読書-娯楽

『トネガワ』で「このマンガがすごい!2017」を受賞した福本伸行マンガおすすめ厳選3作品

こんにちは、アフリカ在住ブロガーのぴかりん(@dujtcr77)です。

『このマンガがすごい!2017』のオトコ編大賞が、
まさかの『カイジ』スピンオフ作品の『中間管理録トネガワ』に決定しました。

この作品の作者である福本伸行さんは、
これ以外にも面白いマンガを量産しています。

そこで今回は、福本伸行さんのおすすめマンガを紹介します。

福本伸行さんの経歴

その前に、これだけ面白いマンガを描くことのできる福本さんはどんな人物なんでしょう?

・高校卒業後、建設会社に就職して現場監督の仕事に就くも、仕事がつまらないと感じ、何か一発当てようと漫画家を志す。

・会社勤めに並行して描いた剣道漫画を講談社に持ち込んだところ、「まずアシスタントをして経験を積んではどうか」と勧められる。そこでアシスタントを募集していたかざま鋭二に頼み込んでアシスタントの内定を取り付け、「長く勤めて資格などを取ると辞められなくなる」と考えて入社後わずか3か月で会社を辞める

・「福ちゃんは性格ががさつだから、トラック運転手なんかが向いてるんじゃないかなあ」と諭され、アシスタントを辞めることになる。

引用:Wikipedia

一発当てるために何かをはじめるも最初は全然うまくいかない感じ、
リアルカイジですね。(カイジについては後述)

その後もなかなかヒット作は出なかったものの、
1980年代に流行っていた「ギャンブル」をテーマにした作品で人気が出始めたようです。

今や「ギャンブル漫画といえば福本伸行」って感じですが、
はじめは福本さんも流行に乗った形だったんですね。

では前置きはこれくらいにして、肝心のおススメ作品紹介に移りたいと思います!

福本伸行を語るなら絶対に読んでおきたい3作品

賭博黙示録カイジ

賭博黙示録 カイジ 1

福本さんの一番の代表作といえばやはり『カイジ』でしょう。

あらすじ

かつてのバイト仲間である古畑の保証人になってしまったカイジ。
ある時、遠藤という男がカイジを訪ね、古畑の借金を返すように迫る。
古畑が借りた30万円は、法外な利息で膨らんでおり、額は385万円に達していた。

カイジはそれを返済するために『エスポワール号』と呼ばれる船で行われるギャンブルで、
この先10年分の借金を1日でチャラにしようと試みる。

「勝てば借金がチャラ、負ければ某所で1年~2年の強制労働」という条件のもと、
騙し合いが渦巻くギャンブルの場に身を投じたカイジは、果たして借金をチャラにできるのだろうか。

引用:『賭博黙示録カイジ』の魅力や面白さを徹底的に紹介する

これがきっかけで、カイジはギャンブルの沼へとハマっていくことになります。

どんなに頑張ってもテロに巻き込まれるのが『24』のジャックバウアーだとしたら、
あがいてもギャンブルから抜け出さないカイジは賭博界のジャックバウアーですね。

コメント

絵がイマイチじゃない?
わかります。
失礼を承知で言うと福本作品に出てくるキャラの顔だいたいこんな感じです。

あと脇役はサングラスかけた黒服が多く見わけがつきません。

そういうところじゃないんですね、この方の作品の魅力は。
(ファンになると逆にそれがクセになったりもします)

まず「限定ジャンケン」「電流鉄骨渡り」「Eカード」など、
登場するギャンブルが鬼畜だけどゲームとしてとても練られていて展開が面白いです。

そしてそんなありえない中で人間らしさを滲ませ時にダメになりそうになりながらも、
普通の人には思いつかないような手でピンチを乗り切るカイジ。

そんな「負け組の星」ともいえるようなカイジの世界に入ったら抜け出すのは難しいでしょう。

 

アカギ-闇に降り立った天才

アカギ-闇に降り立った天才 1

あらすじ

昭和33年、高度成長期真っ只中の時代。
雨降りしきるある夜、とある雀荘でヤクザ相手に命がけの勝負を挑んでいた南郷は徐々に窮地に追い込まれていた。

その時突然、ずぶぬれになった一人の少年が雀荘に入ってきた。
少年にただならぬ気配を感じた南郷は、麻雀牌すら握ったことのない彼に代打ちをさせる。

このときから伝説が始まった。
少年の名は赤木しげる。のちに「神域の男」と呼ばれる男である。

引用:Amazon

コメント

『アカギ』は『カイジ』と並んで福本さんの代表作のひとつですね。
同じギャンブルでもこちらは麻雀マンガです。

この漫画途中までは福本さんの作品の中で一番好きでした

ただ、読んでいる方はわかると思うのですが、
鷲巣編が長い!!

いま、アカギは鷲巣と言う過去最強の相手と命をかけて麻雀を打っているんです。
この鷲巣との麻雀がはじまったのが1997年。

もう20年近く決着がついておりません。

この異常な状況を差し引いても十分面白いと言える作品なので紹介しましたが、
いったいいつ終わるんでしょうね。

最強伝説 黒沢

最強伝説 黒沢 1

あらすじ

2002年12月、土木作業監督・黒沢(くろさわ)は、自分の人生があまりにも満ち足りていないことに焦りを覚え、
「人望が欲しい・・・!」という自らの欲求に気付く。

44歳の誕生日を迎え、それを機に生き方を変えようと奮闘する。

「カイジ」「アカギ」「銀と金」とは、また違う福本ワールドがここにある。

引用:Amazon

コメント

今回半分はこのマンガを紹介したくてこの記事を書き始めました。

普通マンガって、

  • 主人公は選ばれし能力を持っている
  • とりえのなかった青年がひょんなことから才能を開花させていく
  • 大きな夢をかなえるために冒険に出る

みたいな感じで何かしら現実離れした特別な設定があるじゃないですか?

『黒沢』はそういうの一切ありません。

  • 選ばれし能力?⇒どこにでもいる普通のおじさんです
  • 才能を開花?⇒とりえのない中年がずっとくすぶってます
  • 大きな夢?⇒う~ん…「後輩に尊敬されたい」くらいですね

一言で言うと

「普通のオジサンが頑張って生きるマンガ」

人生を学べる名言が実は盛りだくさん

哀愁ただよう中年の黒沢。
そんな黒沢の口から出てくるからこそ響く名言がたくさんあります。

私の一番好きな言葉。

損得だけで生きて
何になる…?
ましてや安楽……あるいは安全……
そんなものだけを追って…生きて……何になる……?
そんなことはミジンコ……ゴキブリだってやっている………!

(中略)

オレ達人間は……
人間ってのは…
それ以上の………
何かだろう…!
それ以上のなにか……
つまり…
人間を……
人間足らしめている………
心…!
感情がある…!
それは…
たぶん…
少しでいいから…
一歩でいいから…
ましな人間になろう……という気持ちだろう………!
オレが…
オレのヒーローであろう…………
という気持ちだろう……!
つまり…
矜持だろう……!

引用:『最強伝説黒沢』11巻

だまされたと思って読んでみて

「普通のオジサンが頑張って生きるマンガ」なんて紹介をされて、
なかなか「よし読もう!」ってなる人は少ないと思いますが、だまされたと思って読んでみて下さい。

共感できたり、人生学べたり、意外と奥が深い作品になってます。

Kindle Unlimitedで3巻まで読むことができます。(2016年12月10日現在)

さいごに

本当は『銀と金』や『賭博覇王伝 零』も紹介して5選にしようかと思ったのですが、
他の3作と比べるとおススメ度が落ちるのと、
熱がはいって思ったよりも1つ1つの作品紹介が長くなってしまったので3作品に絞りました。

もしかしたら今後おススメ作品を追加していくかもしれません。

 

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