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治験は「稼げるアルバイト」なのか?10回以上参加したベテランが体験談とその実態を語る

こんにちは、アフリカ在住ブロガーのぴかりん(@dujtcr77)です。

みなさんは「治験」と聞いてどんなものを想像するでしょうか?

「ラクして稼げる」
「怪しいバイト」
「人体実験?」

やったことのない人のイメージは様々かと思います。

今回は4つの病院で、計10回以上治験に参加したわたしが、その体験談とともにその実態をご紹介したいと思います。

治験(モニター)とは

定義

新しい薬を開発するためには、その薬の効き目や副作用などを確認しなければなりません。

人に対する有効性・安全性を確かめるための試験を「臨床試験(りんしょうしけん)」といいます。
その中でも、厚生労働省からの目的として行われるものが「治験」と呼ばれています。

治験には健康な人で行う段階実際の患者さんで行う段階があります。
わたしたちがバイト感覚で参加できるのは前者であり、わたしもこちらの経験しかないため、
以下は健康な人を対象として行われる治験を前提とします。

「高額バイト」でなくボランティア

よく「治験アルバイト」「高額バイト」という表現をしますが厳密には誤りです。

たしかに治験に参加するとお金をもらうことができます。

ただしこれは「謝礼金」という位置付けであり「有償ボランティア」というのが正しい表現になります。

危険じゃないの?

こればかりは無責任に「絶対に大丈夫です」と断言はできません。
しかし、危険性は低いと思います。

私もはじめは少し危険なのかと思ってドキドキしていましたが、病院でしっかりと説明があって安心しました。

まず薬についてですが、日本は薬の開発が遅れています。
なので私たちが治験で飲む薬は、すでに欧米諸国では一般に使用されているものであることも多いんです。
しかし法律で決められた手順を踏まないと薬の開発はできないため、治験が行われています。

ただ、リスク管理のレベルは病院によっても異なってくるので、
有名で評判の良い病院を選んだほうが良いかもしれません。

治験の前には投薬する薬の説明があります。
その内容や、病院側の態度が信頼できるものかを見て、最終的には自己責任で判断しましょう。

稼げるの?

相場としては通常の試験であれば以下の通り。

  • 入院⇒1日2万円程度
  • 通院⇒1日1万円程度

通院の場合はだいたい半日程度の拘束時間があると考えてください。
数か月の期間にわたって数回通院をすることになります。

入院の場合は数日~1か月程度の期間であることが多いです。
入院中にどんなことをするのか後述しますが、

条件がハマればかなりオイシイ

と思います。

ちなみに謝礼にあたるため非課税です。
額面そのままを受け取り、納税の必要もありません。

さて、「条件がハマれば」の部分をもう少し詳しく説明していきたいと思います。

治験はどんな人におススメ?

治験は職業と健康状態、性格などによっておススメ度が変わってきます。

職業

治験はこんな人におすすめです。

  • 学生
  • PC1台で仕事ができる人
  • 資格勉強中のフリーター

入院タイプの場合は、基本的に外出は禁止です。
(長期入院の場合は決められた日に外出できることもある)

そして、ものすごく暇です。

「投薬日」という薬を飲む日以外は、1日2回ほど採血や血圧などの診断がある以外はフリーなんですね。

激しい運動などは正しいデータが取れなくなってしまうため禁止されることが多いですが、
一部の禁止事項以外は何をしていてもオッケー。

1日中マンガを読んでいようが、ゲームしていようが構いません。

なので、勉強やPC作業などもともとやるべきことはあるが場所を選ばない人にとっては、
場所を病院に変えるだけで1日2万円もらえちゃうってことになります。

健康状態

じゃあ参加しよう!って言って誰でも簡単に参加することができる訳ではないのが治験。

冒頭でも述べた通り「健康な人で行う段階の治験」に参加するには当然「健康である」必要があります。

試験に応募をするとまずは日帰りで数時間程度の健康診断を行います。

その結果、定員に対してそれ以上の応募があった場合は健康状態の良い人から選ばれることになります。
(経験上、健康状態以外にも協力的な姿勢など他の要素も見られている気もします)
また定員以下であっても健康状態が良くない場合には参加することはできません。

私が参加したのは20代前半で若かったということも手伝ってか、突破率は9割ほどでした。

健康診断は試験の応募ごとに参加しなければならないので、
あまり健康状態が良くない場合は「申し込む⇒試験に落ちる」を繰り返す可能性があります。

あんまり落ちるようであれば普通にバイトをしていた方が稼げるなんてことにもなりかねません。

性格

治験は他の参加者と同じ部屋でベッドを並べて寝ることになります。

別に無理に仲良くする必要はないのですが、集団生活そのものがストレスになってしまう場合にはあまり向いてません。

逆に周りに人がいてもまったく気にならない人や、誰とでも仲良くなれちゃう人は問題なく過ごせると思います。

女性でも参加できるのか?

女性向けの治験もあります。

ただ、女性の場合は月経や妊娠など体に起こる変化も大きいため男性用に比べて案件の数は少なくなっています。

そのため女性用の案件があっても「閉経後」であることが条件になっている場合などが多いです。

それでもまったくないわけではないので、JCVN治験ボランティアなどで探してみる価値はあるでしょう。

治験のデメリット

治験は条件が合っている人にはとても魅力的なものですが、デメリットが全くないわけではありません。

試験日以外の拘束も多い

事前健康診断や治験に参加する場合、その参加前に守らなくてはならないルールがいくつかあります。

たとえば、

  • 〇〇日前からカフェインを摂取してはならない
  • 〇〇日前からアルコールの摂取は禁止
  • 〇〇日前から激しい運動をしてはならない
  • 前日は1日かけて2リットルの水を飲む

これは、治験や診断にて正確なデータを取るために決められたことです。
守っていないと試験に参加できなくなってしまうこともあるので、けっこう気を遣います。

私の場合は参加中よりも、参加前にこれを気にしなければならないことがストレスになってました。

前日に楽しい飲み会があっても参加できないし、運動好きな人はそれを我慢しなければならないですからね。

副作用などがまったくない訳ではない

例えば、既に販売されている薬をつかっても副作用がでる人はいます。
そういう意味では、安全性の高い薬を使っている試験でも副作用がまったくでないという保証はありません。

また、管理の甘い病院で試験を行う場合にはそのリスクも高まります。

以前、興味本位で行った事のない病院に行った時のこと。
いつも行っている病院に比べて設備もイマイチで、説明も十分とはいえない状況でした。

投薬日に薬を飲んで少しすると、水のような下痢に。(汚い話ですみません)
他の参加者に聞いてみるとほとんどの方が同じ症状でした。

幸いお腹が痛い訳でも、それ以外に症状がでたわけでもなく、すぐに収まりましたが、少しこわかったですね。

病院側に聞いてみたら、実際にその様な副作用は確認されているとのことでしたが、じゃあ最初に説明しろよって思いました。

落ち続けると負担が大きい

「試験日以外の拘束も多い」でも紹介しましたが、治験に参加する場合は数日前から気をつけなければいけないことがたくさんあります。

それにも関わらず、必ず合格するとは限りません。

自分を抑えて健康診断を受けては落とされ、もしくは当日にデータがよくなくて帰されて、ということが続く場合はストレスにもなりますし効率も悪い。

一定以上の合格率でないと負担の方が大きく感じてしまう場合もあります。

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治験体験記

実際の治験はどんな雰囲気なのか気になる方も多いと思います。

これは病院や投薬する薬の種類などによって異なってくる部分ですので、私の体験を参考として紹介します。

過ごし方

私がはじめて参加した治験は13泊14日のものでした。
外出は6日目あたりに1回。謝礼金は25万円ほどです。

投薬日と言われる日は1~2時間に1回くらいのペースで採血・心電図検査などがあり1日中忙しいのですが、それ以外の日は暇です。
読書や勉強をしたり、25万円もらえるならと買っておいたニンテンドーDSでポケモン育てたりしてました。

ちなみに墨田病院には数百冊のマンガ、ゲーム機、麻雀、テレビ、パソコンなどが揃っており手ぶらでいっても時間をつぶすことはできます。

同じくらいの年の人となかよくなってマリカーしたり、夜のベッドで修学旅行みたいに語ったりととにかく楽しかったです。

「治験のベテラン」と出会う

「治験のベテラン」もいてその人の話を聞くのも興味深かった。
彼は13泊の宿泊にもかかわらず持ち物はコンビニのビニール袋1つでした。笑

治験は「休薬期間」なるものがあり一度参加したら次に参加できるのは3~4か月後。
彼のベテラン仲間には治験で稼いで休薬期間はタイなど物価の安い国に身をひそめ、また治験をするという強者もいたようです。

ご飯がウマい!

わたしがよく利用していた墨田病院は娯楽のための設備がぶっちぎりであるだけでなく、
ごはんもめっちゃウマいです。

病院食でも出てくるのかと期待していなかったのですが、
毎回1,000円以上すると噂の豪華なお弁当が出てきます。

飲み物も無料であるため、病院にいる間は1円も使いません。

隣の部屋は楽園?

わたしが参加したとき、隣の部屋には楽園がありました。

彼らは薬でなくタバコの臨床試験を受けている集団。
ふつう、治験はタバコも激しい運動も禁止なのですがこの集団はそれが許されていました。

1か月、決まった時間に煙草を吸ったり吸わなかったりして暇なときは筋トレを含めなんでもして良い。

それで50万円ほどもらっていたようです。

学生で喫煙者の方は、たばこの試験はねらい目ですね!

参加の流れ(一般的な例)

試験参加まではざっくりこのような流れになっています。

①オンラインで申し込み

サイトから日程などの条件があう試験を選び、オンラインで申し込みをします。

②電話で問診

はじめての参加である場合、電話がかかってきて5~10分ほど詳しい健康状態を聞かれます。

③事前健康診断

決められた日程で事前に健康診断を受けます。ここでボランティアに参加可能か判断されます。

チェック項目は血圧、心電図、採血、採尿、身長体重など一般的なものになります。

ここでは、治験に参加できる人格かも見られているので、遅刻や悪い態度はとらない方が良いでしょう。

④治験開始

当日病院に行って治験がはじまります。

このとき、試験の参加人数に対して少し多めの人数が呼ばれます。

当日もう一度健康診断をして、条件がよくない人は参加することができません。
当日で返されてしまう人も1万円程度の謝礼が支払われます。

⑤謝礼支払い

無事に治験を終了すると後日謝礼金が支払われます。



募集中の試験を探そう~おすすめのサイト・病院を紹介~

医療法人相生会

私が参加したなかで、設備・説明の丁寧さ・その他対応から最も信頼できた医療法人相生会を紹介します。

さらに詳しい情報を知りたい方、申し込みをしてみたい方はこちらからどうぞ。

医療法人相生会臨床薬理センター

医学ボランティア会JCVN

大手の治験モニターサイトです。

こちらは広く試験を探すのに最適

治験とは?という丁寧な説明から、実際に治験への応募をすることもできます。

登録は無料になります。

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さいごに

いかがだったでしょうか?

場所的な拘束がある、集団生活を強いられるなどのデメリットもあるものの、条件さえハマればかなりおススメの治験ボランティア。

事前診断に行くだけでも数千円~1万円もらえることが多いので、健康診断のつもりで1回申し込んでみるのもアリかもしれません。

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