協力隊-日常

ルワンダ大統領を生で見たのに、テンション上がるどころか下がった話

7月4日は「Liberation Day(解放記念日)」。

1994年4月に始まったジェノサイドが収束した日ということで祝日でした。

毎年7月4日はその年に決められた地でルワンダのポール・カガメ大統領が記念式典でスピーチをします。

今年は私の住んでいるブゲセラ開催とのことで参加してきました。

式の意味を考えると、たいそう厳かな雰囲気なんだろうと思いつつも、大統領を初めて見る事ができる興奮も少しありました。

しかし式典に行っても1回もテンション上がることなく帰ることになるとは…

当日

【朝】テンションバロメーター:50%

「皆でバスで行くから朝7時に事務所に集合」と言われていました。

朝5時頃に起床。今日は1日自由がないかもしれないから時間まで勉強しておくか、と本を開く。

5時15分に同僚からの電話。

「おはよう、今どこ?」

「家だよ。(当たり前やろ)」

「もうバス来てるから、今すぐ来て!

「マジ?わかったダッシュで準備していくわ」

ということで15分で準備を済ませて5時30分過ぎに事務所に到着。

が、結局事務所の前でグダグダしてバスの出発は7時頃。

予定通りでよかったじゃねえか!

と思うも「はじめての大統領」という興奮に助けられテンションバロメーターは50%程度で持ちこたえる。

【行きのバスの中】テンションバロメーター:30%

誘導されてバスに乗り込む。

ルワンダ人A「ようこそー↑↑」

ルワンダ人B「フゥー♪」

ルワンダ人C「イェーイ!」

(え、そういう感じのノリ?)

その後も他の人が乗ってくるたびに大騒ぎ。

バスが出発しても他のバスを追い越しては歓声が起こり、途中から1時間程皆で大合唱。

「厳かな雰囲気なんだろうな」と予測していた私は、大人しめの服装と低めのテンションという着こなしだったため完全に乗り遅れる。

必死にノッていこうとするも弾まない手拍子、ひきつる笑顔。

圧倒的孤独感。

飲み会に遅れて行ったら既に場がかなり出来上がってた、みたいな感じでついていけませんでした。

必死の努力も空しくテンションはやや下がる。30%。

【会場到着】テンションバロメーター:20%

201607050600

(写真引用:The new times)

ブゲセラ中から人が集まっているだけあってすごい人の数でした。

セキュリティチェックの列に小1時間並びなんとか入場。

その後も会場で待つこと2~3時間。
(携帯などは持ち込み禁止のため、正確にどれくらいだったかわからない。とにかく長かった。)

乾季のルワンダは朝から快晴。

だんだん日差しも強くなってきてアツい。長い。ヒマ。

「あと15分ほどで大統領が来るらしい」との報告を受けてから約1時間。

歓声が起こる。見えないけど大統領が到着したっぽい⁉

その後大統領じゃない人たちのスピーチが次々と行われることさらに1時間。

ついに大統領の番!場所を変え背伸びをして大統領を見ることが出来…

Jpeg

ちっちぇーorz

陣取るポジションが遠すぎました。

人なのか人形なのかすら判別できないレベル。

大統領を見る事が最大の心の支えだったのに…ここまで耐えた報酬がこれなんてヒドいじゃないか、ということでテンションは20%。

【帰り】テンションバロメーター:0%

大統領のスピーチが終わり私の思いはただ一つ。

「はやく帰りたい」

しかしその願いも叶わず。

何万人もいるルワンダ人の中から同じバスのメンバーを探し出すこともできず、さまよう事1時間以上。ようやく自分たちのバスを見つける。

帰りのバスは屍のようでした。

 

 

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