漫画『僕だけがいない街』内容からタイトルまで全てが最高だった。(前半ネタバレなし)

休日のルワンダからこんにちは、根本(@dujtcr77)です。

アニメ化も実写化もされた『僕だけがいない街(僕街)』読み終わりました。

ひとことで言うと最高でした。全てが最高。

今回は前半でまだ読んでいない方の為にネタバレなしでその魅力を、後半はネタバレありで感想を書きたいと思います。

ネタバレなし

僕だけがいない街 あらすじ

主人公である売れない漫画家・藤沼悟(ふじぬま さとる)は”リバイバル(再上映)”という現象が特定の条件下で起こる。

周りにいる人間に危険が迫ると、危険が迫る少し前までタイムスリップしてしまい、その危険を回避するまで何度もタイムスリップを繰り返すというものである。

悟の母親・藤沼佐知子との買い物中にリバイバルが発動し、佐知子の協力もあり女の子の誘拐を防ぐことに成功。この時佐知子は気が付いてしまう。誘拐をしようとしていた男が、悟の同級生・雛月加代も殺害された18年前の誘拐殺人事件の犯人であることを。

誘拐殺人事件の犯人は狡猾で、自身に容疑がかからないように「自分以外の犯人を用意する」。こうして「用意された犯人」に容疑がかかりえん罪という形で逮捕され世間的には事件を解決させてしまう。そのため真犯人は今まで捕まっていないのだ。

そしてそのターゲットとなったのが真相に気が付いてしまった佐知子と息子の悟。佐知子は自宅で殺害され、悟は「母親殺し」の犯人に仕向けられてしまう。

警察に追われる中、悟に”リバイバル”が起きる。しかしタイプスリップしたのは母親が死ぬ直前ではなく18年前の1988年2月15日。同級生の雛月加代が殺される直前であった。

『僕街』のここが最高

“リバイバル”という設定

多くの映画やマンガでタイムスリップという能力は使われてきました。

しかし僕街の新しい所は、「自分の意志でタイムスリップすることが出来ない」ということ。

悟にはいつ”リバイバル”が起きるのか、それがなぜなのか、わかりません。そんな不思議な能力に翻弄されながらも何かを変えようと運命に立ち向かう悟の姿に目が離せない!

展開が早い!

全8巻のこの漫画は、とても展開が早く物語が二転三転していきます。

その巻を読み始めたら呼吸するのも忘れてしまうくらい「どうなる?」「これはピンチ!」とハラハラドキドキしながら夢中になってしまいます。

1冊を読み終えた瞬間に思い出したように深く呼吸をして「さあ、次の巻!」と繰り返しているうちにあっという間に全巻読み切ってしまうはずです。

次の日に大事な試験や仕事がある場合は読み始めるのをおススメできないくらい読み始めたら止まりません。

キャラクターが魅力的

主要なキャラクターには皆少しずつ「クセ」があります。それがとても人間らしく、それぞれのキャラに引き込まれてしまいます。

悟は思ったことをそのまま口に出してしまいます。同級生の加代に「キレイな顔してんな」って意識せずにつぶやいてしまってお互い顔真っ赤になったり…。「声に出てた」という悟のクセが物語の各所で彼の魅力となって光ります。

一方で加代の口癖は「バカなの?」。これもただの悪口ではないんですよ。おなじセリフなのに時に笑いを作り、時に感動を呼び起こします。

読んでみないと伝わりませんが、これらの口癖は聞けば聞くほどクセになるというか、とにかくセリフの使い方がウマいんです。

伏線が張り巡らされている

8巻という短い物語のあらゆる所に伏線が張られていて、それが終わりに向かうにつれて回収されていく様は美しいとすら感じます。

そして必ずもう一回読み返したくなります。

そういう意味でこの漫画は8巻×2回=全16巻だと思っています。

展開が早く、伏線も張り巡らされているのに物語は非常に読みやすいです。

終わり時がすばらしい

この物語は終わり時が素晴らしかった。

とても人気の漫画だったのにも関わらず、欲張らず最高のタイミングできれいな終わり方をしました。

正直「もっと読みたい」という気持ちもファンとしてありましたがこれで良かったと思います。

腹八分目だけど、最高の満足感を覚えさせてくれる料理のようでした。

タイトルが秀逸

『僕だけがいない街』

最後まで読まないとこの本のタイトルがどういう意味なのかはわかりません。

しかしそれがわかった時、感動で鳥肌が立ちました。

ネタバレになってしまうので理由は書けませんが、とにかくタイトルが秀逸です。

【感想・まとめ】何度もリバイバルしたくなる本

もう3回読んだはずなのに、この記事を書いていたらリバイバル(再読)したくなってきてしまいました。笑

とにかく続きが気になる本なので、時間がある時に一気読み、そしてまたすぐにリバイバル(再読)してみて下さい。

何度でも楽しめる『僕だけがいない街』。最高におススメです。

 

ネタバレあり

さて、ここからは既に全巻読んだ方のみ。

ここが最高だった

悟の意思の力

物語の序盤では「頼りないなあ」という印象だった悟。

しかし物語が進んで自分のやるべきことが明確になり、悟の目には「覚悟」が宿っていきます。

最終巻で八代を追いつめた時も悟は言っています。

僕の目に何かを感じたんだとしたら…それは

「やり遂げたい」っていう意思だ。「前に踏み込む覚悟」だよ。

僕だけがいない街 8巻

彼は最後には、自分が憧れていたヒーローになることが出来ました。

アイリの存在

物語の核となる事件にそこまで大きく関わっていないにも関わらず、ひときわ存在感を放っていたのが片桐愛梨(アイリ)。

彼女の真っ直ぐな心に主人公の悟だけでなく、読者である私まで何度も心を動かされました。

そして要所要所で物語の鍵を握るアイリ。最後のシーン「一緒に 雪宿りしてもいいですか?」は悟と一緒に泣きそうでした。

アイリのカバンを見ると、カメラマンになる夢をかなえられたんでしょうね。こういう細かい演出も素晴らしい。

助演男優賞・ケンヤ

ケンヤの存在も良かったですね。

小学生時代から最後のリバイバルを終えて八代を追いつめるまで、八代逮捕に向けて一番悟の力になったのはケンヤじゃないでしょうか。

冷静沈着・頭脳明晰ながらも友達想いで、ヒーローにあこがれる、どこか子供らしさも持っているケンヤ。間違いなくこの物語の助演男優賞です。

八代

非常に憎い敵でしたが、八代がいたからこそ悟のひたむきさが際立ったんだと思います。

“リバイバル”という能力がなければだれも気が付かないまま殺人を繰り返していたであろう完璧な犯罪者・八代。

15分のアドバンテージと18年のアドバンテージでようやく互角に渡り合えた八代と悟です。

最後に橋の上で悟に追いつめられてからも一切慌てる様子もなく、それどころか自分の敵である悟に対して手を震わせながら「ありがとう」と言うクレイジーっぷり。

最後は一周回って敬意すら覚えるほどの「完璧な犯罪者」でした。

名言

僕だけがいない街には、名言も多いです。最後に私の好きなセリフをいくつか紹介して終わりたいと思います。

「もっとやれたハズ」っていう言葉は 「もっとやれるハズ」に換えて 未来の自分に言いな

藤沼佐知子

未来は常に白紙だ 自分の意志だけが そこに足跡を刻める

発言者なし

『信じてもらえない』事って、すごく怖い事だと思う。愛梨の『信じたい』は自分の為だよ。誰かに『信じて欲しい』の裏返しなんだよ。

片桐愛梨

日々、心をよぎる『あの時こうしていれば』という言葉
後悔の言葉なんかじゃない
『こうしていれば出来たはず』という
自分の心が真に折れるのを防ぐ言い訳だ

藤沼悟

勇気ある行動の結末が 『悲劇』でいいハズがないだろう?

八代 学

誰も気づいていないけど、何事もない日常の中で
それぞれの人間の周りでは常に『何か』が起き続けている
その中で『何を拾うか』は重要な事だ

藤沼悟

後から自分のせいなんて思うのは
思い上がりってもんだべ
一人ひとりの人間に出来ることなんて限られてるっしょ

藤沼佐知子

 

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