青年海外協力隊の二次選考体験談と面接攻略法。合格率を上げるためにやっておくべきこととは?

※2017年8月5日情報一部追加・更新

あけましておめでとうございます。

「最後の贅沢」という魔法のフレーズで毎日自分を甘やかしている根本(@dujtcr77)です。

今回は青年海外協力隊になるためのプロセスについてお話したいと思います。

基本的な選考プロセス

職種により若干異なるものの、基本的なプロセスは以下の通り。

一次選考

これは書類選考で、いわゆるエントリーシートのような書類や作文問題をその他の必要書類(語学力申告用紙・健康診断結果など)とともに提出します。

二次選考

一次選考に合格すると次は面接。
二次試験では「人物面接」と「技術面接」、二種類の面接を受けることになります。

スケジュールなどの細かい情報はJICAホームページなどで確認することが出来ます。

【参考】応募から派遣までのスケジュールhttp://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/process/

面接の結果は4種類ある

協力隊の選考の場合、それぞれ「合格」「不合格」「登録」「健康条件付登録」と結果が4パターンに分かれます。

合格

面接の結果、「青年海外協力隊候補生」となります。

注意点はこの時点ではまだ青年海外協力隊ではないということ。

このあと派遣前訓練などをクリアして初めて「青年海外協力隊」として派遣されることが決まります。

とはいえ、特に問題も起きずやるべきことをやっていれば派遣されるのでご心配なく。

不合格

これはそのまま、不合格。

登録

合格ラインをクリアはしているものの、「募集中の要請内容に適合しない」、「要請の活動先医療事情と健康状態が適合しない」あるいは「要請数が合格者数より少なく、派遣される要請がない」といった場合には「登録」となります。

「登録」になると合格者が辞退した場合に繰り上げ合格となります。

健康条件付登録

健康診断により派遣に適していないと判断されたものの、短期間で完治可能な場合は「健康条件付登録」となることがあります。

この場合は、完治したことを証明するものを提出することによって「登録」となり、登録者と同様の扱いとなります

参考:二次選考【20~39歳の方】 JICAボランティア

面接体験談

どんなこと聞かれた?

<人物面接>

・志望動機、現地でどんな活動をしたいか
・なぜルワンダ志望?
・現地で自分の主張が受け入れられなかったらどうするか
・親は何と言っている?
・意見が対立したときどのように対処するか
・ストレスは溜まりやすいか、また発散法は?
・あなたのやりたい事は難しいと主張する人が今後出てくるかもしれないが、それについてはどう思うか

<技術面接>

・何次隊でも大丈夫か
・親は何と言っている?
・バイク免許を取ることは可能か
・仕事のスケジュールは問題ないか
・あなたの前職の経験から、現地でどのようなことが出来ると思う?
・なぜルワンダ志望?ルワンダ以外でもOK?
・今までどんな仕事をしてきたか

会場の雰囲気

当日の会場は和やかな雰囲気でした。

社交的な人も多くみんな気さくに話してくれるので、
個人的にはやりやすかったです。

半日以上も緊張したままひとりで椅子に座っているのも疲れますからね…。

待ち時間が長いので他の人と話していてもよいですし、
なにか時間をつぶせるようなもの(本など)を用意していくことをおすすめします。

面接攻略法

学生時代、監査法人に就職活動をした際も研究した成果か想定よりも良い結果を得る事が出来ました。

就職活動を全く経験しないで協力隊に応募する人もたくさんいらっしゃると思うので、
面接において意識すべきことをいくつか紹介したいと思います。

面接は書類準備の時から始まっている

面接って不安だしとてもドキドキしますよね?
その理由の一つに、「何を聞かれるかわからない」ということがあると思うんです。
聞かれることがわかっていれば予め回答を準備しておくことが出来るので気が楽。

だったら質問を誘導しちゃえばいいんです。

例えば私の場合、エントリーシートでやたらとルワンダをおしました。
当然この書類を読んだ人なら

「コイツ何でこんなにルワンダ行きたいの?」

と疑問が沸くわけです。
(実際に人物面接でも技術面接でも聞かれています。)

その他にも、あえて情報を少しぼかす・説明しない、
などしてその部分を気にしてもらうというテクニックがあります。

要はツッコミどころを作るんですね。

この時の注意は、あまりこれをやり過ぎるとイケてない書類になりそもそも書類選考で落ちるかもしれないということ。
あくまで書類はしっかり書いたうえで、ほんのちょっとズラすイメージです。

実際に友人などに協力してもらって、
この書類からどんなことを質問したくなるか確認してみても良いでしょう。

あとは探せる限り過去のブログから面接情報を集めて、
聞かれる可能性のある質問に対する回答を準備する。
重要なものは30秒・1分・2分の尺で説明できるようにしました。

たった一つの質問を除いて(後述)、実際の面接はすべて想定通りの質問でした。

英語力は見える形で示そう

目に見える形での英語力は書類選考と面接において非常に有利にはたらきます。

協力隊に必要とされる英語力、そして具体的な勉強法についてまとめたので併せてご参照ください。

青年海外協力隊に必要な英語力とは?元隊員が英語の必要性・勉強法をすべて明かす

<今の自分>と<活動している自分>の繋がりを面接官に見せる

どういうことかというと、<自分の強み・経験>と<やりたいこと>をうまく繋げてアピールすべしということです。

例えば私の場合。まずはダメな例。

「会計士を3年間やってました!」

はあそうですか、じゃあ引き続き会計士で頑張ればいいんじゃない?って感じですよね。
そうではなく

「会計士として監査法人で3年間勤務し、大小さまざまな会社をみてきました。
この期間に、組織を円滑に運営・管理するためのノウハウを蓄積してきました。
このノウハウは、現地でコーペラティブのサポートをする際にも役立つと思っています。」

みたいにまとめれば面接官もこの候補者をどう使うかイメージしやすいですよね。

以前に協力隊面接担当者の方にお話しを伺ったのですが、これが出来ていない候補者が多いとのことでした。

テクニックだけでなく熱い気持ちも重要!!

上述の通り、一つだけ想定外の質問がありました。

「あなたのやりたい事は難しいと主張する人が今後出てくるかもしれないが、それについてはどう思うか」という質問です。

戦闘モードでテンションMAXだった私はつい、
「だってその方がワクワクするじゃないですか!!!!」

……(*゚ロ゚)ハッ!!

まるで親しい先輩に居酒屋で語るかのようにくったくのない笑顔で言ってしまいました。
やっちまった。
本音を伝えるのは悪いことではないとしてももう少し言い方あったかな。

と反省した矢先、2人いた面接官がどちらもこれまでにないほど優しい笑顔で、
かつ興奮気味に手元の資料にメモをし始めるではありませんか。

これは結果論ですが、協力隊の面接であれば大手企業の面接に熱さを少し加える(松岡修三ひとさじ)くらいの方が良いのかもしれないなと。

説明会には行っておこう

説明会に行ったことで直接JICAに評価されて面接に有利になる、
ということはないと思いますが、説明会は出来れば行っておきましょう。

協力隊のイメージを膨らませることもできるし、
面接において何を求められているかなど重要なことも知ることができました。

他の職種・国での2次面接の質問例

私が受験生の時になかなか面接情報を集めることが出来ずに苦労をした経験から、同期を中心に協力隊にインタビューを進めています。

面接の体験談や活動の様子を知ることが出来ます。

面接の参考になるような情報がとても多いので、是非チェックしておきましょう!

ここでは、面接で聞かれた内容ついて書いてくれた部分を引用して紹介します。

【ウガンダ・体育教師】前川哲成さん

  • 志望理由
  • なぜ体育という職種を選んだのか(私の場合、中高等学校保健体育教諭一種と小学校教諭一種免許両方を保有していたのでなぜ小学校ではなくて体育なのかということについて問われました)
  • 大学時代の部活動で一番印象に残っている出来事
  • ストレスには強いか弱いか
  • ストレスを感じたときにいつもどのように対処しているか
  • 応募に際して、家族はどのような反応をしているか
  • (試験に合格して派遣国へ行ったと仮定して)派遣先の人と意見が食い違ったり考え方が全く違う人とどのようにコミュニケーションをとるか
  • 第一志望はモルディブだが、アフリカ派遣になったらどうするか

引用:協力隊インタビュー企画・前川哲成さん

面接の具体的なアドバイス・活動の様子など知りたい方はインタビュー記事へどうぞ。

【モザンビーク・統計】山中一さん

本番の面接ですが、はっきり言って、「任地に行ってやることの確認」で終わりました。
自分からは「統計の職種で行くが、自分は大学で数学科を出たわけでもなく、あくまで実践統計ですし、現地でもそうなります。よろしいですね?」と確認した所、「もちろんです。是非ともお願いします」と回答を頂き、この時点で「受かったな」と思いました。

長々と書きましたが、私同様、30越えで、ある程度以上のキャリアを持つ方が協力隊の面接というのは、
「要請内容に対し、最も適したスキルや経験を持つ応募者は誰か」
を選ぶ面接だと思うのです。要は日本中で沢山行われているキャリア転職やヘッドハンティングと変わらない訳です。なので、協力隊面接のために特別必要な事なんてありません。

極々当たり前の事ですが、

  • 自分のスキルや経験に適した職種、要請を選ぶ。
  • 自分のスキルや経験が、応募した職種に如何に相応しいか書類、面接でアピールする。

後はJICAが求めるレベルに達していてかつ、競合者を上回っていれば、合格という極々一般的な面接と変わりないです。

引用:協力隊インタビュー企画・山中一さん

面接の具体的なアドバイス・活動の様子など知りたい方はインタビュー記事へどうぞ。

【エチオピア・陸上】小山哲之介さん

【人物面接】

まず人物面接で聞かれたのはこんな感じです!!

  • 志望動機
  • 20歳で大学在学中だけどなんで今なのか??
  • どうしてエチオピアなの?
  • 親はなんて言っている?
  • もし派遣されたら同僚とどうやって仲良くなる?
  • 最近読んだ本は?(小説、実用書)
  • 大学ではどんなことを勉強しているの?
  • 陸上競技の魅力は?
  • 協力隊での経験をどう将来に生かしたい?

引用:協力隊インタビュー企画・小山哲之介さん

さらに、技術面接ではこんなことを聞かれたようです。

職種ならではですね…

  • 競技歴・指導歴
  • 陸上を教えるのに技術面で一番大事にしていることは?
  • そこにある道具でトレーニングを三つ考えてください。
  • 砲丸投げを指導してみて

引用:協力隊インタビュー企画・小山哲之介さん

面接の具体的なアドバイス・活動の様子など知りたい方はインタビュー記事へどうぞ。

【ボツワナ・ソーシャルワーカー】神田歩さん

人物面接で聞かれた内容

  • 志望理由
  • 家族や職場に今回の受験について報告したか
  • 転職の理由
  • 仕事をしてきて一番辛かったこと
  • 帰国してからのプランなど

技術面接で聞かれた内容【職種:ソーシャルワーカー】

  • 志望理由
  • 家族や職場に今回の受験について報告したか
  • 派遣されたら具体的に、どのような活動をしていこうと思っているのか
  • 今のあなたに何が出来るのか
  • 第1希望と第2希望に自分の中でどのくらい「差」があるのか?
  • 精神保健福祉士は取得できそうか(受験予定だったため)
  • 自身はストレスを溜やすいタイプかどうかなど

引用:協力隊インタビュー企画・神田歩さん

面接の具体的なアドバイス・活動の様子など知りたい方はインタビュー記事へどうぞ。

【インド・コミュニティ開発】荒山和也さん

  • 協力隊の志望動機
  • 前職の仕事内容
  • 学生時代の活動内容と専攻について
  • なぜコミュニティ開発で応募?(青少年活動にしなかった理由)
  • なぜアジア圏?(志望した要請が全てアジアだったから)
  • 第一志望の派遣国の理由とどんな活動をしたいか
  • どこの国でもOKかどうか。
  • 家族の了承(長男だけどOK?)/職場の了承について
  • 健康状態について(アトピー性皮膚炎持ちのため)
  • バイク免許取る気あるかどうか
  • 帰国後のキャリアについて

引用:協力隊インタビュー企画・荒山和也さん

面接の具体的なアドバイス・活動の様子など知りたい方はインタビュー記事へどうぞ。

【ウガンダ・看護師】佐藤実季さん

技術面接内容

試験官は2名でした(技術顧問1名.JICA職員1名だと思います)
〇母子保健に携わったことがあるか
〇小児に携わったことがあるか
〇救急医療に携わったことがあるか
〇感染医療に携わったことがあるか
〇地域医療に携わったことがあるか
〇5s活動の経験はあるか

人物面接内容

試験官は2名でした
〇さしつかえなければ・・
ここでも聞かれ同じことを話しました
〇職場に苦手な人がいたらどうしますか
〇ご家族の反応はどうですか
〇5S活動は例えばどのようなことをしていましたか
〇自分の短所をこれからどう改善していくつもりですか
等々

引用:協力隊インタビュー企画・佐藤実季さん

面接の具体的なアドバイス・活動の様子など知りたい方はインタビュー記事へどうぞ。

【カンボジア・水泳】生山咲さん

・自己紹介をしてください
・志望理由を教えてください
・任地に行ったらどのような活動をしたいですか
・職場に苦手な人がいたらどうしますか
・自分の短所を今後どうやって改善していくつもりですか
・ご家族の反応はどうですか…etc

引用:協力隊インタビュー企画・生山咲さん

面接の具体的なアドバイス・活動の様子など知りたい方はインタビュー記事へどうぞ。

【タンザニア・看護師】多田恭子 さん

<一般面接>

なぜJOCVにしたか?なぜ海外で働きたいのか?
辛い時はどうやって乗り越えているか?
派遣先の住む環境は3Kかもしれない、
不衛生な環境でやっていく自信はあるか?
どんな活動をしたいと思っているか?

<技術面接>

5SKAIZENを知っているか?
都市部と田舎どっちに派遣されたいか?その理由は?
妊婦への指導は行ったことあるか?
子どもへの健康教育を行ったことがあるか?
リプロダクティブヘルスについてどう考えているか?

引用:協力隊インタビュー企画・多田恭子さん

面接の具体的なアドバイス・活動の様子など知りたい方はインタビュー記事へどうぞ。

 

協力隊インタビュー企画の一覧

さいごに:就職・転職活動をして面接の練習をしよう

面接の攻略法や、参考になりそうな例を紹介してきました。

ここまでの情報をしっかりインプットして準備するだけでもかなりのアドバンテージになると思います。

しかし、それだけでは足りないのが実戦経験
面接は場数がものをいう場面も非常に多いのです。

私の場合も、過去に就職活動をしたときの失敗や経験が生きました。
周りの受験生も何かしらの形で就職活動をしている人が多いです。

差をつけられないため、また逆に他の人に差をつけるため、場慣れしておくことは必須の条件といえるでしょう。

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