NHK『殺人者34万人の帰郷 ~ルワンダ虐殺 22年目の声~』のキニアルワンダ翻訳を担当させて頂きました。

こんにちは、アフリカ在住ブロガーのぴかりん(@dujtcr77)です。

1月19日(木)に放送されるNHK BS1の番組、
『殺人者34万人の帰郷 ~ルワンダ虐殺 22年目の”声”~』の翻訳を一部担当させて頂きました。

キニアルワンダという現地語を日本語に翻訳する作業です。

今回は翻訳という作業をはじめてやってみての感想を書いていきます。

想像以上の苦行!翻訳ナメてた

この番組の一部の翻訳を担当させて頂くことになって、
制作会社の方からデータが送られてきました。

当初、かなりワクワクしていました
ルワンダと言う国を伝える番組のお手伝いが出来るということが一番嬉しかったですね。

また、これをきっかけに自分のキニアルワンダのレベルが一段階上がるという期待もありました。

しかしこの作業は想像以上に大変なものでした。

ちょろいと思っていたわけではないんです。
勉強を始めて1年経つか経たないかというレベルの言語の翻訳をする。
当然大変だろうとは思っていました。

単純に、その想定をはるかに上回ったということ。

色々とガチ過ぎる

何がキツかったかって、
一番はルワンダ人がルワンダ人に話すスピードで、しかもボソボソと話していたことです。

いつもの会話では私が外国人ということで、
話すスピードや使う表現はイージーモードであることが多いんですよね。

それがあまりにもナチュラルに、しかもかなり小声で話すので、
「え、ちょ、そもそも聞こえない」
なんてこともたくさんありました。

そして時々スワヒリ語やフランス語が混ざっていたこと。

日常でスワヒリ語が少し混ざることがあるんです。
日本人が(カタカナ)英語を使うイメージですかね。

それに加えて2008年までルワンダの公用語であったフランス語を使うこともあります。

なので自分の知らない表現が出てきたときに、
それがキニアルワンダなのか、もしくは他の言語なのか犯人を特定しなければならない。

はっきり発音してくれればキニアルワンダでないかどうかくらい判断できるのですが、
前述の通りボソボソと話すことも多いのでこの特定作業も困難を極めました。

結局ルワンダ人の力を借りる

自分だけの力だけでは翻訳しきれず、
英語がある程度できるルワンダ人同僚の力を借りて途中からは二人三脚で作業開始。

音が小さく2人同時に聞くことができないので作業はこんな感じでやってました。

  • 2つのパソコンでそれぞれがイヤホンをつけて1文もしくは1区切り聞く
  • 同僚になんて言っていたか英語で説明してもらう
  • その英語を私が日本語に翻訳

途中でどこを訳しているのかわからなくなったり、
同僚が突然補足説明をはじめて「それは直訳部分ではないよね?」と確認したり。

自分で訳した部分も確認のために再度訳したので結局この作業ですべて翻訳したのですが、
1時間で映像3、4分くらいしか進まずかなり時間かかりましたね。

もう1回やってみたい

正直大変すぎて、この作業が終わった直後は
「もう翻訳はいいかな…」と思いました。笑

でもやっぱこういうキツイ思い出って変に美化されてしまうもので、
今となっては「きついけど楽しかったな」と感じます。

なにより同僚と何時間も一緒に作業したことで一種の友情が芽生え、
「同僚」から「戦友」になることができました。

この映像を繰り返し聞いた事で、
キニアルワンダのヒアリング能力も急激にアップしましたしね。
(日本への一時帰国でリフレッシュするために一切触れなかったら見事になまりましたが…)

いまはまた機会があればチャレンジさせて頂きたいと思っています。

是非観て下さい!

以下、番組説明です。

殺人者34万人の帰郷 ~ルワンダ虐殺 22年目の”声”~

80万人以上が殺されたルワンダ虐殺。その重罪犯たちが刑期を終え、次々と釈放されている。その数34万人。被害者と加害者が隣り合って暮らす社会で和解の道はあるのか。

ノーナレーションで伝えるシリーズの2回目。1994年、ツチ族とフツ族の対立によって80万人以上が殺されたルワンダ虐殺。死刑制度のないルワンダでは今、虐殺に関わった重罪犯たちが刑期を終え次々と釈放されている。その数、およそ34万人。ルワンダは虐殺の加害者と被害者遺族とが隣り合って暮らす特異な状況となっている。番組では釈放された虐殺犯の帰郷に密着。被害者遺族との初めての面会から和解までの全貌を記録。

引用:シリーズ リアルサウンドが伝える世界

正直「殺人者」という表現には複雑な気持ちもありますが、
どんな番組内容なのか楽しみです。

BSということで皆が皆観ることができるわけではありませんが、
ルワンダ人と二人三脚で頑張って翻訳したので観て頂けたら嬉しいです!

ちなみに、ルワンダのジェノサイドについては以下の記事で自分なりに解説しています。

もしもルワンダ「ジェノサイド」が1つの教室で起きていたら

2016.09.14

放送日時

1月19日(木) 午後9:00~

「シリーズ リアルサウンドが伝える世界」
殺人者34万人の帰郷 ~ルワンダ虐殺 22年目の”声”~

 

つぎにおススメ!

紙芝居「ルワンダに住むエリックくん」~何もかもはできなくとも、何かはきっとできる~

【ニャマタ虐殺記念館】1994年がそのまま保存されている場所