世界中の協力隊からインタビュー

【バングラデシュ・コミュニティ開発】ジェイ(25年度1次隊)

青年海外協力隊は終わってからが面白い!

今日はこれだけを伝えるために記事を書かせてもらっています。

挨拶が遅くなりましたが、バングラデシュに派遣されていた【ジェイ】と申します。

5年間の会社経験を経て、退職して参加した青年海外協力隊では、

「住民組織を巻き込んで、バングラデシュの地方行政をなんとかしようじゃねーか!」

という活動に従事してきました。

これから青年海外協力隊を目指す人に、何を伝えたらいいんだろうと考えた結果、インターネットの検索ではなかなか出てこないことを書いて、尻込みしてもらおうかなと思っています(笑)

ちなみに協力隊について派遣国についてブログも書いているので、よければこちらもご覧ください。⇨ ジェイ・ステーション

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OVの上から目線アドバイス

OV=Old Volunteer=古いボランティア(笑)

もしかしたらあんまり教えてもらえないんじゃないかな、と思うことを項目ごとに上から目線でアドバイスさせてください!

OVの特権乱用します。

応募・面接編

①応募の動機は不純でいい

応募の同期は不純でもいいけど・・・

でも なぜ青年海外協力隊でないとだめなのか を考えて説得力を持たせよう。

書類が通って面接でも辻褄があうようにしておくこと。

例えば [海外に住んでみたい] というのが志望動機だったとする。

でもそれははたから見ると、青年海外協力隊ではなくてもいいわけだ。

なんで青年海外協力隊に目がいったの?

生活費(活動費)をもらいながら海外で暮らすことができるから。

なるほど、でもそれって日本の税金だよね。その理由だけで採用されると思う?

それに海外といってもアメリカやイギリスなどの先進国ではなく、生活環境が悪い場所が多い。それに耐えられるの?

という自問自答をしてほしい。

たまたま広告が目について、あ~お金をもらいながら海外に行けるんだ。それなら行ってみたいなという人がいてもおかしくないし、それが最初の目指す理由になることもわかる。

でも特にそういう人は、深く考えて掘り下げてほしい。

ちなみにぼくの志望動機はこちら↓↓↓

青年海外協力隊になった理由は3歳の自分がルーツ – ジェイ・ステーション

②就職活動もしくは転職活動をしよう

新卒参加を考えている人は就職活動をして書類の書き方、面接になれておくといいし、会社ではたらいている人は、転職活動をして外部から自分がどう評価されるのかを1度知っておいた方がいい。

ぼくは協力隊応募の前に実際に転職活動を行ったおかげで、書類と面接への対策ができた。

1度協力隊試験に落ちている。そのことを書いた記事はこちら↓↓↓

落ちたらチャンス!JICAボランティアの受験に失敗した後やったこと – ジェイ・ステーション

合格後・訓練編

①同期になる人との繋がりを作ろう

合格後にSNS等で呼びかけあい、同時期に派遣される人と事前にコミュニケーションを図ることをおすすめする。色々な情報が交換できて訓練までの不安が取り除ける。

ちなみにぼくは同期200人中、訓練始まる前にはすでに半分の100人とは顔見知りだったり、SNSでの交流があったので、訓練所で初めましてから始まる必要もなくスムーズだった。

協力隊が終わった今でも、訓練所が違う同期や(訓練所は駒ケ根、二本松、横浜にわかれる)、前後の隊次の人との繋がりも深い。

②訓練中は語学以外にも目標を持て

語学が中心になることは間違いない。

でも忘れてはいけないのが、言葉は道具であるということ。

実際必要なのはスキルなので、要請内容や先輩隊員の報告書を読み込むこと。

現地に行ってから自分は何ができるのか計画までいかなくても、研究していた方がいい。

ぼくはこの研究が少し甘かった。もちろん現地に行かないとわからないことだらけだが、もっと先輩の報告書を読みこんでいれば専門用語や組織の仕組みくらいは事前に知って置けたので、それだけでも全然違う。

もちろん他の目標でもいい。とにかく 語学以外で、派遣国に行ってから活動に役立つこと をやるべし!それだけの時間があるのが訓練の良いところだ。

訓練に関する記事はこちらをどうぞ↓↓↓

青年海外協力隊、派遣前訓練で守った5つの約束 – ジェイ・ステーション

 

協力隊派遣編

①とにかく派遣国の文化に溶け込むこと。もうそれだけ!あとは何にもいらない。

技術を提供しに来たんだ!と意気込んでいてももちろんいい。

でも教えることばっかりに気を取られて、その国の文化を知ろうとしなかったら協力隊の意味がない。

もうそういう人は税金返して帰国してと言いたいくらい。

協力隊への想いはこの記事で表現しています↓↓↓

真剣に向き合えないなら帰れ!青年海外協力隊に送る唯一のメッセージ – ジェイ・ステーション

The・協力隊が最後まで息切れしなかった6つの理由 – ジェイ・ステーション

 

②あとで変わってもいいから、終了後に何がしたいか考えておくこと

帰国間際に焦る人多いんですよ。もちろん悩むことはいいんですけど、協力隊って人生の中の一部でしかなくて、トータルを考えておく必要がある。

活動を精一杯やるのは当然のこととして、その精一杯やった先に何があるのか、隊員期間中に常に考えていて損はない。

隊員終了後の方が人生は圧倒的に長いから!

帰国後の進路関連の記事↓↓↓

就職難?青年海外協力隊が帰国後に陥りやすい勘違い – ジェイ・ステーション

 

任期終了後編

①せっかくなら再び日本の外にでよう

日本にどうしてもいたいなら別なんですけど、協力隊を経験した人なら、何の形であれまた外にでてほしい。海外で働くことで日本に貢献できることもいっぱいある。

ぼくは協力隊期間中に、終了後は再びバングラデシュにくることを決めて、それに向けて動いていました。

こんな手順で帰国後の選択をしました↓↓↓

【オピニオン】BESTな選択かどうか悩んだ時の意思決定のプロセス – ジェイ・ステーション

②協力隊事業に積極的に関わろう

協力隊ってやっぱり日本の総人口でいったらレアなんですよ。

約1億人としたら0.04%しか協力隊経験者いないんです。

だから一般に知られていなくても当然っちゃあ当然で、もっともっと経験者が協力隊のことを知ってもらえるように活動してほしいなって思ってます。

方法としては、

  • ブログ発信
  • 体験談発表
  • 帰国報告会
  • 学校や会社での講演会
  • 協力隊事業への就職

などなど。

ぼくは日本に帰国してから4か月の間で、報告会や体験談発表、講演会など6回ほどやりました。

バングラデシュに再びきてからは、SNSやブログを通して青年海外協力隊やバングラデシュの魅力を益々発信しています!

これは青年海外協力隊経験者でなければできないですからね。

それとなんといっても、協力隊経験者のその後の進路って気になりません?

現役隊員のブログは結構あるんですけど、終わってからも書き続ける人って少ないんですよね。ぜひ発信し続けてほしいなと思います。

隊員は終了後が面白い

隊員活動を一生懸命やることが前提です。

でも、その後がとにかく楽しいので期待していてください。

何が楽しいか挙げますね。

行きますよ!

いいですか?

隊員ネットワークができている

これめちゃくちゃすごいですよ。いわば4万人のコミュニティの一員ですからね。

隊員用語である 平成○○年度○次隊で○○隊員で○○国にいってました これだけで話が盛り上がるってすごくないですか?

例えばブログ上でも全然しらないはずの先輩や後輩隊員から連絡がきたりするわけです。こんなことなかなかないですよ!

進路の話が面白すぎる

隊員期間中は全員が隊員じゃないですか。国は違えど立場も所属する組織も同じわけです。

でも隊員が一旦終了するとそれぞれ違う道に進んでいくんですよ。当たり前ですけど。

その話がもう面白いったらない。

ぼくの同期では

  • フリーランスで国際協力をしている人
  • 大学院に進んだ人
  • 開発コンサルタントになった人
  • 大使館の職員になった人
  • JICAの職員になった人
  • 訓練所の職員になった人
  • 世界一周している人
  • 任国に戻ってビジネスを立ち上げた人
  • もう一回協力隊になった人
  • 豪華客船のクルーザーになった人

まあなんともバラエティに富んでます。

で、何がいいかって、この人たちキラキラしてるんですよ。

次のステージに向かっている話を聞くだけで、わくわくしますよー。

隊員同士の結婚が多い

それからそれから、自分を含めて結婚した人が多いのも特徴!

帰国してからの1年で、同期同士の結婚10組はいますからね。公にはなってないだけでもっといるかもしれないですね。

協力隊は少子化にも貢献する人材じゃないでしょうか(笑)

会話が海外ベースになる

これがぼくにとっては一番面白いこと。

色々な国に派遣されているので、その国ごとに特徴があるわけです。

それぞれの国の話を聞くのも楽しいし、なんていったって海外好きが多いので、常にこないだこの国に出張でいってきてさ~とか、旅行でこんなところいっちゃった、おすすめだよーという話になるわけです。

ガイドブックには載っていないレアな情報も聞けたりします!

日本へどう貢献するか考えている

ぼくが感じた元隊員に共通することの一つに 日本にどうやって貢献しよう と考えながら日々を過ごしているということなんですよね。

  • 日本を海外に伝える
  • 日本の良さをしってもらう
  • 所属する組織だけでなく、日本全体のことを考えて行動する
  • 日本の支援が必要な場所で活動する
  • 過疎地域での活性化活動に参加する
  • 日本でのボランティア活動をする
  • 海外に再びでて日本をアピールする
  • 日本の政治や社会に関心をもつ

などなど、日本社会と関わりながら過ごしている人と関わるのは刺激的で、これも隊員を終えてから強く感じたことですね。

まとめ

みなさんも早く隊員OVになってくださいね。待ってます!

あっちなみにぼくは、隊員終了後もバングラデシュに戻ってきて、日系企業の駐在員として日々ベンガル人と格闘しています(笑)。

バングラデシュでお待ちしています!

ジェイ・ステーション

お問い合わせはこちらへ

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※協力隊インタビュー企画の趣旨はこちら。執筆者募集中!

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