『ジーサンズ はじめての強盗』感想・ネタバレ~平均年齢82歳のおじいさん3人組が銀行強盗?劇場に笑いがひびく素敵な映画~

こんにちは、アフリカ在住ブロガーのぴかりん(@dujtcr77)です。

日本では2017年6月24日(土)公開の映画『ジーサンズ はじめての強盗』(原題:Going in Style)を観てきました。

ほぼずーっとおじいちゃんが出てるんですよ。
今までにはあまりないタイプの作品ですよね。

想像してみてください。
平均年齢82歳の3人の役者さんがずっと画面に映し出されている映画を。

退屈そうじゃないですか?
でもなぜか2時間弱、飽きることなく観れてしまう。

今回はそんなちょっと不思議な映画『ジーサンズ はじめての強盗』を紹介します。

当記事では前半でネタバレなしの情報と感想を、後半ではネタバレありの感想を書いています。

『ジーサンズ はじめての強盗』ストーリー&キャスト情報

あらすじ

ジョーは、親友のウィリー、アルと過ごすのが日課。

3人は長年ウェクスラー社で働き、定年後は年金で悠悠自適な生活を送るはずであった。

しかし会社の所有者が変わったことにより、彼らは年金を受け取ることが出来なくなってしまった。

消えた年金…これからの人生をどうしていけばいいのか…?

ジョーはある日出くわした銀行強盗のことを思い出す。
突然現れ手際よく160万ドルもの大金を盗み、捕まらなかった3人の強盗たち。

ジョーは2人に提案をする。

「俺達も銀行強盗をしないか?」

キャスト・監督

監督はザック・ブラフ、脚本はセオドア・メルフィ。

  • ウィリー・デイビス:モーガン・フリーマン
  • ジョー・ハーディング:マイケル・ケイン
  • アルバート・ガードナー:アラン・アーキン
  • ブルックリン(ジョーの孫娘):ジョーイ・キング
  • ハマー(FBI捜査官):マット・ディロン
  • アニー:アン=マーグレット 他

登場人物

ジョー・ハーディング(マイケル・ケイン)

離婚して戻ってきた娘と暮らす。

住宅ローンがある日3倍になり、家を差し押さえられる危機に直面し銀行へ相談に行く。

その時に銀行強盗が押し入り、この経験をヒントに自分も銀行強盗をしようと企む。

ウィリー・デイビス(モーガン・フリーマン)

ジョーの友人。

腎臓を患うも、家族にも友人たちにも言えないでいる。

アルバート・ガードナー(アラン・アーキン)

ウィリーとともに暮らす。

「銀行強盗をしよう」と提案する友人たちに最初は戸惑うが・・・。

各画像は公式ホームページより出典。

見どころ

ありえそうでありえない。異色の設定

映画では、現実であり得ないようなことが起きるのが普通です。

空を飛ぶ、超能力を持つ、怪獣が襲ってくる、困難な恋が奇跡の成就…

そんな非日常に私たちは興奮し、感動し、そうやって映画を楽しむのです。

『ジーサンズ はじめての強盗』はどうか。
おじいさん3人が銀行強盗?

あり得そうで、やっぱあり得ない。
そんな「リアル」と「空想」の絶妙なラインを描く本作品。

一見映画として面白くするのは難しそうな設定ですが、これを演じる役者さんたちを観れば納得。
「そりゃ面白くなるわ」って感じです。

全員アカデミー賞俳優の超豪華な俳優陣の演技

主演の3人は、全員アカデミー賞受賞経験があるベテラン揃いです。

79歳(3人の中で最年少!)のモーガン・フリーマンは言わずと知れた名優。
『ショーシャンクの空に』『セブン』『ミリオンダラー・ベイビー』…
名作には彼がいて、彼が出る作品は名作になります。

さらにモーガン・フリーマンの脇をこの2人が固めます。
アカデミー賞の助演男優賞を2度も受賞しているマイケル・ケイン、『リトル・ミス・サンシャイン』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したアラン・アーキン。

この豪華な3人を、若く悩める主人公を導く指南役でも、ベテラン刑事役でもなく、全員冴えない銀行強盗にしちゃうんですから、ずいぶんとクレイジーな映画です。

しっかし、3人ともとにかくジーサンの動きがウマい。
いや、実際ジーサンなんだけど、演技でもっとジーサンじーさんしてるんですよ。

わざとらしくないんだけど、クスッとくるようなジーサンの演技。
さすがベテランだなと思わされます。

シルバージョーク、ジーサンジョーク

「誰が死んだんだ?」

ウィリーからアルバートが「電話だぞ」と言われた時の返事です。

こんなシルバーならではのギャグ要素が満載。

劇場にもよく笑いが響いて、観ていてとてもほっこりする作品です。

あと地味に日本でも旬なネタが。
アメリカ版の『バチェラー』が出てきました!
(正確には女性1人に男性25人の『ザ・バチェロッテ』)

若い人たちの恋愛に、本気で「あーでもない、こーでもない」という3人のおじいさんたち。
そんなギャップの演出の仕方もシブいですね。

日本公開は2017年6月24日(土)

すでにアメリカなどでは公開している『ジーサンズ はじめての強盗』ですが、日本ではこの夏公開となります。

色んなパターンを見つくしてきた映画ファンは特にツボかもしれません。

予告編(英語音声 字幕付き)

 

感想(ネタバレ要素あり)

あらすじ

ジョーはある日、突然住宅ローンが3倍になり、家の差し押さえの危機に直面する。
銀行へ相談へ行くが、担当者はまったく聞く耳をもたない。

呆れていると、そこへ突然3人の銀行強盗が押し入ってきた。
彼らは華麗に現金を奪い取っていく。

ジョーのところにも、強盗の1人がやってきた。
ジョーは財布を差し出すが強盗はそれを受け取らずこう言う。
「年寄りを敬うのは社会の義務だ」

強盗の首筋には特徴的なタトゥーがあったため、事件後に警察に協力をするも、犯人たちは捕まらず。
結局3人組は誰も傷つけず、捕まらず、現金160万ドルを手にすることとなった。

ジョーと同じ会社・ウェクスラー社に長年勤め、ジョーの友人でもあるウィリーとアルバート。
3人は定年後は年金生活をするつもりであったが、会社の所有者が変わり彼らの年金は消えてしまう。

自分から何もかも奪おうとする社会に憤りを感じたジョーはウィリーとアルバートに提案をする。
「あの3人のように銀行強盗をしないか?」

まずは練習として食料品店で万引きをしてみる3人。
しかしバレバレで、防犯カメラにもバッチリ写ってしまう。
ドタバタの逃走劇を見せるも、あっけなく捕まり自分より若い店長に説教される始末。

3人は、ツテを使って動物保護施設と泥棒、2つの顔を持つジーザスという男を紹介してもらい、強盗のノウハウを教わる。

そして強盗の実行日、3人は計画通りチャリティーイベントを抜け出して銀行へ向かう。
強盗は順調にいくかと思われたが、腎臓を悪くしていたウィリーが動けなくなってしまう。
被っていた覆面を半分そこに居合わせた女の子に取られ、顔の一部をみられてしまった。

その後なんとか立ち上がり現金を奪って逃走。

FBIは操作の末、ジョー達に行きつくが、アリバイ工作を完璧にしていたため決定打がない。

そこで、犯人の顔をみたと思われる女の子を呼び、疑いのある老人を集めて顔見せをする。
女の子は、ウィリーの顔に気が付くが「この中にはいないわ」と知らんぷりをしてジョー達を助ける。

ジョーが強盗の指導役であったジーザスと話しているとき。
ジーザスから聞き覚えのあるセリフが。
「年寄りを敬うのは社会の義務だ」

実はジーザスこそが最初に銀行強盗をした犯人の1人だったのだ。
タトゥーは捜査をかく乱するためのダミー。

そこへFBI捜査官ハマーがやってきて、バレそうになるも間一髪で免れる。
結局その後も捜査に決定打はなく事件は迷宮入り。

ジョーはアルバートから無事に腎臓移植を受け、アルバートも好意をもっていた女性と結婚。

3人は家族や新しいパートナーたちと幸せに暮らすのであった。

まさかのハッピーエンド

『ジーサンズ はじめての強盗』を観て驚いたのが、何といってもその終わり方。
誰も捕まらず、誰も死なない。
ハッピーエンドです。

実はこの作品、1979年に公開の映画『お達者コメディ/シルバー・ギャング』のリメイク版。
しかし結末が異なっていて、『ジーサンズ』はハッピーエンドで終わるんですね。

そこには脚本のセオドア・メルフィのこんな想いが込められています。

メルフィはエンディングを原作よりも明るいものにすることを条件にその依頼を引き受けた。

メルフィは2人に「この現代において、私は自分の心血を注いで書き上げた主人公たちが、最後に死ぬか投獄されてしまう映画なんて見たくないのです。私は彼らが成功する姿を見たいのです。今や誰もが銀行を憎んでいるのですから、銀行強盗をした主人公が幸せになった方が完璧な出来になると思います。だからこそ、3人には立派に強盗をやり遂げさせる必要があるのです。夕日の下で成功を喜んでもらう必要があります。」

引用:Wikipedia

この想いが見事に観客に伝わる映画でした。

題材は「このままだと暗い老後」「銀行強盗」とダークなはずなのに劇場を出るときはとても爽やかな気持ちでしたから。

観た後に幸せな気持ちになる

前述の通り、ハッピーエンドなのでとてもいい気持ちで終われるんです。
でも、それだけじゃなくて。

銀行強盗に成功した彼らが何をしたかって言うと、普通に幸せな人生を送っただけなんです。

豪遊をするわけでも、贅沢をするわけでもなく。
年金が支給されたら手に入れられたであろうごくごく普通の幸せを手にする。

「ああ、人生っていいな」
そう思わせてくれるんです。

強盗を成功させる前の彼らの生活の中にも、哀愁は漂いながらもそう思えるシーンが沢山入っていまず。

ハッピーエンドのハッピーの所以がお金ではなく、そういった部分にフォーカスされているのは鑑賞後の爽やかな気持ちを更に大きくさせてくれます。

まとめ

かなり好きです、この映画。

観たあと素直に「いい映画だったな」「人生っていいな」と思わせてくれる作品でした。

また、年を取るのが少し楽しみになりました。

近年のCGモリモリ、展開ド派手なこってり映画に疲れた人には特におススメです!

 

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