『きみに読む物語』感想・ネタバレ。~よくある純愛もので、こんなにも感動できたワケ~

こんにちは、根本(@dujtcr77)です。

日本で上映中の『きみがくれた物語』を観たい気持ちをおさえるために、同じくニコラス・スパークス原作の『きみに読む物語』観ました。

割とベタな恋愛もので、展開も簡単に読めてしまう内容だったにもかかわらず、まんまと感動してしまった。

どうしてこんなにも心が動かされたのか、自分なりに考えてみました。簡単にあらすじを紹介してから、その魅力を語っていきたいと思います。

あらすじ

この物語は2つの時系列が交互に展開されていきます。

1つ目はアリーとノアの物語。家族とひと夏を過ごすためにノース・カロライナにやって来たアリー(レイチェル・マクアダムス)は、地元の青年ノア(ライアン・ゴズリング)から熱烈なアプローチを受け、2人は惹かれ合います。

しかし裕福な家庭のアリーに対しノアは肉体労働者。親の反対で二人は引き裂かれてしまいます。その後それぞれの人生を送っていた2人はある日再開し…。

この話を、療養施設に入所している老人デューク(ジェームズ・ガーナー)は、認知症で過去を思い出せない老女(ジーナ・ローランズ)に毎日読み聞かせる、というのがもう1つの時系列です。

感動ポイント①:変に正当化しない

一度は結ばれながらも離れ離れになってしまったアリーとノア。

2人が再開した時にはそれぞれ恋人、婚約者がいました。この2人が嫌な奴だったら話は簡単だったのですが、どちらもめっちゃ良い人。

特にアリーの婚約者ロン。ミスターパーフェクトです。裕福な家庭で仕事もバリバリやっているけど嫌味はない。アリーを大切にするロマンチストで超イケメン。昔の彼氏に会いに行ってしまったアリーを責めずに受け入れる器の大きさ。

アリーとロンは実際に結婚式の準備も始めていて、ロンと別れるとなれば多くの人に迷惑をかけ、傷つけることになります。アリーがロンを捨ててノアを選ぶ理由は何もないんです。「愛」を除いては。

都合の良いシチュエーションや条件を付けて2人を結ぶのではなく、ただ愛によってのみ2人が結ばれることで、その愛の激しさや深さが際立って観ている私の胸にもストレートに響いてきました。

感動ポイント②:主人公の顔が素朴

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これは男目線ならではかもしれませんが、主人公の顔が素朴なのが地味ポイントでした。

イケメンなんだけど、ちょっと隙がある感じ。笑

ガチなイケメンとガチな美女の恋愛を見せられてもそれはただの「鑑賞」であってなかなか自分に置き換えたりして考えづらくなってしまいます。

彼が本当に田舎にいそうな雰囲気だったことでリアリティが出て、観る側としても物語に入り込むことが出来ました。

感動ポイント③:愛する「覚悟」を教えてくれる

愛し合う、というのはとても素敵な事です。

でも甘いことばかりではないんですよね。愛しているから苦しむことだってある。

この映画で言えば奥さんが認知症になってしまったこと。相手の事を愛していなければ、自分の事なんか忘れられてもそんなに苦しくもなければ寂しくもないはず。

デュークは愛しているからこそ自分の事を忘れられるのが悲しく、毎日毎日記憶が戻るかもわからない、戻っても数分と持たないかもしれないのに読み聞かせを続けていました。

これは並大抵のことではないと思います。「愛する覚悟」がなければ絶対できない。

デュークは静かに彼女を愛し、いつも飄々としているのでそんなに辛そうには見えません。しかし彼女の記憶が戻り、また一瞬で自分を忘れて「あなたは誰なの?…誰か助けて!」と言われた時に静かに溜め込んでいた感情があふれて号泣してしまいます。

そりゃあツライですよね。

それでも愛し続けた。

朝2人で手を繋いで冷たくなっていたシーン。はじめて「死」を美しいと思いました。

感動ポイント④:邦題のセンス

原作のタイトルは『THE NOTEBOOK』

これを『きみに読む物語』としたセンスが素晴らしい!

話が進んでいくうちに『きみに読む物語』ってそういうことか、とわかって切ないような温かいような不思議な気持ちになりました。

日本語の響きも美しいですね。

What do you want?

この映画で一番印象に残った、というか共感したのは、アリーがノアとロンどちらを選ぶか悩んでいる時にノアがアリーに言った言葉。

ノア「無難に選ぶな」

アリー「無難って?どうやっても誰かが傷つくのよ」

ノア「人のことは考えるな 俺もヤツも両院も忘れろ 君だよ 問題は 君はどうしたい?

人はひとりで生きているわけではありません。だからいつでも自分のやりたいことをやれる訳ではない。

でも悩んだときに一番声を傾けるべきは自分の声ではないでしょうか?

“What do you want?” (君はどうしたい?)

人生において大事な選択をするときは、”should” でも”can” でもなく”want” で決めたい。そんな大事なことを再確認させてくれる最高の映画でした!

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