協力隊-日常

「5,000RWF寄付して」って言われて嬉しかった話

最近ずっと意識していることがあります。それは

「ルワンダ人と一緒に」

ということです。

「君たちの唯一の強みは一緒にいること」

ルワンダに来て、JICAの調整員の方に

「君たちの唯一の強みは一緒にいることだ」と言われました。

その時はなんとなくわかったような、わかっていないような。

任地ムウォゴに来て、やるべきことから始めなければならない状況の私は少し焦っていたのかもしれません。

必死に動いて、考えました。

幸いやるべき事も見つかり、順調に準備を進めて行くことになりましたが何かしっくりきません。

考えてみてその理由がわかりました。

一番働いていたのは自分で、常に一緒にいたのがパソコンだったからです。

「なんか一応ルワンダ人と一緒にいるはいるけど表面的だな」そんな感覚でした。

そこで最初にいわれた「一緒にいる」ということをとにかく徹底してやってみようと思い優先順位の最上位に「ルワンダ人と一緒に」をもってくることにしました。

仕事においてはある程度わかっていることでもルワンダ人に聞いてみる。
自分でできることも頼んでみる。
自分の代わりに組織を運営するリーダーとなるルワンダ人を見つける。
やることもないけど事務所にいる。

日常生活においても徹底しました。

どんなにお腹が減っていても待って昼はルワンダ人とランチ、週末はルワンダ人と酒を飲み、暇があれば散歩して村人と立ち話。

そうしているうちに、ある変化が

ムウォゴに来てから2、3か月のあいだは「日本から来たボランティア」というゲストの扱いでした。

仕事場ではすごく気をつかってもらえるし、村を歩けば子供から大人まで「ヒカル!!」と呼んでくれる。

それはそれで嬉しかったけどまだ「外側」にいる感じがしていました。

しかし最近ようやく「ルワンダ人と一緒に」いることでゲストから「仲間のひとり」になる事が出来てきたように感じます。

ルワンダ人も最近は「ヒカルにルワンダの国籍をあげよう」とか言ってくれるようになり(ただの冗談かもしれないけど)、
みんなも同じように感じてくれているのかな、と嬉しく思っていました。

そんな中嬉しかったのが同僚に「5,000RWF寄付して」と言われたことです。

これは他の同僚の出産祝いとして、皆で5,000RWFずつ寄付するからヒカルもそれに参加してくれ、ということです。

来たばかりのころは時間的・金銭的に負担になるようなことは免除されていたけど、今回当たり前のようにルワンダ人がやることをやらせてもらえたのがたまらなく嬉しかったです。

悲しいことも嬉しいことも皆で

Jpeg

その同僚の出産祝いに昨日招待されてご飯を食べてきました。

そこで1人が私に言いました。

「こういう風に集まるのはルワンダ人の慣習なんだ。良い事があっても、悪い事があっても、僕らはそれを皆でシェアするためにこうやって仲間同士集まる。とても良い文化だろう?」

本当にそうだなと思いました。そしてその輪に入れたことに改めて感謝しました。

一緒にいることでプライベートも充実して、そこで出来た関係から活動に繋がって…と好循環。

ルワンダに来て5か月半、時間はかかってしまいましたがようやく「ルワンダ人と一緒にいること」の大切さがわかって来ました。

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