こんにちは、ルワンダ会計士ブロガーのぴかりん(@dujtcr77)です。
先日、仮想通貨の初心者向けに「仮想通貨のはじめかた」の記事を書きました。
この記事へ頂いた反応などからわかったことの1つに、仮想通貨への興味はあるけど投資経験が(ほとんど)ない人が多いということ。
いくら仮想通貨を理解していても、投資の経験がなければ大きな失敗をしてしまうかもしれません。
そこで今回は、投資初心者が仮想通貨投資をはじめるときに知っておくと良いルールを3つご紹介します。
最初に勉強をし過ぎない
最初のルールは投資をはじめる前に勉強をし過ぎないことです。
「え、でも勉強しないとダメなんじゃないの?」
と思われるかもしれません。
投資の基礎知識を身につけておくことは重要です。
でも、ある程度の勉強をしたらさっさとはじめてしまうことが成長の近道。
理由は2つあります。
勉強ばかりしてもどうせ身に付かない
実践を経験していないのにいくら知識を詰め込んでも身に付かない、というのが1つ目の理由です。
みなさんも「あの時のアドバイスがあとになってようやくわかった!」という経験がありませんか?
投資もそれは同じです。
たとえば、投資におけるセオリーの1つに「損切り」と呼ばれるものがあります。
「損切り」は損が出ていても、ある程度のラインで見切りをつけて損を確定させることです。
損切りの例
A社の株を100万円分持っていたとします。
A社株の価値が10%下がって90万円になった時点で売ってしまいました。
このように売ることで確かに10万円の損は確定してしまいますが、さらに損を大きくするのを防ぐことができます。
これが「損切り」です。
おそらく、初心者用の投資本を10冊読めばほぼすべての本に「損切りは大事だよ」と書いてあるはずです。
私も投資を始める前からそれを知っていました。
しかし実際にはじめてみて、損切りをせずに失敗した経験があります。
「いま売ったら損が確定しちゃう。いつか上がるかも…」
そう思い持ち続けた株は、結局上がることはありませんでした。
痛い目にあってはじめて損切りの大切さを理解することができました。
投資において「知っている」ということと、そのテクニックを「使える」ということは別物である場合が多いのです。
本気になれない
2つ目の理由はもっと単純です。
勉強だけしていてもマンネリ化してしまったり、「なんか難しそうだからいっか」と諦めることになります。
いちばんやる気がでるのは自分のお金をかけてから。
一生懸命働いて手に入れたお金を減っていくのはとてもツラいものです。
実際に自分のお金がかかっていると本気度が違います。
本やネットの情報だけでたどり着けるのは初心者レベルまで。
中級者以上には、自分のお金を使って戦ったものだけがなることができます。
この章のまとめ
✔ いくら勉強して知識を詰め込んでも実践で使えるとは限らない
✔ 勉強だけでは本気になれない。自分のお金を使ってはじめて本気になれる
この記事であえてルールを3つにしぼっているのもこれが理由です。
本来であれば投資をはじめるにあたって、考えるべきことはたくさんあります。
しかしここで大量の情報を羅列してもあまり効果がないと考えています。
最低限の知識を身につけたらまずははじめてみましょう。
※記事の最後に「最低限の知識」を身につけるのに役立つ本をいくつか紹介しています。
投資は少額からはじめる
「はじめてみましょうって言われても…それで損したらイヤだよ」
と思われたかもしれません。
よく「投資は余剰資金で」と言われます。
なくなっても生活に支障がないくらいの、余裕のあるお金でやりましょうねということです。
投資は本当に難しく、長くやっていればいつか必ずデカい失敗をします。
こんな記事を偉そうに書いている私も、今でも失敗は絶えません。
大きな失敗をしないための情報やテクニックは、ある程度ネットや本で知ることができます。
でも「最初に勉強をし過ぎない」の章でも書いたように、自分で経験しないと身に付かないことって多いんです。
なので、金額が小さいうちに一通り失敗はしてしまいましょう。
「投資は余剰資金で」と言われる理由は「最悪のケースに備えて」ということに加えて「失敗という名の授業料を安く抑える」ことにあります。
(参考) 成長を考えるなら、なくなったら悔しいくらいの金額がベスト
さらに言うと私には投資をはじめるときの金額には持論があります。
ただの持論なので参考程度に読んで頂けると幸いです。
投資をはじめるのは、なくなっても生活に困らないけど、減ったらテンション下がるくらいの金額がベストだということです。
例えば100円くらいだったら、最悪なくなってしまっても「明日から生きていけない」ということにはならないと思います。
でもその100円が10%減って90円になっても、ほとんど何も感じませんよね?
100円じゃなくてそれが5万円だとしましょう。
5万円が10%減ると4万5千円。
5千円の損失です。
これだったら、
「5千円あったら焼肉1回食えたじゃねーかコノヤロー!」
ってちょっと悔しい気持ちになりませんか?
成長を考えるのであればこのように、「余剰資金で。でも減ったら悔しい」くらいの金額が一番だと思います。
この章のまとめ
✔ なくなっても生活に困らないくらいの小さい金額ではじめる
✔ (参考) 成長速度を上げたいなら、「なくなったら悔しい」くらいの金額で
ここらへんは個々人の金銭感覚や投資スタイルにも左右するので、あくまで参考程度にしてください。
ただし、「なくなっても生活に困らない程度の金額」はくれぐれも超えないようにしてくださいね。
ルールを作り、それを徹底的に守る
投資に負けるのは多くの場合、自分に負けたときです。
そうならないために、最低限の知識を身につけ実際に投資をはじめてみたら是非やって欲しいことがあります。
- 色々試して自分に合った投資スタイルを知る
- 自分の投資スタイルに合ったルールを作る
- それを「徹底して」守る
「買いたい」とか「売りたい」のような感情で売買すると投資は失敗してしまうことが多いです。
なので必ず自分の感情とは別のところにあるルールを作ることが大切。
かといって最初から守るべき絶対のルールもないんです。
個人の資金力や、性格などによってその人に合った投資スタイルがあるからです。
なので、少しずつ、やりながら。
1週間や2週間で自分のスタイルはできるものではないので、実践と勉強を通じて自分のスタイルを模索していきましょう。
この章のまとめ
✔ 自分の投資スタイルを見つける
✔ 見つけた投資スタイルに合ったルールを作り、「徹底して」守る
さいごに
さいごに、この記事で見てきた3つのルールをまとめます。
✔ 最初に勉強をし過ぎない
✔ なくなっても生活に困らない小さなお金ではじめる
✔ やりながら自分の投資スタイルを確立し徹底してルールを守る
この3つのポイントを意識するだけでも、リスクを最小限におさえながら成長していくことができるはずです。
ただ、これをやるだけでもけっこう大変です。
投資は「ラクしてお金を稼げる手段」だと私は思いません。
時には自分の給料などからは考えられないほどの利益を得られることもあります。
でも本当に安定してリターンを得るためには勉強して、常に情報を仕入れ続ける必要があるんです。
投資に使うお金はあくまで「自分の代わりに働いてくれる部下」くらいに思っておくと良いでしょう。
ちゃんと指示をしなければ勝手に成果は出してくれないし、その責任も自分のものです。
なんて最後に脅かすようなことを書いてしまいましたが、何より投資は楽しいです。
世の中のできごとが自分のお金の増減とつながるので、色んなことに興味がわきます。
まったく知識のない方は少し勉強してみるところから。
ある程度の知識がある人は小さい金額で投資してみるところから。
上手な投資との付き合い方をしていきましょう!
「投資」「ビットコイン」などの基礎を学べるオススメ本
記事の中で「勉強は最低限に」とは言ったものの、「最低限ってどれくらい?」と疑問に思われた方もいるかもしれません。
明確な基準はありませんが、さいごに「これくらいは知っておきたい」というレベルのおすすめの本をいくつか紹介します。
▼世界一やさしい 株の教科書 1年生▼
タイトルの通り、株式投資の入門書です。
仮想通貨投資では株やFXにおけるセオリーが通用しないことも多いのでそのまま適用はできません。
今後投資を幅広くやろうと考えていて、仮想通貨に限らず投資の基礎を学びたいという方におすすめです。
▼インベスターZ▼
投資を題材にしたマンガです。
マンガと馬鹿にしちゃいけません。
けっこう核心をついている発言が多いですよ。
テクニックというよりは、投資に必要な心構えを学べるおすすめのシリーズ。
▼いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン▼
「coincheck」という仮想通貨の取引所を運営するコインチェック株式会社の創業者である大塚雄介さんの本です。
「ビットコインとはなにか?」というところから体系的に学ぶことができる良書です。
kindle本はセール中であり、通常1,620円のところ52%オフの778円になっています。
(2017年9月現在。セール内容は予告なく変更する場合もあるので購入の際によくご確認ください)
仮想通貨のはじめかたはこちら
「そもそも仮想通貨ってなに?」
「ビットコインってどうやってはじめたらいいの?」
という方はこちらの記事を参考にしてみてください↓
仮想通貨(暗号通貨)のおすすめ取引所はこの3つ!ビットコイン初心者はここから始めよう!