協力隊-日常

大学生がルワンダのド田舎で現地人の家にホームステイ!~その時3人の夢がクロスした~

昨日は日本からルワンダに来ていた大学生の延岡さんが私の任地ムウォゴまで遊びに来てくれました。

そしてそのままルワンダのド田舎で現地人の家にホームステイ

実際に会うのははじめてでしたが、とても有意義な出会いとなりました。

まずは任地を案内

お昼くらいにブゲセラ郡の中心街ニャマタで延岡さんと待ち合わせ。会った瞬間に「あ、この人めっちゃ良い人」と感じてしまうくらい柔らかい雰囲気を持った青年でした。
(実際めっちゃ好青年だった。そしてイケメン。天は二物を与える。)

まずはニャマタ探索。マーケットに行った後、このブログでも一度紹介したルワンダにいくつかある虐殺記念館の1つ、ニャマタ虐殺記念館を案内しました。

午後3時くらいにニャマタから車で約20分のところにある任地ムウォゴに到着。

延岡さんを泊めてくれる同僚サミュエル(サム)の家には午後6時くらいに招待されていたので、少し私の家で語り合ってから村をブラブラ。

子供達と遊んだり、ウサギを売ってくれる友達ポミーの家に遊びに行ったり、現地のバーに寄ってみたり、とにかく村を見て感じてもらいました。

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何もないけどこの村にある「人の温かさ」を感じてもらえてたら嬉しいなあ。

同僚サムの家へ

時間になってサムの家へ行き、他の同僚や家族たちとみんなでご飯。

皆それぞれ得意とする言語が異なるため、日本語と英語とキニアルワンダ(ルワンダの現地語)をミックスしてお互いにコミュニケーションをとってましたが、とても雰囲気が良く楽しい夕食になりました。

みんな親切で、ごはんも美味しくて延岡さんも喜んでくれたようで良かった!
(サムの娘・ナオメちゃんは最後までなついてくれなかった…)

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(延岡さんと同僚サム)

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(遊びに来ていたもう一人の同僚と)

3人の夢

延岡さんと私の夢

私の家について延岡さんとお互いの話をしていた時、1つの共通点が見つかりました。

それは「夢」を人生の大切なテーマにしていること。

「1人でも多くの人が夢を持って、目をキラッキラさせてそれを追いかけられる世の中にしたい」という自分の夢にとても共感してくれました。

延岡さんも現在大学生ですがNPOで活動をされていて、卒業後は国際協力の道に進みます。なんと彼が国際協力の道に興味を持ったのは小学3年生の時

サッカーが好きだった延岡少年は、学校の授業でサッカーボールを途上国の子供たちが縫っているというのを知って衝撃を受けたとか。

「自分が笑ってサッカーをしている時、地球のどこかで辛い思いをしている人がいる。」

そう感じたのが今の道にすすむきっかけだったそうです。

ルワンダ人サムの夢

今回家に泊めてくれたサムは、私が何かに困っていると仕事を後回しにして助けてくれるめちゃくちゃ良い奴。

ふだん結構ヘラヘラというか、ナヨナヨというか、あんまり真剣な雰囲気を出さないタイプの同僚です。

彼がいつかランチタイムに「将来は外国に行って良い仕事につきたい」と話していた時、そんな性格から判断してしまいそこまで本気で彼の言葉を受け取っていませんでした。

でも昨日彼の家に行って考えが変わりました。

食事が終わってパソコンで彼が見せてくれたもの。それは近くの町で買ってきた英語のDVD教材。彼はそれを使って家で勉強をしていました。

日本の豊富な語学教材と比べて、それはお世辞にもクオリティの高いものとは言えませんでした。でも彼はそこにあるものを使ってゆっくりですが1歩ずつ夢に向かっていました。

英語の発音が苦手でよく同僚たちからからかわれているサム。「これで発音や単語の勉強をしているんだ。」いつも通りのヘラヘラした笑顔で言うサムが印象的だった。

サムは平日仕事をしながら週末は学校に通っています。自分の夢を実現させるためにちゃんと努力をしていたんですね。

2人とも自分にはないものを持っている

思いやり

上述の通り延岡さんが国際協力の道を目指し始めたのは小学校3年生の時。

正直おなじ年齢のとき、私は自分のことしか考えていませんでした。ゲームが欲しいとか、好きな女の子と隣の席になりたいとか、あれがやりたい。これはやりたくない…。

とにかく全て感情のベクトルは自分に向いていました。

おそらくこの時に述岡さんと全く同じ授業を受けていても、せいぜい「他の国は大変だな」で終わってしまっていたと思います。休み時間にはもう授業のことなんて忘れていたかもしれません。

小3ながらも他の国の状況から何かを感じ取って、まるで自分のことのようにショックを受けることができた延岡さん。彼にはきっと生まれながらの「思いやり」があるんだと思いました。

置かれた環境で全力を尽くす

私は勉強も仕事も好きです。でも環境にこだわってしまう部分があります。

英語の勉強をするなら最高の教材を使いたいし、仕事をするときは集中できる場所で音楽を聴きながら作業をしたい。

「数ある選択肢の中から最高のものを選ぶ」ということが当たり前になっていました。

でも同僚サムは途上国ルワンダの、しかも僻地に住んでおり最高の教材を揃えることは出来ません。

それでも彼は諦めるわけでも文句を言うでもなく、そこにあるものを最大限に使って夢に向かって進んでいました。

夢は「1+1+1=3」じゃない

昨日までは私たちそれぞれの夢は大きく交わることはありませんでした。

でも一緒にご飯を食べて、お酒を飲んで、お互いの事を良く知ったとき、私たちの夢はクロスしてより大きなものとなりました。

未来に同じような景色を見ている延岡さんとはこれからも連絡をとって協力しあっていきたい。

海外を夢見るサムに海外を教え、ルワンダに夢見る私はサムにルワンダを教えてもらう。

延岡さんとサムもたった1日会っただけですがお互い感じるものがあったはずです。

「夢」ってなんか少しくすぐったい表現な気もするけど、胸張って自分の中に夢を持ち続けることで他の「夢」と出会って、気が付いたらまた自分の夢が膨らんでいる。

足りないものがあるんだったらお互いに補い合って進んで行けばいい。

夢と夢が手をつないで歩いていくことで、それが「現実」にたどり着く可能性はグッと高くなる。

やっぱ夢って最高。

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