過去にも記事で触れましたが、ルワンダで毎月最終土曜日に行われる「ウムガンダ」に初参戦してきました!
ウムガンダとは?
ウムガンダは毎月最終土曜日の午前中(8時~11時)に行われる、国民総出の奉仕活動であり、18歳~65歳までの健常者全員に参加が義務付けられています。
ウムガンダは「共通目的のもとに一体となる」という意味を持ち、清掃や道路整備、草刈り、公共施設の修繕など地域ごとに様々な活動を行います。
これは植民地時代に始まった制度ですが、現在ではジェノサイドからの国家再建という一面も持ち合わせています。
2007年~2012年のウムガンダによる国家発展に対する経済価値は、6,000万ドル以上と言われています。
ウムガンダ初参戦レポート!
8時15分 近所の同僚と待ち合わせ
「ウムガンダとは?」で8時~11時と書きましたが、一緒に行こうと約束していた同僚から「準備O.K.」のメールが来たのは朝8時15分。
日本とルワンダでは時間に対する感覚が大きく異なります。「8時から」と言われたら
日本⇒8時にはスタートできるように8時前には集合する
ルワンダ⇒8時くらいから人がポツポツと集まり始める
すっかりこの時間間隔に慣れてしまったせいか、8時15分にメールが来たとき「お、早いじゃん」と感心してしまう。
8時25分 現場に到着
着いた人から作業を開始していました。
今回は凸凹になっている道の整備。
盛り上がっている部分を鍬やショベルで崩し、凹んでいる部分に移動して道路を平坦にするという作業です。
初めて来たから意外に思ったのか、「ヒカル!」と驚きながらも喜んでくれました。
鍬を持って手伝い始めると…
よっしゃ俺もやるぞ、とやる気満々で鍬を持ち作業を始めると、「ドッ」と笑い声。
歓声とガヤを足して2で割ったみたいな雰囲気の中、私の耳はしっかりガヤをとらえました。
「力入れろー!」
「全然扱い慣れてないな!」
「髪ジャマじゃね?」
カッチーン、、人が一生懸命作業してんのに「ドッ」じゃねえ。こうなったら本気出してやらあ!
(確かに髪は邪魔だったので素直に結んだ)
と見よう見まねでやっていたらだんだん鍬の使い方にも慣れてきました。
10時00分 作業終了
(凸凹だった道がすっかりフラットに!)
作業が終わってさあ帰ろう!と思ったら始まりました、ルワンダ人の大好きなミーティング。
今回の作業を統括していた地域のエグゼクティブやら、事務所の土地担当やら、健康センターのおっさんやらが次々と話し気が付けば1時間以上が経過…
ウムガンダは奉仕活動とミーティングがセットみたいです。
11時15分 解散
照りつける太陽と慣れない作業でクタクタだけど、心地よい疲れでした。
ウムガンダはこれから毎月出ます!
今回参加したことで、ウムガンダがどんな雰囲気かはなんとなくつかむことが出来ました。
ただウムガンダは「毎月」行われる奉仕活動なので毎月参加しなければ本当にウムガンダに参加したことにはなりません。
少しでも「ルワンダ人と同じ目線」になるにはルワンダ人が当たり前にやっていることを自分も当たり前にやる必要がありますからね。
ルワンダ人が毎月やっているのであれば私も毎月!
何よりみんな自分が想像していた以上に参加したことを喜んでくれて、終わった後に汗だくになりながらも最高の笑顔で「ありがとう」と言ってくれたのが嬉しかったです。
(今まで1回もでていないことに少し後ろめたさを感じていたので救われた。)
帰国する1年半後にはウムガンダに行っても誰も驚かないようになっているのが目標です。