすめ便利グッズ
現時点の活動で役立っているものをいくつかご紹介。職種・任国・個人の性格/ライフスタイルにより違ってくるとは思いますが参考にしてみてください。
クリップボード
農村巡回時の必需品。学校で体育の先生が持っていそうなやつです。私は職場で余った裏紙を頂戴してメモとってます。
別で携帯用ホワイトボード(NUboard)やタブレットも素敵ですね!
カラビナ
私は貴重品の安全対策で利用してます。バックの内部につけてそこに貴重品を引っ掛ければ安全度が(バックごと紛失しなければ)グンと増します。いろいろな利用方法がありますよね。
セームタオル
セームタオルを考案した人は天才だと思います。利便性を一度知ったら手放せなくなるはずです。断然バスタオル派だった私ですがすぐにセームタオルに慣れましたしまったく問題ありません!
洗顔シート
1週間の自分へのご褒美に是非どうぞ。断水時にも役立つはず。
1日の活動スケジュール
(ヒアリング後の養蚕農家集合写真)
とある充実していた1日のスケジュールです
7:00 起床・朝食・身支度(書類作成・1日のスケジュール確認・メールチェック等)
9:30 農村(クラスター)に向け出発。
10:30 チャイ休憩。
11:00 農村着。農家①にヒアリング。
12:00 農家②にヒアリング。
13:00 農家③にヒアリング。
14:00 移動。チャイ休憩。
16:30 家に戻りデスクワーク。※オフィス部屋が職場にまだないため家で基本的に作業
18:00 夕飯準備
19:00 夕飯+シャワー
20:00 1日の振り返りタイム・翌日以降の活動準備・ブログ作成・語学勉強等
23:00 就寝
活動に関して、「コミュニティ開発」という職種柄かもしれないですが、良くも悪くも自分のために使える時間は多いです。スケジュールはかなり日によって異なります。たくさん悩んでます(笑)
インドのプチ生活情報
- 【1日の活動スケジュール】にあるように、チャイなくしてインドの生活は語れません。思う存分あま〜いチャイを堪能しましょう。糖分にはご注意ください。
- 「No problem」は「No problem」ではありません。自分の納得がいくまで確認しましょう。
- インドの都会は本当に都会です。生活に必要なものはなんでも買えます。メトロも通ってます。女性専用車両もあります。
- ネットはかなり発展しています。地域によっては4Gでサクサクです。「地域によっては」ですよ。
- コーヒーショップに行ってもコーヒーが無いときがあります。潔く諦めましょう。
未来の隊員へメッセージ
「青年海外協力隊になりたい!」って思う人は多いと思います。私もその一人でした。
私は平凡な人間だと思います。特にこれだ!というスキルも持っていません。技術補完研修・KTCでの派遣前訓練・インドに来て出会った人…自分にはない知識やスキルに溢れています。驚かされてばかりでした。
ただそんな私でも青年海外協力隊として、インドという場所で種を蒔こうと日々活動してます。それは私が思いに向けて決断して行動することができたからだと思っています。
応募しようか悩んでいる人・既に応募した人・訓練前の人・訓練中の人・出国前の人。ほんの少しでも私の寄稿が「青年海外協力隊の情報収集」に役立てば、未来の隊員になる方々の背中を押せたらと思います。
何か気になることがあったらいつでもどこでも連絡してください。私は自分と同じ夢を持っている皆さんをサポートしたいし応援したいです!
あと、よかったら私のブログも見てくださいねー!
http://aranewschannel.com/
「協力隊インタビュー」を企画してくれたぴかりんに感謝です!こんな素敵な機会をくれてありがとう。そして最後にこれだけは言いたい。
怪我には注意してね!!!!
〜インドより愛を込めて。
※協力隊インタビュー企画の趣旨はこちら。執筆者募集中!
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