こんにちは、アフリカ在住ブロガーのぴかりん(@dujtcr77)です。
いつもこのブログでは「ルワンダ人は優しく穏やか、困っていたら助けてくれて良い人ばかりだ」と、どちらかと言うとルワンダ人のポジティブな情報をお届けしています。
その言葉に偽りはありません。
しかし、どこにでも変な人はいるもので。
先日ルワンダでちょっとした事件に巻き込まれました。
動物を売ってくれる友人P
わたしの住むムウォゴという村には、よく動物を売ってくれるルワンダ人の友人Pがいます。
彼にはじめて会ったのは約1年前。
急に「小さな動物は好きか?」と聞かれ「好きだ」と答えたらタダでウサギをくれました。
彼もかなりの動物好きなようで、よく家で動物を飼っています。
村で会うと「今は〇〇がいるけどどうだ?」「〇〇フランで売るよ」と動物を売ってくるように。
この時から「変わった人だ」とは思っていましたし、お金の話をよくするので自分から積極的に近づかないようにしていました。
とは言っても小さな村。
顔を合わせることはよくあるし明らかに「悪いヤツ」ってわけでもないので会えば普通に話したり、たまに動物を買ったり。
普通に接すること1年。
先日、Pから猫を購入
そんなPから先日ネコを購入したんです。
ルワンダでは日本で人気のイヌやネコを飼っている人は少なく、特に田舎だと猫なんかはかなり珍しい。
ちょうど「猫欲しいな~」と思っていたところにPにあって、子猫がいるとのことだったので彼の家に行って猫を買いました。
このときは10,000RWF(約1,500円)でお互いに合意。
我が家に猫がやってきた訳です。
まあ1,500円しないくらいで欲しかった猫を手に入れられたんだからいっか!
猫が失踪
家には今ニワトリ4羽、ヒヨコ7羽、うさぎ2羽、ヤギ1頭、そして新しい家族の猫が1匹います。
新しい家族が来てさらに賑やかになり、動物たちと楽しく暮らしていました。
まだ来たばかりだからか、そういう習性なのかわかりませんが、昼になると猫は家の庭をでてどこかに出かけてしまう。
でも夕方になるとちゃんと戻ってくるのでそんなに心配していませんでした。
しかしある日、夕方になっても猫が戻ってこない。
家のガーディアンに「猫知ってる?」と聞くと「Pの家にいる」とのこと。
いわゆる帰巣本能ってやつで前いた場所に戻ったのだろうか…?
そう思い、次の日は首都に行く予定があったのでガーディアンにPの家に行って猫を引き取るようお願いしました。
キガリから帰り、庭を見ても猫はいません。
「あれ、猫は?」と聞くと、「ヒカルが行かないと返してくれないみたい」
まったく意味がわからないが、そういうことならしょうがない。
彼の家に行きました。
猫質をとって立てこもり
彼の家に行き「家の猫を返して」と伝えるも返してくれません。
それどころか金銭を要求してきました。
更に10,000RWFを払えば返すとのこと。
もともと10,000RWFでお互いに納得して取引をしたのに、さらに10,000RWF、つまり合計は当初の倍の価格…!
あり得ない。
と千葉県出身なのにそれっぽくキレたいのをグッとおさえて「外で話そう」と家の外へ誘いました。
というのも、彼の家はとても暗く、そして密室。
万が一Pが襲ってきた場合対処のしようがないと思ったのです。
そして自分が先に外へ出ます。
ガチャ
ガチャ?
私がPの家を出たとたん、彼はドアと鍵を閉めて立てこもりスタート。
おーい!開けろー!
ドアを叩きながら言っていると近所の人が集まってきたので事情を説明。
その中にいた友人が私の代わりにPの説得に入ってくれました。
「まずはドアを開けなさい」
友人がそう言っても開けず。
さらに騒ぎは大きくなるばかり。
追加で10,000RWFを払えば猫を返すとのこと。
ついには彼は「もともと20,000RWFもらう約束だったが、まだ半分しかもらっていない」と嘘までつき始めました。
騒ぎを大きくしたくはありませんでしたが、そんな要求は絶対に飲み込みたくないので拒みました。
周りには数十人ものギャラリーができ、ついには配属先のエグゼクティブ(ムウォゴの実質トップ)も登場。
多くの人が彼を説得してくれたこと、また騒ぎが大きくなって怖くなったのか最後には大人しく猫を返してくれました。
しかしこのときも謝罪もなく、ドアをどうしても開けたくないのか窓の小さなすき間から猫を受け渡し。
なぜこんなことに?
これはまったくわかりません。
「もともと20,000RWFという約束だった」と言われた時に記憶をたどりましたが確かに10,000RWFでお互い納得してその場で支払ったし。
自分もこれくらいの会話はさすがに間違えないくらいの言語力があるので聞き間違いもあり得ない。
なにより、ドアを開けずに立てこもったことが彼にやましいところがある証拠でもあります。
そうなると猫が戻ってきたとき、もしくは猫を外で見つけた時に、魔が差したのか?
いずれにしても、とても悲しいことだし、もう彼と話すことはないでしょう。
つぎにおススメ!
・40か国を旅した大学生がルワンダの田舎に2泊3日のホームステイをして感じたこと